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@showyou
Created September 19, 2009 15:25
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「願いをかなえる魔法の木なんて、本当はなかったんだよ。」
「どういう・・ことですか?」
「この島には枯れない桜が存在する。みんなの不思議な願いが叶う。桜の木が枯れる。み
んなの願いが無くなる。この辺桜の木の魔法と考えれば納得するかもしれないけど、そこ
には何の繋がりなんてないんだよ。」
「例えばそう、暗示と呼んでもいいかも知れない。枯れない桜という、この世界では実際に
あり得ないことが起こる。それをきっかけに人は自分の願望も叶うのではと思い、結果普段
常識に捕われてる範疇を脱する事ができるんだ。」
「こんなの、別に沈まない太陽でも、蛇口から熱湯が流れてくるのでもいいんだよ。常識から
脱する機会があることが大事なんだ。」
「でもさ、そしたら・・この俺は一体どういう存在なんですか。魔法とかの力で作りだされた
ので無ければ、どうして消えそうになったりするんですか!」
「君は、本当に'存在'している。それはボクの心にもはっきりと映ってるし、大好きなあの子
の心にだって残っている。」
「だけど、それは君の心が存在することとボク達から見て君が居るということしかわからないん
だ。君が機械で作られて、いや物理的に体をもたないとしても、ボクたちからみて体があれば人
がそこにいると見えちゃうんだよ。なんていうのかな、実際に人がいなくても、人の形をしてい
る等身大の写真があれば人にみえるし。」
「でも俺はここにいますよ!」
「うーん、もちろんそうなんだよねぇ。それはこのボクが保証するよ。だけどね、この桜の木が
枯れた時、君は消えかかったじゃない。あれはどう思う?人が常識を取り戻し、写真を紙切れと
してしか見えなくなってしまったとしたら・・」
・・・
「ボクのおばあちゃんは木が枯れるとこう言ってたって。夢から覚める時なんだよ、って。
だけど常識に捕われたままが現実で、今の常識を外して考えることが夢なのかなぁ。」
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