KMSCON を Arch Linux 環境で設定する手順です

setting-kmscon-archlinux.md

kmscon 設定手順（Arch Linux）

本手順はArch Linux環境を対象としたものです。
他のOSにおいても参考にはなるかもしれません。

kmscon とは？

Kmscon は linux のカーネルモードセッティング (KMS) を使ったシンプルなターミナルエミュレータです。
カーネルの VT 実装をユーザスペースのコンソールで置き換えようという試みです。

【公式wiki】KMSCON

注意！！

VirtualBoxでは起動時に何かが存在しないようで、BOOTが完了しません（バグ？）。
なので、仮想環境では使わないほうが良いと思います。
物理環境で、コンソール上から日本語を見たいときに使うと良いと思います。
（SSHから接続することが多いのであれば、導入は不要だと思われます。。。）

■設定手順

1. rootになる

   $ su root
   

2. kmsconをインストール

   # pacman -S kmscon
   

3. Gettyのサービスを削除する

   # rm /etc/systemd/system/getty.target.wants/getty@tty1.service
   

4. kmsconvtをtty1に対して有効にする

   # systemctl enable kmsconvt@tty1.service
   

5. autovtをkmsconvtのリンクにする

   # ln -s /usr/lib/systemd/system/kmsconvt\@.service /etc/systemd/system/autovt\@.service
   

6. 現状インストールされているフォントの確認

   # fc-list
   

7. fontsの設定を行う

   # echo -e "<?xml version=\"1.0\"?>\n<\!DOCTYPE fontconfig SYSTEM \"fonts.dtd\">\n<fontconfig>\n  <match>\n    <test name=\"family\">\n      <string>monospace</string>\n    </test>\n\n    <edit name=\"family\" mode=\"prepend\" binding=\"strong\">\n      <string>Hack</string>\n      <string>IPAGothic</string>\n    </edit>\n  </match>\n</fontconfig>\n" > /etc/fonts/conf.d/99-kmscon.conf
   

8. [/etc/kmscon] ディレクトリを作成する

   # mkdir /etc/kmscon
   

9. [kmscon.conf] を作成する

   # echo -e "# config file for kmscon linux console\nxkb-layout=jp\nxkb-model=jp106\nfont-name=Hack\nfont-size=12" > /etc/kmscon/kmscon.conf
   

10. 再起動してコンソールから日本語が表示可能か確認する

    # reboot