OBSで配信してるとカクつく等の症状で悩んでいる配信者の方は、一度以下の項目を確認してみてください。
必ず症状が改善するというわけではありませんので、あくまでも再確認程度でお願いします。
注釈の画像は赤枠内以外は参考にならないので赤枠内を見てください。
せっかちな方は最重要項目であるエンコード設定と詳細設定を御覧ください。
2016.01.13 ... 記事を公開
- x264 ... 普通はこれを使用します。解説もこちらを選択することを前提として進めていきます。
- Quick Sync ... CPU負荷は少ないですが、ビットレートを上乗せしないと画質が悪いです。
- Nvidia NVENC ... 画質は悪いですが、CPUが貧弱な環境の場合は使うと良いです。
Quick Syncは使っているCPUによっては項目がないかもしれません。最近のミドルスペック以上のCPUには対応してるはずです。
NVENCは使っているグラボによっては項目がないかもしれません。こちらも最近のグラボには対応しています。CPUではなくGPUでエンコードするので、CPUスペックが貧弱でもある程度の画質で配信できます。2コアCPUや5年以上前のCPUを使っているがグラボは新しい、みたいな環境の人におすすめです。
ビットレートは1秒間にどれくらいのデータを送るかという数値です。値が大きい方が高画質で配信できますが、自分の回線も相手の回線も高速でないと、カクついた配信になってしまいます。
ここでは目安となる数値を書いておきます。
- 3000kbit/秒(3Mbps) ... ほとんどの人が視聴できる。画質は言うほど悪くない。
- 5000kbit/秒(5Mbps) ... 半分くらいの人がカクつくようになる。画質は完璧に近い。
画質と相談しながら2~5Mbpsに収めるのが一般的です。回線が貧弱で3Mbpsでもどうしようもないなら、2.5Mbpsやそれより低い値で設定していくと良いです。いくら画質が良くてもスムーズに見れない配信は誰も見てくれないので、個人的にこの値はあまり高くすることにこだわらないほうが良いと思っています。
バッファは大きな値に設定すればするほど画質が良くなりますが、同時に遅延も増えます。
Twitchに限らず、配信ではこの値をビットレートの2倍の数値にするのが一般的です。
CBRを有効にする と CBRパディングを有効にする にチェックを入れてください。
CBRを有効にする(ビットレートを固定する)理由は、固定していないと一時的に設定したビットレートよりも高くなり、視聴できない人が出てくる可能性があるからです。
- モード ... 配信
- サービス ... Twitch
- FMS URL ... 「Asia: Tokyo, Japan」もしくは「US West: San Francisco, CA」
FMS URL は基本的に東京を選んでおけば大丈夫です。Tokyo(2)は使えない時があるので選ばないほうが良いです。
- 配信映像 ... ゲームをしたりする(配信で使う)モニタの解像度(1920x1080とか1600x900とか)を入力。
- 解像度の縮小 ... 配信したい解像度を選択。
- フィルタ ... ランチョス(高負荷高画質)>バイキュービック>バイリニア(低負荷低画質)
- FPS ... 60(高負荷) もしくは 30(低負荷) を入力。
高負荷とか低負荷とか書きましたが、この項目はあまり負荷には影響しませんし、画質変化もわかりにくいです。
ランチョスのほうが細かい文字が多少見えやすいかな…?と言った具合です。
Youtubeの右下で選択できる画質設定に準拠すると
- 1080p ... 1920x1080(高負荷高画質)
- 720p ... 1280x720(中負荷中画質)
- 480p ... 852x480p(低負荷低画質)
となります。一般的にこの内のどれかから選びます。圧倒的に720pが多いです。
この2つの設定は、PCにかかる負荷に大きく影響するので、自分のPCスペックと相談して決定します。
- 1080p x 60fps(最高負荷) ... 2PC配信ならこの設定でもゲームと配信を両立できますが、1PC配信の場合は厳しいです。
- 1080p x 30fps(高負荷) ... スペックによっては1PCでも配信できます。画質を重視した設定です。
- 720p x 60fps(高負荷) ... fpsを重視した設定。
- 720p x 30fps(中負荷) ... 中負荷な組み合わせ。fps(フレームレート)が60も出ないゲームをやるときに使えます。
負荷に関して、高いとか低いとか具体的でないと思われる方向けの具体例ですが、自分のPC(CPU:i7 4790K@ 4.5GHz)は1080p,60fps,プリセットveryfastでBattleField 4の配信をすることは無理(エンコードが追いつかなくてカクカクする)でした。
- x264のプリセット ... medium(高負荷)→veryfast(低負荷)
- エンコードプロファイル ... main
- キーフレーム間隔 ... 2
- CFRを有効にする ... チェックを入れる。
- x264の詳細設定 ... 特に必要なし。
1つずつ見ていきます。
- x264のプリセット ... mediumは動きの激しいゲームだとカクカクすることがあるので基本veryfastで良いです。
- エンコードプロファイル ... Twitchの配信では「main」を使うことが推奨されています。
- キーフレーム間隔 ... 「2」を使うことが推奨されています。
- CFRを有効にする ... フレームレートを固定します。基本的にはチェックをいれておいたほうが良いです。
- x264の詳細設定 ... むやみに設定するとかえって負荷が高くなるので不必要。
x264の詳細設定ですが、ニコ生でOBSを使う系の記事では設定されてることが多いのですが、Twitchの場合は元の画質が良いので詳細設定による画質変化がわかりにくい割に負荷は増えやすいので、個人的には何も書かないことを推奨しています。
上記の設定をいろいろ試してもカクつきが治らない!という人は回線が腐ってないか調べてみてください → speedtest.net おまけとして自分の回線環境を載せておきます。配信する際は安定して上り下り両方10Mbpsはないと厳しいと思います。
上記の情報は2016年1月現在の情報です。
誤字脱字、内容の間違いなどありましたらTwitter:@shuymnまで。
定期的にTwitchで配信もしているのでTwitch:NadeShuymnこちらでも指摘等お待ちしております。