- HTML5がWebの世界に留まらないことを広く知ってもらう
- Webデザイナー/エンジニアにアプリというワンランク上の技能を身に着けてもらう
- Webデザイナー/エンジニアの所得・地位の向上
- HTML5でスマホアプリをつくることができる時代になった
- FacebookがHTML5アプリで失敗した5年前と比べ、デバイスの処理能力は大きく向上した。本書で取り扱うIonic 2+(2017年1月リリース)は、レンダリング速度60fpsを実現し、iOSアプリではフラットデザイン、Androidではマテリアルデザインが表示されるなど、ネイティブと遜色のないアプリをつくることができるようになっている。
- 一方で、アプリエンジニアの人手不足が叫ばれている。アプリを展開するのに、Web版・iOS版・Android版をそれぞれリリースすることが一般的になったが、デバイス別でエンジニアを確保しつづけることが難しくなってきている。それもウォーターフォールではなくアジャイルで「小さくつくって大きく育てる」ために3リソースに手をいれつづけることは現実的ではない。
- しかし、HTML5アプリの最大の特徴である「1リソース複数展開」はこの問題点を解決する。さほど複雑ではないアプリであれば、Webデザイナーがそのままアプリをリリースすることだって可能であり、実際にリリースしている事例もある(WordPressのRESTAPIを使って簡単にスマホアプリを作る方法)
Ionic FrameworkによりHTMLコーディングできれば、Webアプリ、iPhoneアプリ、Androidアプリを1リソースでリリースできるようになった。
- 受託開発を脱してプライベートプロダクトを持ちたいWebデザイナーやエンジニア
- 1リソース複数展開が可能なので、案件単価をあげたいWebデザイナーやエンジニア
を想定としており、他フレームワークの乗り換えではなく、新たな層の創出。
大学院卒業後、一般社団法人リレーションデザイン研究所立ち上げ。その後、まちづくりの産業化を目指す一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンスにも参画し、全国の様々なまちづくりの現場に携わる。 まちづくりの現場では、高付加価値や効率化ではなく、ボランティアや補助金に頼って事業を成立させているところが多いことに気づき、事業の構造的転換を図りWebを導入。それ以降、事業で用いるWebアプリやシステムの開発を行っている。
コミュニティ活動においては、関西フロントエンドユーザーズグループを中心に活動している他、CodeIgniter、Ionic2、Onsen UI 2についてもslackやTwitterを通じて関わる。 HTML5 experts.jpなどでIonicの記事を執筆。先日、国内で初のMeetupイベントIonic 2+ ミートアップ東京を開催するなど、国内の普及活動に努める。