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@sakurabird
Last active August 29, 2017 15:36
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入力ファイルから出力ファイルに書き出すRubyのプログラム。n文字毎に改行コードも挿入する。
##################################################
# 入力ファイルから出力ファイルに書き出すRubyのプログラム
# 入力ファイルはテキストファイルである
# テキストはランダムに改行されている
# 文字がn文字を超えていたらn文字で改行する
# 実行方法はコマンドラインから次のように打ち込む。Ruby必須
# $ ruby newline2.rb
##################################################
# 入力ファイル
inputfile = 'sample1.txt'
# 出力ファイル
outputfile = 'sample3.txt'
# 下記の変数の数字毎に改行文字を埋め込む。
wordcount = 12
# 入力ファイルをopen
input = File.open(inputfile)
# 出力ファイルをopen
out = File.new(outputfile, 'w')
# 入力ファイルを1文字づつ読み込む
count = 0;
input.each_char do |char|
out.print(char)
if char =~ /\n/ then # Unixファイル用改行文字
count = 0
else
if count >= wordcount - 1 then
# 改行文字を挿入
out.print("\n")
count = 0
else
count += 1
end
end
end
input.close
out.close
かいじん二十めんそう
江戸川乱歩
+目次
 ある日、しょうねんたんていだんのぽけっと小こぞうは、ひとりで、さびしいのはらをあるいていました。
 ぽけっと小ぞうは、小がっこう四ねんせいですが、ようちえんのせいとみたいにからだが小ちいさくて、ぽけっとにでもはいりそうだというので、こんなあだながついているのです。
 のはらには、はやしがあって、そのむこうに、りっぱなようかんがたっていました。
 大きな三がいだてのいえです。
 ぽけっと小ぞうは、そのようかんが、あまりへんなかっこうをしているので、そばまでいってみました。このへんにはいえがなく、このようかんだけが、ぽつんとたっているのです。
 その、れんがのへいのそとをあるいていると、どこからか、「きゃあ」というさけびごえがきこえてきました。
 びっくりして、あたりをみまわすと、ようかんの三がいのまどが、一つだけあいています。
 十とおぐらいの女の子が、そこからからだをのりだすようにして、たすけをもとめていました。ぽけっと小ぞうは、すぐ、ぽけっとから小がたのぼうえんきょうをとりだして、目にあてました。
 この小さいぼうえんきょうは、しょうねんたんていだんの七つどうぐの一つで、いつでももちあるいているのです。ぼうえんきょうの中に、女の子のかおが、大きくうつりました。そのかおが、とてもこわそうに、目をいっぱいにひらいて、たすけをもとめているのです。
 そのとき、ぼうえんきょうの中の女の子のうしろに、大きな、きみのわるいものが、ぼんやりとうつりました。
 あっ、らいおんです。たてがみのある、大きならいおんが、いまにも、女の子にとびつきそうにしているのです。
「きゃあ」
 また、ひめいがきこえました。
 ぽけっと小ぞうは、いきなりかけだしました。そして、ちかくのこうばんをさがして、そのことをしらせたのです。
 おまわりさんは、びっくりして、ふたりづれで、そのようかんにかけつけました。
 げんかんのべるをおすと、中から、白いあごひげのあるおじいさんがでてきました。
「わしは、このいえのしゅじんだが、うちには、そんな女の子はいない。まして、らいおんなど、いるはずがない。その子どもは、ゆめでもみたんだろう。はははは」
とわらいとばすのでした。
 おまわりさんは、しかたがないので、そのままひきあげてしまいました。
 けれど、ぽけっと小ぞうは、どうしてもあきらめることができません。よるになるまで、ようかんのまわりをあちこちあるきながら、もう一ど女の子のかおがみえないかと、まちかまえていました。でも、あのまどは、もうしまっていて、しいんとしています。
 よるになると、ぽけっと小ぞうは、もんの中へしのびこみました。
 ぽけっと小ぞうは、こっそりと、ようかんのよこへまわっていきました。
 すると、一かいの一つのまどに、あかりがついています。のぞいてみると、そこに、さっきの女の子がいるではありませんか。
 女の子は、くろいきれで目かくしをされ、さるぐつわをはめられています。そのそばに、くろめがねのわかいおとこが、こわいかおをして、たっていました。
 そのとき、もんのそとに、じどうしゃのとまるおとがしました。ぽけっと小ぞうは、
「あっ、きっとそうだ」
とうなずきました。
 足おとのしないようにかけだして、もんのそとへでてみると、大がたのじどうしゃがとまっていました。
 じどうしゃのうしろの、にもつをいれるとらんくのふたがうまくひらきました。ぽけっと小ぞうは、いきなり、その中へもぐりこんで、もとのとおりにふたをしめました。
 まもなく、くろめがねのおとこが、女の子をつれて、じどうしゃにのると、そのまま、どこかへはしりだしました。
 あの女の子は、いったいだれなのでしょう。ひるまみたのは、ほんとうのらいおんだったのでしょうか。そして、とらんくにかくれたぽけっと小ぞうは、これからなにをするのでしょうか。
 あるばんのことです。くろいめがねをかけたおとこが、かわいらしい女の子をじどうしゃにのせて、どこかへつれていくのです。しょうねんたんていだんのぽけっと小ぞうは、じどうしゃのうしろのとらんくの中にかくれました。
 じどうしゃは、さびしいはらっぱでとまりました。
 くろめがねは、女の子の手をひいて、くるまからおりました。あたりはまっくらです。大きな木の下に、ひとりのおとこがはこをもってたっていました。
「やくそくのほうせきは、もってきたか」
 くろめがねがきくと、おとこがうなずきました。くろめがねは、つれていた女の子と、おとこのもっていたはことをとりかえっこしました。ぽけっと小ぞうは、とらんくのふたをすこしひらいて、みていました。
「ははあ、わかったぞ。ほうせきばこと、女の子をとりかえたんだな。よしっ、ぼくは、きっと、ほうせきばこをとりかえしてやるぞっ」
 くろめがねは、ほうせきばこをもって、じどうしゃにのりました。
 そして、もとのあやしいようかんにかえりました。
 とらんくの中にかくれていたぽけっと小ぞうも、そこからでて、ようかんの中へしのびこみました。
 うすぐらいろうかを、足おとをしのばせてあるいていきました。
 つきあたりのどあがひらいていたので、そのへやへはいっていきました。
 へやの中は、まっくらです。かいだんのようなものが、あったので、二だんのぼりました。そのとき、うしろで、がちゃんというおとがしました。
 おどろいてうしろに手をのばしてみると、そこには、てつのこうしがしまっていたではありませんか。
 ぱっと、へやのでんとうがつきました。
「あっ、たいへんだっ」
 ぽけっと小ぞうはさけびました。それは、大きなもうじゅうのおりで、ぽけっと小ぞうは、その中へとじこめられていたのです。さっき、がちゃんといったのは、おりのとがしまったおとでした。
 むこうのすみに、一ぴきのらいおんがねそべっていました。
 らいおんは、ぽけっと小ぞうがはいってきたのをみると、ぐうっとくびを上げて、こわい目でにらみつけました。
 ああ、ぽけっと小ぞうは、らいおんにくわれてしまうのでしょうか。
かいじん二十めんそう
江戸川乱歩
+目次
 ある日、しょうねんたん
ていだんのぽけっと小こぞ
うは、ひとりで、さびしい
のはらをあるいていました
 ぽけっと小ぞうは、小が
っこう四ねんせいですが、
ようちえんのせいとみたい
にからだが小ちいさくて、
ぽけっとにでもはいりそう
だというので、こんなあだ
ながついているのです。
 のはらには、はやしがあ
って、そのむこうに、りっ
ぱなようかんがたっていま
した。
 大きな三がいだてのいえ
です。
 ぽけっと小ぞうは、その
ようかんが、あまりへんな
かっこうをしているので、
そばまでいってみました。
このへんにはいえがなく、
このようかんだけが、ぽつ
んとたっているのです。
 その、れんがのへいのそ
とをあるいていると、どこ
からか、「きゃあ」という
さけびごえがきこえてきま
した。
 びっくりして、あたりを
みまわすと、ようかんの三
がいのまどが、一つだけあ
いています。
 十とおぐらいの女の子が
、そこからからだをのりだ
すようにして、たすけをも
とめていました。ぽけっと
小ぞうは、すぐ、ぽけっと
から小がたのぼうえんきょ
うをとりだして、目にあて
ました。
 この小さいぼうえんきょ
うは、しょうねんたんてい
だんの七つどうぐの一つで
、いつでももちあるいてい
るのです。ぼうえんきょう
の中に、女の子のかおが、
大きくうつりました。その
かおが、とてもこわそうに
、目をいっぱいにひらいて
、たすけをもとめているの
です。
 そのとき、ぼうえんきょ
うの中の女の子のうしろに
、大きな、きみのわるいも
のが、ぼんやりとうつりま
した。
 あっ、らいおんです。た
てがみのある、大きならい
おんが、いまにも、女の子
にとびつきそうにしている
のです。
「きゃあ」
 また、ひめいがきこえま
した。
 ぽけっと小ぞうは、いき
なりかけだしました。そし
て、ちかくのこうばんをさ
がして、そのことをしらせ
たのです。
 おまわりさんは、びっく
りして、ふたりづれで、そ
のようかんにかけつけまし
た。
 げんかんのべるをおすと
、中から、白いあごひげの
あるおじいさんがでてきま
した。
「わしは、このいえのしゅ
じんだが、うちには、そん
な女の子はいない。まして
、らいおんなど、いるはず
がない。その子どもは、ゆ
めでもみたんだろう。はは
はは」
とわらいとばすのでした。
 おまわりさんは、しかた
がないので、そのままひき
あげてしまいました。
 けれど、ぽけっと小ぞう
は、どうしてもあきらめる
ことができません。よるに
なるまで、ようかんのまわ
りをあちこちあるきながら
、もう一ど女の子のかおが
みえないかと、まちかまえ
ていました。でも、あのま
どは、もうしまっていて、
しいんとしています。
 よるになると、ぽけっと
小ぞうは、もんの中へしの
びこみました。
 ぽけっと小ぞうは、こっ
そりと、ようかんのよこへ
まわっていきました。
 すると、一かいの一つの
まどに、あかりがついてい
ます。のぞいてみると、そ
こに、さっきの女の子がい
るではありませんか。
 女の子は、くろいきれで
目かくしをされ、さるぐつ
わをはめられています。そ
のそばに、くろめがねのわ
かいおとこが、こわいかお
をして、たっていました。
 そのとき、もんのそとに
、じどうしゃのとまるおと
がしました。ぽけっと小ぞ
うは、
「あっ、きっとそうだ」
とうなずきました。
 足おとのしないようにか
けだして、もんのそとへで
てみると、大がたのじどう
しゃがとまっていました。
 じどうしゃのうしろの、
にもつをいれるとらんくの
ふたがうまくひらきました
。ぽけっと小ぞうは、いき
なり、その中へもぐりこん
で、もとのとおりにふたを
しめました。
 まもなく、くろめがねの
おとこが、女の子をつれて
、じどうしゃにのると、そ
のまま、どこかへはしりだ
しました。
 あの女の子は、いったい
だれなのでしょう。ひるま
みたのは、ほんとうのらい
おんだったのでしょうか。
そして、とらんくにかくれ
たぽけっと小ぞうは、これ
からなにをするのでしょう
か。
 あるばんのことです。く
ろいめがねをかけたおとこ
が、かわいらしい女の子を
じどうしゃにのせて、どこ
かへつれていくのです。し
ょうねんたんていだんのぽ
けっと小ぞうは、じどうし
ゃのうしろのとらんくの中
にかくれました。
 じどうしゃは、さびしい
はらっぱでとまりました。
 くろめがねは、女の子の
手をひいて、くるまからお
りました。あたりはまっく
らです。大きな木の下に、
ひとりのおとこがはこをも
ってたっていました。
「やくそくのほうせきは、
もってきたか」
 くろめがねがきくと、お
とこがうなずきました。く
ろめがねは、つれていた女
の子と、おとこのもってい
たはことをとりかえっこし
ました。ぽけっと小ぞうは
、とらんくのふたをすこし
ひらいて、みていました。
「ははあ、わかったぞ。ほ
うせきばこと、女の子をと
りかえたんだな。よしっ、
ぼくは、きっと、ほうせき
ばこをとりかえしてやるぞ
っ」
 くろめがねは、ほうせき
ばこをもって、じどうしゃ
にのりました。
 そして、もとのあやしい
ようかんにかえりました。
 とらんくの中にかくれて
いたぽけっと小ぞうも、そ
こからでて、ようかんの中
へしのびこみました。
 うすぐらいろうかを、足
おとをしのばせてあるいて
いきました。
 つきあたりのどあがひら
いていたので、そのへやへ
はいっていきました。
 へやの中は、まっくらで
す。かいだんのようなもの
が、あったので、二だんの
ぼりました。そのとき、う
しろで、がちゃんというお
とがしました。
 おどろいてうしろに手を
のばしてみると、そこには
、てつのこうしがしまって
いたではありませんか。
 ぱっと、へやのでんとう
がつきました。
「あっ、たいへんだっ」
 ぽけっと小ぞうはさけび
ました。それは、大きなも
うじゅうのおりで、ぽけっ
と小ぞうは、その中へとじ
こめられていたのです。さ
っき、がちゃんといったの
は、おりのとがしまったお
とでした。
 むこうのすみに、一ぴき
のらいおんがねそべってい
ました。
 らいおんは、ぽけっと小
ぞうがはいってきたのをみ
ると、ぐうっとくびを上げ
て、こわい目でにらみつけ
ました。
 ああ、ぽけっと小ぞうは
、らいおんにくわれてしま
うのでしょうか。
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