ご無沙汰しております、LBの落合展です。チーム内に「落合」が3人もいるために「てん」というコートネームで呼ばれております。現在、体重は95kgで、体脂肪率は32%です。霜降りです。
我々「トライアックス」の練習は、だいたい毎週土曜日の7:30〜10:00という早い時間に行われます。これは、ともすれば堕落してしまう土日を、まったく侵食することなく、かなり有意義に使うことができます。これマジでめちゃくちゃ良いです。社会人はチームスポーツやったほうがいいと思う。独りでランニングとか鋼の意志が無いと続かないけど、チームスポーツだと一緒に運動を続けられるので。
そんな短い拘束時間にもかかわらず、弊部が継続的な成長を続けている、あるいは今後も成長を続けていくために、本稿では「いかにして社会人の短い練習時間で効果を最大化するか」ということについて考えてみたいと思います。勝手に。主将に許可とかは取ってないです。
社会人というのはとにかく忙しいものであります。仕事に家庭、携帯ゲームやPCゲーム、YouTubeやNetflixなど、時間をかけるべきものはたくさんあります。
そんな中で、戦略性が高くチームプレーの膨大なパターンを覚える必要があるアメリカンフットボールを両立させるのは、非常にストレスのかかるものです。「アサインメント」と呼ばれる「戦術の書かれた指示書」を覚えるだけでもたいへんなのに、アメリカンフットボールは練習のビデオをレビューして戦術のすり合わせをするという文化があります。これがまた時間を食う。真面目にやっていたら、土曜日の午前中のみならず、貴重な休日を1日めいっぱいビデオミーティングをして終わってしまうでしょう。これでは持続可能なアメフトライフは実現できません。
弊部では、これを解消し、おっさんによる持続可能なアメフトライフを実現するために、おもに2つのことを実施しています。
- 動画共有サイトに練習動画を上げ、各々のタイミングでフィードバックを書き込む
- コミュニケーションは「Slack」を導入し、非同期かつ集約的な情報共有を図る
上記により、フィールド外での情報共有を「いつでも」「どこでも」「好きなときに」行えて、スキマ時間の活用が可能になりました。これで、fgoがイベント中でも周回はバッチリです。
ひるがえって、フィールド内でのチーム力について考えてみます。社会人チームは、学生とは異なり、個々人の能力の成長余地がどうしても小さいという側面があると思われます。これはしょうがないことだね。時間も無いし、年々感じる体力の衰え。とても悲しい。
したがって、学生のように「俺たちはぜったいコレで勝負するんや!コレ以外に生き残る道はねえ!」みたいなスポ根スキームではどうしても限界があります。すくなくとも僕はそう思う。個人の技能の向上幅を強く追求するのではなく、柔軟な戦略と強みとしての「年の功」を活かし、あくまで「チームとしての」練習効果を最大化する必要があります。
アメフトを見たことがある方は理解できるかと思いますが、アメリカンフットボールは「集団格闘技」であります。一箇所が破られても、他所で圧倒し、総合的に戦況を優位に進めることがよくあります。
つまり、フィールド内にいる11人は、自分の役割だけでなく、お互いに役割を理解し、任せるところを任せるという連携が必須であり、これはアメリカンフットボールの大きな魅力です。これを実現するためには、以下のことがとても重要になります。
- プレーが始まる前のコミュニケーション
- プレー中のコミュニケーション
- プレーが終わったあとのコミュニケーション
これ、どこかで聞いたことありませんか?
そう、PDCAってやつです!!
アメフトでは1プレーごとにPDCAを高速で回す体験ができます!!!!!!!!!
アメフト、すごいですね!!
スポーツなのに仕事みたい!!!!!!
一方で、じゃあ個人の技能の向上は無視するのか?というと、さすがにそうはいきません。
とゆーかね、スポーツやる理由の1つとして、やっぱり 身体体験の変化が自覚できるという「快感」 があるんですよね。
「先週より速く走れた」とか「先月できなかったテクニックが使えるようになった」とか、そーゆーのです。気持ちいいですよね身体体験の変化を自覚するの。僕はもっぱら「腹が重くなった」と感じています。あと「生え際が後退した」ですかね。
ここで大きく影響するのは、やはり社会人は練習時間が少ないということです。学生のときは1日8時間とか10時間とか練習してて今思うとアホなんちゃうかなすごいなあって思います。
でも僕思うんですけど、学生のころあんなに練習してたのに、結局得られた「身体体験の変化」ってあんまり無かったと思うんですよ。今思い出すと、アレって、費やした時間ではなくて、その練習における目的意識の有無なんですよね。まぁ、当時もコーチはそんなこと言ってたような気がしますが。
そんで、ついでに言うと「目的意識の局在」つまり「たくさんのことを同時に変えようと思わない」「ひとつのことだけを変えようとする」という時間をどれだけつぎ込むかということに依存していたような気がします。つまり、少ない練習時間で身体体験の変化を自覚するためには、
- ある期間において1つのことだけフォーカスする
というのが、我々社会人チームにとって非常に重要だと、僕は思っています。ここでいう「ある期間」というのは「30分の練習」という甘っちょろいスパンではなく、数週間〜数ヶ月、ひとつのことのみに集中する必要があります。我々はおっさんなので。
そして大事なのは、練習中のチームメンバーの相互のフィードバックの方法です。人間、どうしても歳を取ると老害になってしまい「目についたすべての問題を指摘したくなる」ものです。これが、実は上記の「身体体験の変化の自覚」を達成するのに、非常に厄介です。邪魔です。なので、練習中は「当人がフォーカスしている物事についてのみフィードバックする」ことがだいじだと、この場を借りて主張させていただきます。
多くを言わない。重要なことだけを伝える。そういう余裕のあるオトナになりたいものです。
石橋さんに「てんくんの乳首いつも浮いてんねんけど何なの。気になってプレーに集中できない」と言われました。それは僕もたいへんに心苦しいところです。誰か「乳首が浮かない方法」を僕におしえてください。
情報、待ってます。
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小林さんへ
よろしくです