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2017年VR幻滅期の話と、2018年復活の話(2)

インターネットを見ていたら、 自分とよく似た考えの人がいてびっくりしたので、 僕もじぶんなりの考えをまとめてみたい。

この文章も怪文章であり、筆者の妄想でありポエムです。 思いついた妄想は吐き出さないと、思考の一部を支配し続けて、他のことが考えられなくなるので、取り合えず吐き出します。内容の正しさは知らん。

2017年VR幻滅期

元記事はコンテンツ作成の難しさ(費用的な)と台数を元に普及の難しさを説明していた。別の観点で普及の難しさについて考えていることを吐き出したい。

家庭用として考えると、購買層の狭さがやはり問題である。「VRは目と耳を塞ぎすぎる(某握力王談)」ということで、子供がいる家庭ではなかなか買おうという気が起きない。子供が小さい時は子供から視線を外す時間コストの貴重さがトレードオフとなる。ゆっくりと家事をする自由というのが小さい子供がいると存在しない。正確には一人っ子ならまだなんとかなるが、二人以上いると無理だ。家事代行サービスや子供預かりサービスみたいなのはあったりもするが、そういうのを使ってまで使おうという人はまず少ないだろう。

この時期に父親がプレイするのは可能だろうが、何らかの形で本業で関わっているとか「言い訳」がないと信用貯金とのトレードオフになる。産後クライシスというものがあるため、一度敵性とみなされてしまうと家庭へのダメージが計り知れない。

母親は乳離して子供が夜中寝るようになれば夜中のちょっとした時間で楽しむことはできるかもしれないが、そうなると今度は子供がVR機器に興味を持ち始める年齢になる。子供が安全にプレイできるようになるのは13歳以上と言われている。うちは一番下の子は昨年生まれたばかりなので、あと12年以上待たねばならない。そしてその時期になるとうちの場合は上の子が大学受験シフトする年齢である。VR購入どころの騒ぎではない。

子供がいなくても、家庭向けの高額な電子機器の普及は年単位での導入計画になる。すごくVRが普及した世界線であっても「二年おきに機器を買い換えないと最新コンテンツが楽しめない」ではなかなか厳しい。スマートフォンも10年以上たってようやく進歩が落ち着いてきて、性能向上のカーブが穏やかになってきた。スマホは「他の人と交流で必要」というキラーコンテンツ(手段はTwitterでもLINEでも)があるので、二年買い替えでも全然問題ないが、そうでない機器は寿命がある程度見込めないと一般家庭への普及は難しいだろう。

家庭用のVRが死兆星を見るとしたら2つ状況があると思う。

かつてテレビ業界が普及につとめたがダメだったとされているものに3Dテレビがある。3Dテレビは機器が普及しないとコンテンツがなく、コンテンツがないと機器が普及しない、というジレンマを抱えていた。4Kテレビとして現在売られている国内メーカーの比較的高額な機種はだいたい3Dにも対応していたりするので3D対応機器はじんわりと増えているはずだが、それでも一度「ダメ」とレッテルが貼られるとなかなかコンテンツが増えない。うちは産後で夫婦で映画館に行けない時期などで3DのBlu-Rayを買って2人で見たり、Xbox360の対応ゲームを3Dでプレイしたり、比較的3Dテレビを活用した方ではあると思うが、まあコンテンツは限定されているよね、というのを感じる。頑張れば市場で販売されている3D Blu-Ray全制覇も夢じゃないぐらい量が少ない。VRも急速な普及を演出したがゆえに、逆にオワコン感を感じられてしまうとコンテンツ投資は減ってしまうだろう。

もう一つは家庭への普及の難易度の高さゆえに「独身男性特有の趣味」みたいな風潮が出てしまうとやばい。持てない趣味ランキング上位の自動車いじり、パチンコと同列に論じられると即死だろう。しばらくは性能向上でこんなに画面がキレイに!よりも、GeForce GTX 970/1060、Radeon RX480という現在の最低ラインのスペックを維持しつつ、低価格路線を推し進めて敵視されない路線でがんばるのが良いのでは、と思う。「1080を買わないと勝負にならないんだよね〜」みたいな発言は、現在一般人の目に触れていないゲーミングPCならまだいいが、一般人の目に触れた状態でそういう空気を出すと即死だと思う。

VR機器で今考えられている用途としては、家庭用以外にもアミューズメント機器用途がある。アーケード機器として考えると、費用的な面では長所と短所が1つずつある。費用面でないネガとしては、汗っかきのおっさんが付けたメガネを次につける人の気持ちが140文字で表現されてしまう問題とか、化粧崩れどうするのよ問題もあるが、そこは置いておく。

まずは価格破壊である。半球形スクリーンのスターウォーズのゲームが一般販売されたのはもう2年前の話だが、その価格を考えるとVR機器は極めて安い。半額以下に収まる。その点ではバンナムからすれば「お得な機器」と見えているのかもしれない。

もう一つの短所は価格の高さである。プレイヤーが座った状態でのVRならまだそこまででもないと思うが(とは言え、手を振り回したりするし、安全なスペースは広い)、歩き回るVRだと必要な面積は一般のアミューズメント機器からすると維持費がバカ高い。10分間ある程度の面積を専有し続けるというコストを実際にインカムで回収しようとすると、10分で5000円とか集金しないと、他の機器に対して「同等の収益性」とはならないのではないかと思う。現状の客寄せ&未来感の演出という旗印があるならまだしも、普及期に入るとするならば、収益が絶対に必要だ。面積あたりのコストが許容しえるのは、固定のスペースがすでに存在していて、そこに新しめのコンテンツを入れたいサンシャインシティの展望台とかお台場とか、美術館・博物館・科学館の企画展スペース、空き店舗が目立つ場末のショッピングモールとか、シャッター街とか、そういうところだろう。ライバルはアルパカだ。そういうところ向けのVRシステムの導入というと、VRそのものよりも、アミューズメント機器としてのパッケージでの提供になるので、アーケード機器経験があるところとか、チームラボとか、そっち系のノウハウの方が重要視されそうである。

2018年復活の話

DeNAはSHOWROOMとか、始球式とかVRを使う事例を積み重ねているが、やはり普及する可能性が高いのは、場の共有の能力があるVRだと思う。で、コンテンツはユーザが撮影した3D VR動画を気軽に共有して、それをスマホを使った簡易VR機器で楽しむ・・・一般人の個人レベルにVRが普及するという未来があるとしたら、少なくともそこが最初の土台になると思っている。というのはすでに元エントリーでも触れられている点である。

少なくともPSVRのような眼鏡が単体駆動で安く軽くなるまではスマホをベースにするのが現実的だろう。GPUベースのVRは少なくとも100Wの消費電力で駆動したシリコンで表現しないとダメ、というのが現状の限界値。100Wを放熱できるバッテリー容量も、本体の熱容量もないので、スマホでそれを実現するのは当分先。今のところ考えられるのは動画。動画のハードウェアデコードであればスマートフォン的な端末でもなんとかなりそうではある。少なくともGPUを駆動させるよりも2018年においては現実的。

動画ベースでも、ステレオスコピック3Dが今のところ負荷が最少だろう。可能ならもう少し広い視野をレンダリングして3D空間にマッピングして多少のヘッドトラッキングに対応すればまずは良い。Ricoh Theta的なデバイスでそういう動画が撮れるデバイスが出て、数千円のアダプタでスマホをつけると3D動画が見られる。まずはそのあたりをゴールに設定しておく方がいい。

3Dを見るおもちゃというのは100年の歴史のあるView-Masterというのがあって、僕も20年ぐらい前に買ってもらった。とりあえずこれをベースに自由に見回せて、動画になる、しかもユーザ生成コンテンツで、というのが分かりやすく、コスト上もペイできそう。

https://en.wikipedia.org/wiki/View-Master

まずはこれの延長線上で、ユーザ生成コンテンツで、動画を気軽に体験。Vineはなくなってしまったけど、そんな感じでみんなでシェアして見る。そのぐらいが現実的なVRのエントリーポイントになる気がする。もちろん、現在VRを実装する上で知見として集積されている酔いにくいVRのコツなんかはそういった動画のポストプロセスとして役に立つだろう。技術的にはハードウェアアクセラレーションが効いた3Dの動画フォーマットあたりが実現に必要な点。可能であればそれがストリーミングで実現される。そこにブレークスルーは必要だと思う。現在は360度動画というのはある。それを単純に2つかけ合わせれば良いのか?とか。視界の後方は解像度が低くて良いのでは?でもそれだとすばやく振り返るのができないぞ、とかいろいろ面白そうな分野である。

3Dを気軽にシェア、というのはかつて一度実現している。Nintendo 3DSだ。ただし、解像度が低すぎるし、視野も狭すぎて臨場感はあまりなかった。ビューアのスクリーンサイズも小さい。うちではまだ体感していないが、4Kテレビは3Dでなくても立体感がすごく感じられるということで、解像度は正義。初代3DSはレスポンスも悪かった。new 3DSになってレスポンスはかなり改善されたが、カメラの解像度が改善されなかったのが非常に残念だった。また、シェアするウェブサービスもなかった。暴力的な解像度で気軽にシェアできる環境があれば少なくとも3DSの屍は超えられるだろう。

まとめ

結論としては前エントリーとほぼおなじ。動画ベースのVRが一番普及への近道ではあると思う。

何も裏付けもとってないけど、頭のもやもやが残り続けるのもめんどいので、とりあえず適当に妄想を吐き出してみた。

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