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会社に所属する理由は放置しておくとゴリゴリ削れていくぞ、という話

おことわり

  • 既に他媒体のインタビューなどで発表済みの内容をモンタージュしたものであり、卜部のことを詳細にストーキングしている読者がいるとすれば新規のコンテンツを含まない。
  • 卜部の人生は卜部の人生なのであっておまえらの人生ではない。「所謂普通の人生」を送ってきたという認識は寸毫もない。性急な一般化は危険と言わざるを得ない。

何個か前の受託開発の会社をやめたきっかけの話

当時、その案件にはひとりアサインで、客先常駐であった。幸いにして常駐先の皆さんには本当に良くしていただいて、困りごともなく、業務も適量で、掛け値なしによい客先だなと思っていた。

しかしそうなってくると、所属先に所属している意味ってなんだっけという疑問がむくむくと頭をもたげてくるのである。客先常駐ひとりアサインというのは客先常駐ひとりアサインであるがゆえに、会社がこんだけ抜いてるぞというのが隠しようがないわけ。客先に請求書持っていくのも自分なんだから単価も分かるし、振り込まれてる給料も分かる(明細見れば社保の会社負担分とかも分かる)。俺が所属先に投げてるバックオフィス業務は、この抜かれてる金額に見合っているか?

ところが。ところがなのである。やめるぞと宣言して常駐が解除になり、所属先に残りのしばらく通っていると、いろいろなことが見えてくるのだ。たとえば所属先の同僚と何気なく会話する。たとえばバックオフィスの人達と(やめるから)書類のやりとりをする。たとえば所属先の営業が電話をかけている。そういうごく些細なことの積み重ねがあるのだ。会社は、中抜きするだけの謎の組織ではなかった。もっとディティールがある。そこを無視して、というか、そこが不可視化されて、金のやりとりだけ見えてしまうから、不要という話に傾いてしまったんだと気づいた。まあ言った以上はそのままやめたし次も良かったから後悔もないけど、不幸な、というか、回避策は何かあったんではないか。

現職(緊急事態宣言前)の話

現職がひとりアサインであることは入社以前から分かりきっていた。ヘッドカウントを増やそうにも、そうポンポンと増やせる業務ではない(現職同僚で卜部と同じ業務ができそうな人はトレジャーデータに移籍していってしまった)。なんとかして所属先に所属している意義を出していかないと、二の舞は時間の問題ではないかと思われた。

そこで採用した作戦が「ともかく、出社する」だ。今の所属先に所属していないとできない業務が一切ないのであれば、業務ではないなにかを作るしかない。そんなものが自宅で口を明けていれば降ってくるとかいうわけがない。自力で積極的に拾いにいくしかないのだ。現職には在宅勤務の制度もあり最初から対象者だったが意図的に利用しないようにした。昼食の誘いを絶対に断らないことにした。同僚の業務は同僚のほうが詳しいから、業務にからみにくのは難しいにしても、負荷対策などは昔取った杵柄もある。とくに最初の年は現地でしか見えてこない色々の細かい点を丁寧に拾っていった。まだ会社も今ほど大きくなくて、(すでにもう全員名前覚えるのは自分には無理な規模だったが、それでも)まだ全然関わりのない部署の人まで顔が見えるサイズだったのも幸いだった。

現時点で現職で、業務上のからみが一切ないにもかかわらず「あのおじさん誰」みたいになってないのは、良かった。そういう立ち回りが実を結んだと思う。

得られる教訓について

やはり上に書いたように、所属先というのはなぜか給料を振り込んでくる謎の組織、にしてはいけないのである。在宅勤務でも業務は回る、は、事実なんだろう。業務はな。でも失われていくものがあることを認めなければいけない。家にいても仕事できるなら、わざわざ従業員になる意味ってなんだ?もちろん、俺はそれはあると考えている。が、それは上記のような体験からくるものなのであって、必ずしもメジャーな意見とは限らない。一方で会社としては従業員が存在する意義は明確に存在する。これまでと比べてもっとしっかりと従業員を引き止めておける魅力的な企業にしていけないところは、たとえ仕事があったとしても、従業員が削れてうまくいかなくなる可能性が、以前よりずっと高くなってきていることを認識すべきだ。

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