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@shibukawa
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アンラーニングで失敗した話

趣味でインラインスケートをかれこれ21年ぐらいやっています。人生の半分です。子供も3歳からやらせており、家族全員で行う趣味となっています。自分がスケートを始めた時に、家族ぐるみで公園に来ている家族が何組もあり、将来こんな家庭を作りたいな、と思っていたところ、その夢がかなったという感じです。

インラインスケートにも何種類もあり、スラローム、ロングラン(クルージング、シティランetc)、マラソン、ショートトラック(スプリント)、ホッケー、アグレッシブなどなどです。僕が普段やっているのはスラロームですが、20年ぐらい前には5kmレースとかにも出たこともあります。これはマラソン。まあ本格的だと42kmとか100kmとかになるんですが。あと近年出ている練馬区民大会は100mが5周で500m。これはスプリントですね。

今日はその中のショートトラック(スプリント)のお話です。

今年の成果

今年は夏が暑くて6月から9月末ぐらいまではほぼ練習できず、公園の日陰の道を一周まわる程度しかできず全般的に練習不足ではありましたが、いただいた賞は過去最高の個数ではありました。

板橋区民大会でメダルを2つもらいました。300mと1500mの合計タイムでもらえるメダルと、5000mマラソンでもらえるメダルです。まあ前者は1人、後者はバリバリの高校生と2人しか参加者はいなかったのですが、100mショートトラックコースで15周で競争するのも、50周(当日まで参加することになるとは知らなかった)するのも初めてだったのでがんばった、やりきったと個人的には満足でした。

光が丘フェスティバル2023はシニア部門で11人中3位でメダルをゲットしました。この大会でメダルをもらうのはだいぶ久しぶりでした。

光が丘フェスティバルシニア決勝

リレーも1回戦敗退でしたが、相手はベスト4に残るチームだったというのと、1チーム全員家族で組んで参加ということ自体が目標であるため、こちらも満足ではありました。

光が丘フェスティバルリレー

練馬区民体育大会は高校一般で、3人中3位でした。一応銅メダルはもらったのですが、こちらはいろいろ不満が残る結果でした。昨年までずっと500mで1分15秒ぐらいと、良くも悪くも同じぐらいのタイムであったのですが、今年は1分20秒。1位は1分17秒ぐらいだったので、昨年と同じ速度が出せれば優勝も十分狙えたはずだったのですが、今年はイマイチでした。

足を横に蹴る→縦に運ぶフォームチェンジに挑戦

子供が11月の頭ごろに、板橋区のスピードスケート教室に参加しました。講師は日本トップクラスで世界大会にも出場されたことがある戸取大樹さんです。

子供向けの教室ということで自分は出れなかったのですが、1文字も聞き漏らすまい、とじっくり横で話を聞き、そこで教わったフォームは古武術のナンバ歩きのようなフォームでした。足を横に出さずに、進行方向に真っ直ぐを維持し続けることで加速でついた速度をロスすることなく、どんどん速くできるという。

自分の速度が上がらないのは(昔よりも遅くなっている)のは、狂ったように土日に午前も午後も練習していた昔よりも練習量が足りないのもありますが、年齢のせいかな、と思っていましたが、戸取さん(自分よりも1才だけ若い)が、この歳でもタイムが伸びている、ということで、この滑り方さえ覚えれば僕も夢の20%タイムアップが狙えるのでは、と思ってしまったのでした。

以前にも志村ローラークラブのフィギュアを教えている方から教わって軽く練習もしたことがあったし、これならわかるぞ!と短い時間でしたが、本格的に練習し、実際ロングランであれば最高速度が1割弱ぐらいあがったように観測できたので、これでやってみようと本番に向けてフォームの定着を目指しました。しかし、計測したロングランはともかく、ショートトラックでは加速できる直線が短く、うまくスピードを載せることができず、ずっとスローでした。そして何よりもすごく疲れる。軽く1分ぐらいで心拍数208という、小学生並みの心拍数になります。また、前後の動きだけで加速ということで、足を前に運ぶ時になるべく全身の力を使おうと太ももに力を入れるように心がけていたのですがこれのせいで上体が高くなってしまったのも悪かったようです。

スケート靴もダメだった

僕の靴は15年近く前に足型に合わせて作ってもらったBont ZX-5というブーツです。当時7万円ぐらいしたかな。まあ長く使えているし、表面こそぼろぼろですがまだまだ履けます。下に合わせるフレームは流行にあわせて、80mm x 5輪から始まり、84mm x 5輪、100mm x 4輪(ただし2輪目が90mm)、110mm x 3輪、100m x 4輪と何種類も変えてきてました。

まあ使えているとはいっても、僕のはネジ穴のピッチが古い規格で165mm。新しい靴は195mmなので、つけられるフレームに制約があります。100mm x 4輪はあまり種類はないのですが、たまたまみつけたカーボン製フレームで見かけたので買ってみました。最初は調子は良かったのですが、そもそもカーボン製フレームってほとんど使われてないのです。これはレアアイテムだしきっと軽量でスピードが上がるぞ!と思ってつけたのですが、どうも歪みが大きいのか、どうもタイヤの周りがよくない。前日に全然回らないぞとベアリングをアマゾン当日便で買って夜に交換して臨んだのですが、それでも回転性が良くなく、見た目はかっこいいけど実はそんなに良いものではないのかも、と思い始めました。まあトップクラスの選手も、欧米のスケートメーカーのスピード用フレームも、みんなアルミですもんね。ロマン装備ではあるけども、性能はイマイチっぽい。最初はもっとよかった気がするのですが、練習により劣化して性能が低下してきたように思えます。

my skate

歪みがあると、回転がすぐに止まってしまいます。1蹴りで進む距離が少なくなるし、巡航時にすぐにスピードが落ちます。これが巡航時の速度を落とさないというフォームの食い合わせがさらに悪くなる結果になったように思います。

アンラーニングと安易に言ってはいけない

スピードスケートの練習は10年以上前ではありましたが、「横に蹴る」というフォームは毎週のように滑り込んで身につけたフォームです。ヨーダと呼ばれた伝説のスケーターに公園で遭遇し、ダブルプッシュを伝授してもらったこともありました。実際、僕のフォームは、後から検索してみたところ、アイススケートのオリンピックスケーターが教える動画でも採用しているフォームでした。

Viktor Thorup

戸取さんのフォームも、ご本人が成果を出している以上、きっと正しく滑れれば結果が出ると思いますが、足の使い方がぜんぜん違うので、使う筋肉もおそらく違い、半年とか1年の単位でじっくり取り組んで鍛え直さないとおそらくスピードが出ない。1ヶ月ではぜんぜん見通しが甘かったとしか言いようがないですね。

Viktorさんの動画も見まくって以前のフォーム延長でもさらに速くはなれそうな気もするのですが、戸取さんのフォームもうまく体が慣れれば長距離ランがだいぶ楽になりそうだし、どちらかにしぼって練習していくのか、それとも両方を狙っていくのか。いくら新しいフォームにチャレンジといっても、今回みたいにパフォーマンスを落としてしまっては元も子もないので、しばらくはどっちも挑戦して、両方のフォームの速度アップを狙ってみようかなと思います。新しいフォームももしかしたら筋肉がついたら良くなるかもしれないし、自分には合わないとなるかもしれない。ただし、可能性を最初から捨てたり、全てを捨てる背水の陣のリスクを背負う必要もない。

アンラーニングして学ぶものが絶対的に良いものである、自分が持っているスキルが古いものである、という確信があるのであれば過去を消して、新しいものに一本足打法で取り組むのも良いですが、それが良いと100%わかっているケースはほとんどないんじゃないかと思います。自分の過去の経験が邪魔している、という実感でもあれば良いのでしょうけども。新しいもの==良いものと信じで安易にアンラーニングというのは失敗もある、現在よりもマイナスになることもあるんだぞ、というのを身をもって実感した一年でした。

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