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@tomykaira
Last active December 11, 2021 08:46
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こんにちは tomykaira です。孤独な人生をやっています。音ゲーが好きでボカロ曲が好きで二次元が好きで百合が好きで巨大感情が好きです。今回はしゃみさんに誘われて『自分のことを好きなだけ話す Advent Calendar』に初参加しました。よろしくおねがいします。

人生は孤独です。そして無味乾燥です。孤独でつまらない人生をそれっぽくするには現実から目を逸らすことが大事です。現実を忘れるために2つ方法があります。ひとつはインプットをコントロールすること。もうひとつは意識のフォーカスをコントロールすることです。

前者の好例は映画館です。映画館では入力が映画だけに限定されます。映画が死ぬほどつまらなくて集中できなければ別ですが、映画をしっかり見ていれば余計なことを考えなくて済みます。

後者の例はなにかに没頭することです。ゲームでもプログラミングでも電子工作でもなんでもいいです。なにか没頭していればその間は他のことを忘れられます。たま~にどうしても気になって忘れられないことがありつらいです。

私の場合、最近は絵、音ゲー、電子工作などをよくやっています。長いことやっているとやっぱり上手くなりたいという気持ちがでてきますね。音ゲーはスコアがあるし、絵はかわいく描けると嬉しいし、ただやるよりは上手くやるほうがやっぱり楽しいです。

上達したいというのは趣味に限ったことでもありません。仕事でやる作業も上達すると短時間で行き詰まることなく解決でき、苦労が減ります。リモートワークのご時世、やるべきことが半分の時間で終わればあとは漫画でも読んでればよいです。

とはいえ上達するのはとても大変です。1万時間やれとか、寝ても覚めてもそのことばっかり考えるようになれとか、毎日欠かさず何時間やれとか、嫌でも我慢しろとか、滅茶苦茶なことを言われます。そしてネット上にはそうして上達した人間の体験談が溢れています。

おめでてーな。

そんなことができればね、こんなところでくすぶってないわけですよ。身体が丈夫じゃなかったり心が丈夫じゃなかったりして、そういう人並の努力ができないからうだつがあがらない感じになってるわけですよね。

というわけで、この記事では私がゴリラどものメソッドを無視して、何かを多少なりとも上達した方法を語ります。

いうてそんなに上手くなくない?そうですね。小動物水準の上達なので人間からみれば数週間かもしれません。ねこさんやうさぎさんのみんなにも参考になれば幸いです。

何の話をするか

この記事では音ゲー(DDR)と絵の話をします。しかし方法はどんなことにも応用できるはずです。もうかなり昔の話ですが、大学受験も同じような方法でクリアしました。音ゲーと絵と大学受験、これだけ使えたらだいたい何にでもつかえる気しませんか?

時系列はDDRをやりはじめたのが2018年なので3年~4年くらい前、絵が去年の2月なのでだいたい2年前です。DDRははじめシングルをやっていましたが、途中からダブルのみに移行しました。それがたぶん2年半くらい前です。よくおぼえてないけど。

2年も前のことはよく覚えてないので、この記事ではだいたい1年ちょっとくらいの期間をふりかえります。

何をやらないか

自分に出来ないことは出来ません。10代前半ならともかく、もう人格も認知の歪みも染み付いちゃった20代、30代の人間がいまから自分のあり方を変えるのは無理です。短期間なら無理も効きますが、生活リズムと精神が崩壊して、結局上達はせず、それでおわりです。より悪い人生に転落します。

人によって得意なこと苦手なことそれぞれありますが、人類の傾向として短期的な集中や努力が得意、長期的な継続が苦手な傾向があろうと思います。たとえば徹夜。エナドリなど揃えて臨めば2徹くらいできますね。しかし1ヶ月、今の平均睡眠時間から毎日1時間減らしてください、といわれたら相当きついと思います。私は無理です。今日絵の練習を10時間できても、毎日3時間やるのは相当しんどいです。

一方で、なにかを上手くなるには長期的な継続が不可欠です。私も努力とか継続とか嫌いなので来世はチート主人公に転生しようと思うのですが、現世はチート主人公じゃなかったので。

しんどいことを長期間やるのは無理です。しかし楽しいことを長期間やるか、しんどいことをちょびっとだけやるのは可能です。しんどいことをやらない、やりたいことをやる。これが基本姿勢です。

もうすこし具体的にすると、ノルマを課すのをやめます。目標は置きますが、目標を達成できなかったからといって止めてしまうといままでの努力がパーです。なので自分に厳しくするのはやめて、優しくやりましょう。

何をやるか

人間はすぐなにかをやりたがる生物です。とくに調子づいている時はそうです。あれをできるようにならなきゃ、これも練習しなきゃ、こっちも気になる、とどんどん手を広げてしまいます。そうならないように、先にやらないことを決めました。次はやることについて話します。

一言で言えば、頭をつかう、です。といっても計算をするとか覚えるとかそういうことではありません。メタ的に頭をつかいます。

まず音ゲーについて考えてみます。音ゲーのよいことは上達が非常に可視化しやすいことです。スコアは嘘をつかないですから。体調が悪いのも目がしぱしぱするのも集中できないもの全部ひっくるめてスコアにはっきり表現されます。

他の技能ではこうはっきりと行きません。良い絵、良い漫画というものは茫漠としています。好みによる部分も大きいです。万フォロワーでもどうしても好きになれない絵があったり、硬さはあるけどそこが魅力的だったり、いろいろあります。

このようにスキルによって上達じたいが千差万別です。まず、何を上達とするか定義しましょう。言い換えれば、どうなりたいか決めましょう。これはとてつもなく重要で、かつあまり語られていないことです。絵がうまくなりたい!絵を1日10時間描きます!!ご立派ですが、馬鹿です。たくさんの絵と音ゲーの指南を読みましたが、「この記事・動画ではこれを上達と定義します」と言い切っているものは稀です。チュウニズムではレーティングがあって虹レという強烈な線があるのでここに照準を合わせているものが多かった。これは結構はっきりしている例です。

私の場合、絵では「自分が大好きなキャラクターをみんなに知ってほしい」「自分が大好きなキャラクターを動かしたい」というのが今の理想です。なので二次創作に全振りして、オリジナルはほとんどやってません。オリジナルだと表現したいものが弱すぎて最後まで詰めきれないから諦めました。また息を呑むほど綺麗な絵より、気軽にみられて可愛くて嬉しい!となれるのを目指しています。文脈や関係性を表現したいのでセリフをいれたり、情景をテキストで補足したり、最近では2p~4pくらいのマンガにもトライしています。

キャラの絡みが脳内で膨大に生成されるので、それに追いつくくらい筆が速くなりたいとも思います。超最近ですが、ワンドロ(1時間で描く)に挑戦したいです。筆が遅い理由は構図、ラフの遅さが一因だったのでデッサンを練習しとりあえず描き出すところを速くできないかとトライしています。

DDRの場合はDP足15がカッコ良く踏めるようになりたい、です。現状は15は踏めるようになったけどまだカッコよくないな、というところです。去年は13を死にそうになりながらやっていたと思うのでだいぶ進歩しましたね。13は結構カッコよくいける、14もものによってはフルコンできたり、結構いいかんじです。

いきなり15がカッコよくやれるようにはならないので、11、12で苦手意識のある譜面を楽しめるようにやりこんだり、13、14でスピードについていく練習をしたりしました。とくに DDR では13、14、15で譜面傾向ががらっと変わる一方、13の低速譜面は14の高速譜面と傾向が似る、14の低速は……という関係も薄くあるので15だけをやり込むのではなく11~15を広く攻めていくのがよかったです。

このように、理想を決めると、そのためになりそうなことがはっきりします。それをトライしてみるとまた新しい課題が見えてきます。新しい課題はより細かい部分のことかもしれないし、隣接領域かもしれません。たとえば全身のデッサンを始めたところとても手がつかなかったので、まずデッサンという行為に慣れようと思い、手だけのデッサンをしました。結構肉体部位フェチなので綺麗な手を写すのはたのしかったし、綺麗に描いてあげたい!というモチベも持ててよかったです。手足をやってから全身に戻ったら最初よりずっとよくできるようになりました。最近は首から肩を描くのが好きです。

私の場合目標はずっとかわっていないですが、目標を変えてもいいのです。また子課題を変えたり、なんなら逃げてもいいんです。楽しくやることが大事ですから、初志貫徹!!!!なんてゴリラっぽいことを考えるのはやめときましょう。楽しくないことって、やっぱり苦手だと思います。

好きこそ物の上手なれ。むしろ、こっちのほうがたのしいかな?こういうやり方はどうかな?と色々発想し、試行錯誤する。練習中に頭をつかうだけでなく、練習をはじめる前に頭を使う、これがとても効果的です。

しかも、辛いな、難しいなと思ったことも、他のことをトライして戻ってくると意外とできたりするんですよね。デッサンの話もそうです。DDR では BPM 120-150 くらいの曲がかなり苦手だったんですが、好きな曲からすこしずつやっていったら今では結構楽しく、スコアも出せるようになりました。そこで辛い辛いって辛いことを何度もやって挫けてやめてしまったら勿体無いですよね。一つの課題に挫けても大きな目標を目指せなくなるわけでは全然ないので、さっさと脇に置いたほうがよいです。

いつやるのか

練習というと、毎日とか何時間とか時間的な目標が第一に語られることが多いように思います。時間は万人に共通の尺度で定量化しやすいことがその理由でしょう。他人に説明するのも容易ですし、こんだけ頑張った!というのも伝わりやすいです。

馬鹿じゃないですか?

私達がほしいのは結果であり、努力の証ではありません。努力なんてね、しないほうがいいんですよ。不必要な努力はただの愚行です。

一切の努力なしで成し遂げられることがないのも事実です。しかし努力の目標を作ったり努力を誇るのは本末転倒だと意識すべきです。私達が目指すのは結果であり、努力はその方便にすぎません。

あくまで一例として紹介すると、私はDDRを隔日、絵はだいたい毎日としています。これは私のライフスタイル上まとめてやるのが苦手だからです。まとめてやろうとすると今日はやる日だっけ?ってなったり、他のタスクに押し流されてできなくなっちゃったり、混乱するんですよね。毎日やるのが一番ラクなのでそうしてます。予定を立てなくても混乱しない人ならやりたいときでいいし、休日しっかり休める人なら休日にまとめるのもいいと思います。

まとめ

この記事では私が実際に今年スキルアップを目指してやったことを、DDRと絵という2つのトピックを反復横跳びしながらお話しました。あえて2つの話題を取り上げたのは、このやり方が毛色が違うスキル・タスクにも利用できると伝えたかったからです。

端的にまとめると、理想像を置く→やってみる→理想と現実の違いを検討する→差分を埋めるためのことをやってみる→検討する……というループを回します。「理想像を置く」と「検討する」で頭、とくに想像力をしっかり働かせます。理想像、練習法、検討結果、どれもいつでも変えていいです。楽しくやりましょう。

この方法が生かせない作業もあります。それは反復しない場合です。一回やって終わりの場合、到達するかしないかの二択なので、やりつづければいつかできる、であり、スキルとかいう話になりません。このやり方は前回の経験と目標の間を埋めていく、フィードバックループの構築が軸になります。今年やったことでは新しいキーボードの設計と3Dプリンタの組立がこれになります。機械は動かなければ全部ゴミです。惜しい!とか頑張った!とかない。しかしプログラミングコンテストだったり、プログラミング言語自体の学習は類似だが同一ではない問題を繰り返し解くという反復性があるので利用できるはずです。

最後に、いつ他人を頼るべきかにすこし触れます。

理想像の設定、これは完全に自分だけでやるべきです。上達するのは私であって、他の誰でもない。私がやりたいことは私だけのことだから。仮にそれが「○○さんに気にいってもらえる絵を描く」でも、それは自分の目標です。

やってみる。これもまあ自分がやらないとしょうがないですね。ひとつひとつの問題解決に他人の手を借りることはできます。ここで必要な知識は一般的、実学的なものがほとんどなので、私はよく本やウェブ記事を参考にしています。

理想と現実の違いを検討する。自分でもやることが大切ですが、他人の助言もとても役に立ちます。自分の成果は世界に一つですから、そのどこが良いか悪いかは本に書いていませんね。しかも自分では気が付かない欠点や、本当は気がついているけれど正当化してしまって目をそむけてる問題も教えてくれます。なかなか人からアドバイスを得る機会は少ないですが、あれば可能なかぎり活用したいです。

客観視するために自分の作業風景を録画するのもおすすめです。やってる最中はめちゃくちゃ集中しているので視野がちょー狭いです。録画して見直すと冷静になっているので、実質他人みたいなもんです。

とりとめもない文章でしたが、私は絵が下手すぎてつらい!!音ゲーが下手すぎて死にたい!!!と2年間ずっとわめき続けながらもすこしずつは上手くなってるし、実は結構楽しく続けているので、ちょっとは参考になるかなと思い書きました。ではまた。

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