Skip to content

Instantly share code, notes, and snippets.

@shunonymous
Last active March 22, 2021 16:03
Show Gist options
  • Star 0 You must be signed in to star a gist
  • Fork 0 You must be signed in to fork a gist
  • Save shunonymous/e8a351c7c8410470a07d98f16eac20cb to your computer and use it in GitHub Desktop.
Save shunonymous/e8a351c7c8410470a07d98f16eac20cb to your computer and use it in GitHub Desktop.
ホロリーのライセンスに関する問い合わせ文

ホロリーライセンス問題について

何があったか

VTuber事務所ホロライブで有名な(あるいはそのホロライブが引き起こした無許諾配信問題や中国に関連する問題などで有名な)カバー株式会社がリリースしているソフトウェアに、「ホロリー」と呼ばれる物がある。
ホロリーには、(恐らく3Dモデル暗号化の用途で)「UnityCipher」という、MITライセンスでライセンスされたソフトウェアが使用されている。
"The above copyright notice and this permission notice shall be included in all copies or substantial portions of the Software."(一般社団法人オープンソース・グループ・ジャパンによる日本語参考訳:"上記の著作権表示および本許諾表示を、ソフトウェアのすべての複製または重要な部分に記載するものとします。")とあり、ホロリーでもUnityCipherの著作権表示とライセンスが確認できるが、なぜかそれが日本語に翻訳(それも機械翻訳)されていた。

https://pawoo.net/@shunonymous/104834867303799215

何が問題?

ライセンス条文を翻訳してしまうことで、原文から意味が変わってしまい、いわば「MITライセンス」を表示しなければならないところを全く異なるライセンス文書を表示している。
MITライセンスなどのオープンソースライセンスの根拠は著作権であるため、これは著作権侵害といえる。

他に懸念される事

本件や、過去に同社が著作権に関して杜撰な対応を行っていたことを顧みるに、ホロリーや、他のカバー株式会社からリリースされたソフトウェアに同様のライセンス問題が他にも存在することは当然懸念される。
特に、GNU GPLに代表されるコピーレフト性のあるライセンス下でリリースされたソフトウェアを用いていた場合、ソースコード公開の義務が生じる可能性もある。(株式会社アクアプラスのToHeart2 XRATEDの事例が有名)

ログ

2020/09/09 発見
2020/12/20 カバー株式会社宛に問い合わせ(問い合わせ全文は下部参照)
2021/01/24 一向に反応が見られないため再度問い合わせ
2021/02/06 修正確認(但し公式なアナウンス無し)

問い合わせ全文(12/20)

Title:貴社によりリリースされたアプリケーション「ホロリー」のライセンス表記について

貴社リリースのアプリケーション「ホロリー」のライセンス表記を確認いたしましたところ、問題があると思われる箇所を発見しました。

ホロリーでは、「UnityCipher」というオープンソースソフトウェアが使用されているような記述があり、ライセンス条文も表示されておりますが、そのライセンス条文が日本語訳されております。(Google翻訳を使用したものと見受けられます。)

併記されておりますリポジトリを確認したところ、リポジトリにあるライセンス条文はそのようになっておらず、変更履歴も遡りましたが過去に日本語訳されたライセンス条文が配置されていたような形跡はありませんでした。

UnityCipherで採用されておりますMITライセンスには、"The above copyright notice and this permission notice shall be included in all copies or substantial portions of the Software."(一般社団法人オープンソース・グループ・ジャパンによる日本語参考訳:"上記の著作権表示および本許諾表示を、ソフトウェアのすべての複製または重要な部分に記載するものとします。")とあります。

翻訳されたライセンス条文を表示しても"本許諾表示"を記載したことにはならず、ライセンス違反の状態となると考えられますが、問題ありませんでしょうか?

また、仮に問題があった場合、

  1. アプリケーション内権利表記の修正
  2. 発生経緯及び原因の究明
  3. 本アプリケーション及び他の貴社リリースのソフトウェアに他のライセンス上の問題(ライセンスの未表記、GNU GPLのようなコピーレフトライセンス違反など)の調査
  4. 上記1-3の結果および「UnityCipher」作者への謝罪を含めた公式声明文の公開

といった対応が考えられますが、このような対応を取ることはお考えでしょうか?

本件、(恐らく)非営利で公開されたソフトウェアに関する物であるため、軽く考えられ易くはありますが、「無償かつ自由な条件下でソフトウェアを公開した作者の厚意を踏みにじっている」という認識をお持ちいただきますよう何卒お願いいたします。

問い合わせ全文(01/24)

昨年12/20に下記の問い合わせを送らせていただきましたが、その後、ライセンス条文が修正された様子もなく、貴社からのお返事もいただけておりませんが、その後進展の方いかがでしょうか。

本件、著作権に関する問題でございますので、このまま表向きの進展がない状態が続きますと、視聴者としましては、一連の問題を経ても尚著作権に関する認識が甘いままである、と判断されても何らおかしくないかと存じます。

尚、前回問い合わせ時点で返信いただいたにもかかわらず、メールアドレスの誤記などによって不達となっていた場合はご容赦願います。
その場合、前回の返信内容を再送いただけますと幸いです。

---以下前回問い合わせ内容---
(略)
---ここまで---

問い合わせ全文(03/23)

以前問い合わせましたホロリーのライセンス表記の件ですが、修正されたことは確認いたしました。

しかしながら、この件について「ライセンス表記に不備がありました、申し訳ありません」の一言すら無い、というのは、これは隠蔽を試みた、ということでよろしいでしょうか?

正直、貴社の対応を見ておりますと、一連の不祥事に関して全く反省がなされておらず、また同じことが繰り返されるように思えてなりません。

本件、詳細に経緯を記しておりますので、ご承知おきいただければと思います。

https://gist.github.com/shunonymous/e8a351c7c8410470a07d98f16eac20cb

License

この文章は、CC BY-NDでライセンスされます。

但し、他の言語に翻訳を行いたい場合、以下の条件を守ることでそれを行うことができます。

  • 翻訳である事を文章内で明示し、原文へのリンクもしくはコピーを含める
  • この文章と同じライセンスであるCC BY-NDでライセンスする

Author

Shun Terabayashi (a.k.a shunonymous)
mail: shunonymous@gmail.com
Mastodon: https://pawoo.net/@shunonymous

Updated at: 2021/03/23

Sign up for free to join this conversation on GitHub. Already have an account? Sign in to comment