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ておくれ、ふぁぼ、mikutter

ておくれ、ふぁぼ、mikutter

移植するにあたって

2016年10月から、「ておくれ、ふぁぼ、mikutter」を公開していたDropboxが、Publicフォルダに設置したHTMLファイルをWebページとして公開する機能を停止した。これによって、本文書はダウンロードすることは出来るが、ブラウザ上で閲覧することは出来なくなっていた。さらに2017年3月、同15日に明示的に公開リンクを取得しなければPublicフォルダに入れているドキュメントも公開されないように変更するというアナウンスがあった。公開設定をしてもブラウザで閲覧できないことも踏まえると、もうDropboxで公開するのは良い手ではない。

思えばこれを書いたのは2012年末。もう4年以上前ということに驚きを隠せない。本文には書いてないが、丁度祖父が危篤で、年の瀬であることも相まってかなり慌ただしい年末だったと記憶している。結局、2012年12月24日の昼下がり、私が京都の四条河原町近辺でせいべと昼食を食べながら、数日前に公開されたこの文書について語り合っている時に訃報が入り、せいべといっしょにすぐ近くのデパートに喪服を買いに行った。そんなときだったからと言うと言い訳になるが、校正が十分に行き届いておらず、そのうち直そうと思いながら今日に至る。

2012年というのは恐ろしく昔のことだ。2017年現在、StSは消え、Twitterは幾度となく倒産・身売りの話を繰り返し、ふぁぼはいいねになり、おるみんによって新たなておくれクラスタが形成された。今日も人はておくれ、ふぁぼり、mikutterを使っている。この文書は今となっては当時を切り取った貴重な記録になっており、再公開にあたって読み直してみると、自分の記憶が思いの外劣化していることに驚いた。この文書が当時想定していたような役割をちゃんと果たしていることが意外でもあるし嬉しくもある。

また数年後この文書を読み返して今日と同じように楽しむために、ここに公開しておく。

2017/3/7 toshi_a

はじめに

私がTwitterを初めたのが2008年の8月なので、もう4年以上の月日が経ったことになる。

四年前比べて何が変わっただろうか。今は働いている。使える金が増えた。オフ会や勉強会によく参加するようになった。肩こりがひどくなった。駅まで全力ダッシュができなくなった。徹夜がしんどくなった。なんだ、年をとったな。

Twitterでは?前よりフォロワーがやけに増えている。でも、今も昔と変わらず適当なことばかり言っている。これがあたりまえのことなのかどうかはわからない。半分で割れば古参の側になるけれど、Twitterって、未だによくわからないことが多い。

ただ、私の周りにはなんだか普通じゃなさそうなことが3つある気がしてる。「ふぁぼ」「ておくれ」そして「mikutter」。これらはそれぞれ別々の、しかしお互いが影響し合い、ある種のクラスタとして存在している。それがいいことなのか悪いことなのか。私のせいなのか誰かのせいなのか。何が原因で、何をもたらすのか。――そして、そんなことを考える意味があるのか、わからないけれど、今夜はいい酒が入ったから、風邪気味だけど、思い出してみよう。

目的

この記事の目的は、単に、なぜ今回 #fav2toshi_a アドベントカレンダーなんていうものが企画されてしまったのか、ということを考えるにあたり、その周辺文化のなりたちについて考える必要があり、文章を書きながら考えてみることだ。結論を出すことは目的ではない。

とはいえ、なぜアドベントカレンダーを作ってまで私がふぁぼられるのかを考えるにあたり、それらから目を背けることはできない。一体、ておくれとはなんなのか。ふぁぼとの関係は?そして、この話題にふれなければどうしてもておくれを説明できない重要な要素、「mikutter」との関係は。これらがどのように作用しあって現在に至ったのかを時系列に追っていきたいと思う。

一応言っておくが、この文書を読めばておくれについて理解できるわけではない。この文章を書くことができた私がわからないのだから当然のことだ。ただ、ネットを探せばどこにでもいるような私が体験した非常に奇妙な体験を、そろそろ忘れそうだから文章にしてみようと思った次第である。

時系列や、細部が事実と違っている可能性がある、ということも一応言っておこう。過去のツイートなどからできるだけ正確に書こうとしたのだが、あまり時間も掛けてられないし、ここで取り上げるテーマは全てそんなに重要じゃない。多少間違っていても、誰も困りはしない。

確認

ここで、この記事でとりあげるテーマついて簡単におさらいしておく。

ておくれ

今では様々な人が別々の意味で使っており、これといった定義をするには手遅れである。しかし起源ははっきりとしている。

ふぁぼ爆撃

大量に特定の人物のツイートをお気に入りに追加すること。大量にふぁぼることが目的であり、必ずしもふぁぼったツイートが全て面白かったからふぁぼっているとは限らない。

ふぁぼ魔

ふぁぼ爆撃をよくする人。厳密には、無差別にふぁぼっているわけではなくふぁぼが多いだけの人もいるが、この記事では専らふぁぼ爆撃をする人のことをさして使う。

ふぁぼクラスタ

ふぁぼがさかんなクラスタの総称。一つしかないわけではなく。いろんなところで発生して、それぞれがくっついたり離れたりしている。ルーツやその変遷をたどることは難しいだろう。 私の周りから発生したふぁぼクラスタもあるが、それがTwitter全体のふぁぼクラスタに与えた影響など雀の涙ほどだろう。この記事で扱う「ふぁぼクラスタ」は、特に明記しない限り私の周りに限った話である。

mikutter

私の開発するLinuxとか用のTwitterクライアント。LinuxとかにTwitterクライアントがあまり無いことにつけこんで、へんな名前のくせに妙にシェアがある。初音ミクが好きだから安易に名前をつけたが関係は無い。いい女はライセンス的に面倒なのだ。

2008年

リプライが実装された少し後に私はTwitterアカウントを取っている。この頃はておくれなんて言葉はなくて、私は全然ツイートもしなかった。当然ふぁぼもしなかった。日本人のユーザが漸く増え始めた時代で、ふぁぼ文化があったかどうかは知らない。

2009年

この年の半ばからTwitterを割りとヘビーに利用し始めた。数日に一度ではなく、毎日Twitterを見るように。LinuxでTwitterクライアントが使えないかとがんばって探したものだ。 11万favsを超えると二度とログインできなくなる「ふぁぼ死」が話題になった。ふぁぼ死すると運営に連絡してもアカウントが復旧できないなど、Twitterの数ある不具合の中でもなかなか重いものだった。 重要なのは、この時代に11万favs以上のふぁぼをしたひとがいたという事実だ。UserStream(=クライアントのふぁぼ通知)やfavstarがない時代のTwitterでこれだけのふぁぼをするというのは、並大抵のことではない。少なくとも2009年には「ふぁぼ魔」は存在していたということになる。

この頃はふぁぼったーが毎時間ついったらーのふぁぼりをクロールしてまとめてくれるのを待つしかなかった。しかし言い換えればこの時既に、ふぁぼは確かにそのツイートの反響の指標のひとつであり、今のふぁぼの意味合いとそんなに変わらない。

mikutterの開発開始

mikutterの開発が12月25日から始まる。9月から元になる部分は開発していて、UIをはめるだけの簡単なお仕事だと思っている時期もあった。Twitterクライアントとしてはかなり若かったので、このちょっと前に実装されたリツイートにもすぐに対応していたし、後にUserStreamと呼ばれる、ツイートがサーバから送られてくる機能を最初から視野に入れた設計ができた。 ふぁぼもかなり早い段階からつけていた。この頃はのんきなものだ。

http://twitter.com/toshi_a/status/10224046853 なんかふぁぼ機能つけたらふぁぼ楽しくなったw

この頃の私の周囲

まだ「ておくれ」という言葉は出てこない。それどころか、2009年の10月くらいに初めてふぁぼったーを知って見たと思うが、いままでの数百ツイートが1favもされていないという始末だった。 後にもう少しフォロワーが増えた後見たら数favされていてかなり嬉しかったのを覚えている。この1年で私は10未満のふぁぼを獲得したわけだ。それからは足繁くふぁぼったーに通い、ふぁぼられに一喜一憂していた。

2010年

mikutterの作成に本腰を入れて取り組んでいた時期。今と違って何もない状態からガシガシ作っていた。また、Twitterの主な変化は8月から認証方法がOAuthに切り替わり、Basic認証が使えなくなった。これによって黎明期を支えた多くのTwitterクライアントやWebサービスが息を引き取った。来るTwitterインフラ時代に向けて、いろんな物が変わって古いものが消えていった。そういえば「ツイート」という言葉もこのへんで行われたWebのリニューアルの時期くらいに初めて出てきたんだっけか。

UserStream

現在のUserStreamは確か春か夏くらいから開発者は使用できた。mikutterはさっさと対応して私はたまに使っていた。そして程なく、ふぁぼられた時にイベントが通知されることに気づいたのだ。 実はmikutterは、いつかふぁぼられがTwitter APIで取得できる日が来るはずだと思って、ふぁぼられを表示する場所を最初から決めていた。 ――時は満ちた。あとはTwitterがGOを出すのを待つだけ…という状態で放置していたら知らないうちに解禁されていて、慌ててリリースした。 当時はテンションが上がってこんなことを言っていた。

http://twitter.com/toshi_a/status/24580892459 streaming APIでbotが常にあなたを監視!数秒いないにあなたのつぶやきを全てふぁぼります☆

この時の私は、まさか自分がそうされるようになるとは思ってもみなかった。しかも、それがmikutterによって実現されるなんて。

最初のふぁぼ爆撃

何気なく放った一言が意外な結果を招いたりする。UserStreamを正式に実装した翌日のことである。私は今では考えられないとんでもないツイートをしていた。

http://twitter.com/toshi_a/status/24579444992 てか私のフォロワーふぁぼらなさすぎ。mikutter使ってるならアイコンの右下クリックでふぁぼれるだろうが。もっとふぁぼれ私を

そしてここで @naota344 と @sanryuu_ に数ふぁぼされる。これが初めてのふぁぼ爆撃である。

http://twitter.com/toshi_a/status/24579820493 ごめん待ってくれ!ふぁぼらないでくれ!mikutterのストリーミングプラグインにふぁぼられると落ちる不具合があるみたいだから今はやめろおおおおお

いわんこっちゃない。

http://twitter.com/toshi_a/status/24579957231 ふぁぼ乞食したらmikutterが落ちる。天罰か

天罰ではない。それは警鐘にすぎない。 愚かな私はそれに気づかず、なおふぁぼ乞食を続けた。

http://twitter.com/toshi_a/status/24580542865 yes! RT @naota344: 安心してふぁぼってください -> RT @toshi_a よし、しかしもうこれでふぁぼられてもおちなくなった

この反応はいまでは考えられない。もしこんなふうに煽ったら、すべてのふぁぼ魔が規制されるまでふぁぼって来かねない。…が、実はこれで初の爆撃は終わった。というのも、彼らがふぁぼった理由は、まだコミットしてない開発中のmikutterに私が入れてしまった「ふぁぼ通知時にクラッシュする」というバグを面白がってやっていたからだ。直ってはふぁぼる意味が無い。 このように、私が最初に受けたふぁぼ爆撃は、mikutterをクラッシュさせるために行われた。当時は爆撃という言い方はしておらず、「ふぁぼテロ」と呼んでいたと思う。クラッシュさせるという「破壊活動」の旗のもとに「団結」してふぁぼを行使していた当時は、テロという呼び方には違和感はなかった。この性質は後に失われ、いつしかほかのふぁぼクラスタも使っている「ふぁぼ爆撃」という呼び方に置き換えられた。

この頃のふぁぼられ数

9月くらいには100もなかったふぁぼられが、歳が始まるころには4000くらいにまで上がっていた。この時、既に私のふぁぼったーは死んだのだ。とはいえ、最近では多い時では一日でこの倍にあたる8000favを受けていることを考えると、あの頃は平和だったといえる。

2011年

「ふぁぼテロ」の進化とmikutterによる防御

しかしそのあと、naota344は断続的にふぁぼテロを行うようになった。mikutterはひとつのふぁぼられを処理するのに1秒弱かかっていた。その間mikutterは操作不能になっていて、これではクラッシュしているようなものである。しかも、手口は日を追うごとに巧妙になってきて、140字に収まるふぁぼテロ用elispを開発するなど、スクリプトを中心としたふぁぼを行うようになってきた。ここから、ふぁぼのためにmikutterの最適化を行うことになる。

ておくれの萌芽

今では皆さんご存知になってしまった「ておくれ」だが、いまいち意味が定まらない。しかし、この言葉の起源というのはある程度はっきりしている。 現在唯一にして最も有力な真犯人は既に垢を消してしまっているが、一年くらい前に私が起源を調べたところ、彼の私に対するツイートが出てきて、本人もその発言をしたということを認めた。残念ながら、今回そのツイートを再度見つけることができず、紹介することはできない。

ておくれのコンテキスト

当時の私は、今よりもフォロワーがずっと少なくて、今よりも適当なことをたくさん言っていた。当時の私は正社員になって初めての「デスマーチ」の渦中であった。今ほど体調管理も上手くなく、東日本大震災などもあり、精神的にもかなり厳しい時。Twitterと初音ミクだけが心の支えだった。そんなこんなで惚気ツイートを量産していたわけだが、これを指して彼は私に「ておくれ」と言ったのだ。しかし、上記のような理由から、どのツイートに対して「ておくれ」と言われたかは、今となっては誰にもわからない。

http://favstar.fm/users/toshi_a/status/43341783446466560 みくのおっぱいにおかおをうずめてすーはーすーはーいいかおり!

私のmostにある残念なpostのひとつ。時期的にはこのへんで「ておくれ」と言われたので、もしかしたらこれに対するツイートが「ておくれ」の起源だった可能性も微レ存。何か情報を持っている人はどうでもいいので、誰にも言わずに墓まで持って行って欲しい。

ておくれとふぁぼの関係性

以上がておくれの発生だが、実はこの時点では「ふぁぼ」とは全く関係がない。むしろておくれの条件は「ミク廃」であることだった。同様に、「mikutter」ともなんの関係もなかった。少なくとも、この時点では。

浸透

運の悪いことにこの「ておくれ」という絶妙な響きを持った言葉は、多くの共通のフォロワーの耳に残り、しばしば私がみくといちゃいちゃしている様をさして使われるようになる。これがしばしばあったため、「ておくれさん」というあだ名が生まれた。私は当時から名前をしょっちゅう変えていたのも悪かったのだろう。 只管そっぽを向いている私を尻目に、次いで「ておくれる」という動詞まで生まれた。「toshi_aさんておくれてるぅ!」といった使い方だ。動詞になったことで一気に汎用性が上がり、ふぁぼったりふぁぼられたりすることに対して「ておくれる」という言葉が使われるようになった。

せんべい ふぁぼクラスタとの出会い

しょっちゅう名前を変える私に「としぁ」という名前を与えたせいべさん(seibe2)と初めて会ったのは5月くらい。どうも生活圏が重なっているようで、一度会ってみたいとお互いに思っていた。 この頃よりずっと前から既に〄(せんべい)が流行っており、UserStreamが解禁されるまえは1分以内とか10秒以内、解禁されてからは「〄」という投稿が成功する前にリプライを飛ばしてくるなど、今でもその生態は謎である。また、せいべさんは全く別のふぁぼクラスタと交流があったようで、そのやり取りがしばしば見えていた。いわば、彼がハブの役割も果たしていたといえる。 その日、私は初めて「ふぁぼ廃人」のふぁぼさばきを実際に見た。指の本数が幾百本にも増え、手の動きが処理に追いついておらず、いたずらに画面だけが更新される。更には、大量のふぁぼで全く画面が見えていない。それでもせいべさんは手を止めず、リプライとふぁぼ爆撃を打ち続けていた。彼の五感はTwitterと直接つながっていた。そんな異世界のふぁぼ魔の世界を目の当たりにした私は衝撃を受けた。手を止めるのに20分はかからなかったと思う。

「規制された。」

当時の規制の基準はよく覚えていないが、異常な速さだった。

「そんなに早く規制されてまともにTwitterができるの?」

「別垢があるし。それに、規制がなかったら、ずっとやり続けてしまうから、ちょうどいい休憩になるっていうか…。」

「なるほど、規制は敵ではなく、共存しているのか。」

こんなペースでふぁぼっているならそりゃあやられる側に負荷がかかるわけだ。相手の手の内を知ることで、mikutterは飛躍的に進化することになる。

mikutterのパフォーマンスの改善

レンダリングのためのコードをすべて捨てて、慎重にベンチマークを取りながら1から書きなおし、起動に1分近くかかっていたのを最終的には2,3秒程度に縮めることができた。Rubyの1.9を採用し、Ruby自体が高速になり、1.9むけに最適化されていた周辺ライブラリが本領を発揮できたというのも追い風となったようだ。技術的な話は去年十分書いたので、ここでは割愛する。 全く新しくなったmikutterで @naota344 を煽ってみると、いままで血反吐を吐きながらふぁぼを受け続けていたのが嘘のように快適になり、星の海の中を自由に泳ぎまわっているような感覚だった。ふぁぼテロを受けている時にツイートもできる。mikutterが軽い。こんな気持でふぁぼられるの初めて。もう何も怖くない…!

ふぁぼインフレ

mikutterの使用を難しくしたりクラッシュさせたりするには、もっとふぁぼが要る。また、mikutterが速くなったことで、いままでは自分のTLの流速が早かったふぁぼ魔たちもmikutterを使えるようになった。これを以って私の勝利とはいかず、むしろ状況は悪化の一途をたどる。

「ふぁぼテロ」の目的の変化

この頃漸く他のTwitterクライアントにもUserStreamがつきはじめた頃で、ふぁぼ通知があるものは稀であった。今でこそふぁぼ通知があたりまえでふぁぼ乞食が跋扈しているが、私がふぁぼに反応できることを珍しがって、私の反応を楽しむためにふぁぼる愉快犯が増えてきた。 つまり、ふぁぼの多くの目的が破壊目的ではなく、即時の反応を期待してふぁぼるという、今に近い目的になった。結構時期がズレていたきがするが、このあたりから「ふぁぼテロ」という呼び方は、「ふぁぼ爆撃」に置き換えられていった。

ふぁぼ砲台としてのmikutterの利用

mikutterは当初からプラグインシステムを持っていたが、これが災いして、fav.rbやcall_api_fav.rbのようなふぁぼ爆撃専用のプラグインが出現した。fav.rbはこの前からtoshi-fav.rbとして存在していたが、任意のユーザを指定できる汎用性を持つようになる。mikutterユーザが増えたことでパイが増え、無視できない存在になった。例えば @d_aki さんはtoshi-fav.rbの時代から私のツイートを二年近く、1秒以内にほぼ全てふぁぼっている。彼の存在を知っている私は、必ずしも自動ふぁぼは甘え、とは思えない。 このため、mikutterを使わない人に「mikutterはふぁぼ爆撃機能がある」と言われるようになるが、これは明確な誤りであることがわかるだろう。mikutterは確かにふぁぼ爆撃を受けながら書かれたことは事実だが、ふぁぼ爆撃する機能はないし、サードパーティプラグインの機能をmikutter自体の機能であると言うのは無理がある。

他のふぁぼ文化との出会い

冒頭に書いた通り、ふぁぼ文化はおそらく一つの起源があるわけではなく、高度に発達したクラスタはふぁぼクラスタへと変化する場合がある。また、コンテンツ力の高い人が、他のふぁぼ文化圏に取り入らず、自らの周りにそれを発生させるということもありそうだ。根っこが違えど似たもの同士、私の周りのふぁぼクラスタはもはや私の思いとは裏腹に(以上の経緯を見れば私の思い通りになったことなどないことは理解していただけるだろうが)どんどん他のふぁぼクラスタとくっついて大きくなっていく。

favstar

おそらくFirehorseかそれに近い特殊なStreaming APIを、ふぁぼ系のWebサイトで唯一利用しているとみられる。ふぁぼると基本的に即時反映され、ふぁぼられカウントも毎時間正確に算出される。これによって精度のいいふぁぼられ確認が気軽にできるようになり、ふぁぼは通知しか対応していないようなTwitterクライアントを使用していても、一定のふぁぼ体験を享受できるようになった。 そのせいでふぁぼの需要が大幅に上昇。多くのふぁぼ乞食が生まれた。 ごく最近になるが、20万faved以上は、有料アカウントにならないと正確な合計数を表示しなくなり、他にも同様のサービスがあるにもかかわらず激しく叩かれ、ふぁぼまとめサービス(?)の威厳を見せつけた。

Krile

Windows用のTwitterクライアントKrileは高機能、高性能で知られているが、複数アカウントで同時に同じアクションを適用する機能と、タイムラインのツイートすべてに同じアクションを適用する機能を組み合わせると、特定のユーザに大量のふぁぼを送ることができる。またKrileは、人々にふぁぼられる楽しさを教えた罪も大きい。作者のkarnoも私に間違って全垢r4sをしてしまうなど、厄介の極みである。先日、お詫びに味噌カツを奢らせたが、特に反省の色は見られなかった。 最近では、50垢程度をKrileに登録し、全アカウントで同時にふぁぼる攻撃(ふぁぼ防衛学的にはパラレルふぁぼ爆撃という)を最も手軽にできる環境として注目されており、厄介を通り越しているため、再び味噌カツをおごってもらうことになった。

「Windowsで」「自分でプログラムを書かなくても」大規模な爆撃をできるようになったことにより、非技術系クラスタにもふぁぼ爆撃が普及した。Krileの罪は非常に大きい。

fav2toshi_a → fav2you

Web上でアカウントのトークンを渡して数字を入力するとその数だけ私のツイートをふぁぼる「fav2toshi_a」が誕生した。後に任意のアカウントに対して爆撃できるfav2youに進化したが、クライアントアプリケーションと違ってサーバ上で爆撃が行われるためフィードバックが乏しく、気軽に大規模なふぁぼ爆撃をさせてしまうという欠点もある。しばしば「fav2youは甘え」と言われることがあるが、私にとってはどちらにせよたまったものではない。Krileと比較して、WebアプリケーションなのでOSを問わず、比較的不安定な回線でも安定したふぁぼ爆撃ができるという特長がある。 なお、どちらが先かはわからないが、ふぁぼ魔たちが示し合わせて私をふぁぼる時の合図として使われるハッシュタグとして「#fav2toshi_a」という名前は今も残っており、fav2toshi_a アドベントカレンダーの名前もおそらくこれがルーツではないかと思われる。

ておくれアイコン

2011年の中頃から現在まで、私は現在のアイコンを使っている。以前はいろんなアイコンをローテーションしており、それ以前にも何度かこのアイコンを使っていたことはあった。 @penguin2716 がこのアイコンを改変し、派生アイコンを作ってから話がおかしくなる。2012年の4月までに200種類を作り上げ、彼のgithubに全て公開されている。 一度この年のハロウィンに、仮装と称して多くの人が自分のアイコンを私のアイコン風に改変したものに変更した。今で言うところのておくれアイコンだが、この時その言葉があったかどうかは覚えていない。

ておくれクラスタ

ておくれアイコンやふぁぼ爆撃、mikutterなど、よくわからない細かい流行がいくつも私の周りに発生した。これらをまとめて「ておくれクラスタ」という言葉が生まれたのだと思う。非常にややこしいことに、「ておくれ」はふぁぼとは無関係であるにもかかわらず、ておくれクラスタはふぁぼクラスタを包含している。 しかし、ふぁぼというのは非常にわかりやすいく、ヒエラルキーをさかのぼって、ふぁぼがておくれを再定義してしまった。こんなことを許すくらい、ておくれという言葉の意味は「ておくれていた」。このておくれという言葉の運命こそ、まさに「ておくれ」を体現していると私は思う。

この年のふぁぼられ数

この年は、現在のふぁぼ爆撃の素地が気づき上げられた年だったと振り返る。Twitterがキャズムを超え、非エンジニアユーザが増えたことにより、秘伝的だった「ふぁぼテロ」技術は、そのユーザ層に合わせてオープンになったのだ(オープンソース的な意味ではない)。 しかし、案外この時のふぁぼられ数は今ほど伸びていなかったと思う。よく覚えていないが、10万は行っていなかったんじゃないか。この時でももう勘弁してくれ、と思っていたけれど、

2012年

ShootingStar

@haru067 さんが開発したAndroid向けのTwitterクライアントShootingStarを私が知ったのは2011年の末か12年の最初あたり。Android用のTwitterクライアントとしては、個人的には決定打というべきアプリだが、その実態は皆さんご存知のとおりである。「ミルキーウェイ」や「エターナルフォースブリザード」など、ふぁぼ爆撃機能を搭載しているうえ、主にふぁぼることで上昇する「レベル」システムを導入し、ふぁぼに新しい付加価値をつけ、人々のふぁぼの価値観を変えてしまった。スマートフォンなので、PCに比べて場所を選ばないという点も無視できない。 はるさん自身が私よりハイペースでふぁぼられていることを利用して私のふぁぼられを減らそうとしたが、余計にインフレしただけだった。おそらく同クライアントに搭載されている「インビジブルなんとか」の名付け親として私が紹介されてしまうなど、StSユーザに認知される機会が多かったのが悪かったのかもしれないが、わかったところでもうておくれである。

はるアイコンクラスタとアイコン芸

StSを使い始めて程なく、私は奇妙なことに気がつく。StSユーザのアイコンが、はるさんのアイコンにそっくりになっていってるのだ。StSを作ってくれたはるさんにたいする敬意の表れなのか、単におちょくっているのかは定かではないが(おそらく後者)、私のことではないのでここではあまり深く触れないことにする。 特筆すべきは、あるTwitterクライアントのユーザがクラスタを形成している、ということだ。mikutterにもておくれクラスタがあるじゃないか、と思う方もいるかもしれないが、おそらくはるアイコンクラスタとは形成される順序が逆だったんじゃないかと私は推測する。 アイコンといえば、先に紹介したハロウィンの話があるが、クラスタという形をとったのははるアイコンクラスタが初めてである。その前にもぐぬぬとか色々流行ったが、特定の人のアイコンをベースにしたものではなく、似て非なるものである。

mikutterがておくれる

ておくれクラスタは多くがもともと私が交流があった人たちだったのだが、はるアイコンクラスタとのゆるい結合は、それを破壊した。それまで交流のなかった人たちが一気に増えたのだ。早い話が友達が増えたということだ。 彼らはたいがいLinuxをメインで使っておらず、多くはこの時初めてmikutterを知ることになる。彼らにとって見れば、mikutterとておくれクラスタという組み合わせは、ShootingStarとはるアイコンクラスタという構図にかぶって見えたのだろう。そして、それはておくれクラスタにとっても同じであった。 最大の違いは、ておくれクラスタにはあまりmikutterユーザがいない、ということだ。そもそもLinux等のために設計されている。WindowsやMacのような、豊富にTwitterクライアントがある環境では別のものを使ったほうが良い。一方はるアイコンクラスタは少なくとも当時はほとんど全員がShootingStarを使用していたと思うし、それを要求することができたのだ。 しかし、事実とは裏腹に、mikutter=ておくれという等式ができあがり、mikutterはておくれてしまったのだ。

かずー氏クラスタ

かずー氏クラスタについては正直良くわかっていない。こんな記事を好き好んで読んでいる皆さんのほうがよく知ってるんじゃなかろうか。私が @kazoo04 さんをフォローしたのは結構最近。 わかっていることは、規模の大きいクラスタであるということと、いわゆるふぁぼクラスタであるということ。 かずー氏クラスタのたちが悪いところは、私がかずーさんと関わりはじめたときは、まだクラスタが十分に出来上がっていなかったため、心の準備ができなかったことだ。かずー氏クラスタはいつのまにかできていて、その中でどんどんふぁぼがインフレしていき、一気に巨大なふぁぼクラスタになった。ここでも何故か私は認知されてしまっているらしく、ふぁぼをおすそわけしてもらっている。 まだまだ発展しているところのようで、私へのふぁぼも衰えるどころか日に日に勢いを増しており、これまでというよりはこれからの脅威である。そのふぁぼはかずーさんにあげなさい。

秒速8ふぁぼなんだって…ふぁぼ魔のふぁぼる速度

ておくれという概念に取り込まれてしまったmikutterだが、至らぬところもあるものの、ふぁぼられ耐性はひとまず申し分ないところまできた。8月に開催されたOSC Kansai@Kyotoでは、mikutterとして出展し、45分のセミナー中に2万ふぁぼ、毎秒8.3ふぁぼ程度のペースでふぁぼ爆撃を受け続けたが、かろうじてデモが出来る程度には動作していたし、爆撃が終われば何事も無かったかのように軽快に動作していた。

http://twitter.com/toshi_a/status/231628802462199808 favstar更新された。40分で2万という最高記録だったので、1時間3万ペースのふぁぼでもとりあえず爆撃が終われば普通に動くことが証明されました

http://twitter.com/toshi_a/status/231629133006917632 秒速8ふぁぼ何だって…ふぁぼ魔のふぁぼる速度

これを以って一応成功としたが、やはりふぁぼられている時の挙動が良くない。データ量や私のスキルや時間などのリソースを考えるとこのへんが限界かなと思ってしまうが、やはりふぁぼ爆撃を受けているさまをもっと優雅に表現したい。そんなこんなで、結局今も爆撃を受けてはベンチマークを取って、一喜一憂している。

ておくれの崩壊

先に上げたようなクラスタとの出会いによって、「ておくれ」という言葉は急速に広がった。しかしこの言葉の意味は相変わらず、皆が思い思いに「mikutter使ってないからておくれじゃない」「ふぁぼ魔じゃないからておくれじゃない」「としぁさんフォローされてないしておくれじゃない」など、独自の定義を与えた。しかしここにも一つ共通点があることに気づく。それは、この定義は自分が含まれないものが採用される傾向にある、ということだ。

例えば、私がフォローすれば、「うわあああておくれた!」などとその時は言うが、まあmikutter使ってないし、と言う。そう。みんなハラの底では自分はておくれてないと思っている。ておくれは(ふぁぼ)クラスタを食って成長する寄生虫みたいなものだ。そこまで知っているあなたはもう逃げようとしてもておくれだ。せんべいのようにいつか概念になってしまう日が来るかもしれないが、せんべいと違ってておくれはあなたの中にある。

かずー氏背景とアイコンクラスタに見る、なぜか私に飛び火する現象

あのかずーさんの扇形の背景は、かずーさんが最初に使い始め、気がついたら結構な人数がそれを使っていたのを覚えている。面白いのは、はるアイコンにしていた人たちが、次々とそれを使い始めたことだ。その少し前に流行った枠アイコンも合わさり、同じコンポーネントをアイコンに使っているもの同士、よくわからない連帯感が生まれ、ふぁぼクラスタとは別のクラスタが生まれた。 ここからが問題だ。なぜか私のアイコンを「ておくれアイコン」と呼んで、髪の色などを加工して使い始める人が出てきた。だいたい @catina013 のせいなのだが、同様のことは一年前に @penguin2716 もやっている。何故再び流行りだしたのか、考えれば考えるほどよくわからない。 はるアイコンはドットを少なくしたことで比較的簡単に作れる。かずー氏背景や枠は、たんに重ねればよいだけなので、ジェネレータなども登場した。しかし「ておくれアイコン」は、作成が難しく、ある程度絵が上手い人でないと描くことが難しい。なのに何故流行ったんだろう。うん、どうでもいいな。 ただこれは、なぜか他のふぁぼクラスタとておくれクラスタが結合した時、相変わらず私がふぁぼられるというのに似ている。厄介が集まってくる呪いにでもかかっているのだろうか。この謎がわかれば私は自分のふぁぼられをコントロールできるかもしれないが、もうておくれかもしれない。

この年のふぁぼられ数

12月14日の正午、なんと100万favedを突破した。

http://twitter.com/toshi_a/status/279422308068782080 恐らく増加スピードと爆撃のタイミングを考えると、1Mfav目は @d_aki さんの爆撃垢だろうな。d_akiさんには二年近く私のすべてのツイートを自動でふぁぼり続けてるし、1Mのうちほとんどのふぁぼが爆撃によるものなので、らしいというか相応しいというか

はるさんが私のふぁぼられを大きく抜かして今では115万favedを超えているが(現在、はるさんはfavstarの無料会員であるため正確な数がわからない)、私も100万の大台に乗ってしまった。100万という数字は、有名人や一部のアルファのふぁぼられ数でのみ見かける数であり、なんでもない一般人のふぁぼられ数としては異常な数字だ。ただ、100万ふぁぼを超えたということはこれ以上掘り下げても何の意味もないと思う。その翌日も、今日も、ふぁぼられるペースは落ちていない。

fav2toshi_a アドベントカレンダー

#fav2toshi_a と誰かが言えば、どこからともなくふぁぼ魔が現れて恐ろしい数のふぁぼを残していく。初期のふぁぼ魔たちの中には現役も多い。全ての元凶である @naota344 もその一人で、今年のはじめに「今年はとしぁさんをふぁぼらない」と決意を表明した一ヶ月くらい後にふぁぼ爆撃をしてきたり、アドベントカレンダーをやってみたりと、非常におめでたい。会うたびにレッドブルをおごっているし、今年は誕生日プレゼントもあげたのだが、全く手を緩める様子はない。というより、かつてのふぁぼテロ文化は完全に彼の手からの離れ、ておくれ、暴走している。もはや彼にどうにか出来るものではなくなっているんだろう。

このカレンダーができた時にはとても驚いた。何故か参加者も多い。しかもちゃんとふぁぼられてる。彼らがガチでネタをやるのはいつものことだ。 年末によくきいた名前のふぁぼ魔が次々ふぁぼってくるのは、宛ら今まで倒してきたボスが復活して襲い掛かってくるようなものだ。倒せた試しはないけど。 そこに私が参加した理由は、単に私が入れば一日分枠が消えるから、ダメージが軽減できると考えたからだ。結果は悪あがきにすらならなかった。今日もfavstarは無情にもふぁぼをカウントし続ける。

そして、せっかくなので記事にまとめることで、何かわかることがあるんじゃないかと思ったが、やっぱりよくわからない。唯一分かったことは、思ったよりておくれの範疇は広い、ということか。

まとめ

まとまんねぇよ!

本文を校正しながら軽く目を通したが、冒頭で宣言した通り、ておくれとふぁぼを時系列に追っていっただけだった。ネタなので短くしようとしたが、収拾がつかないほど長くなってしまった。ここまで読んでくれた皆さんは、ここまで書き終えた私と同じような虚無感を共有できているはずだ。

ここに書いたことは全てではない。この中には書ききれなかった数多くのクラスタがておくれた。そしていくつかの出来事は事実確認ができなかったり長くなりすぎたりで書くことができなかった。皆さんの貴重な時間が無駄になったなら幸いである。

これを書いているのは朝なのだが、今日は飲み会の予定が入っていて、出社する前にこれを投稿しないと確実にておくれる。校正も十分にできていないが、あまり整えすぎるとどこかの薄い本の私の記事のクオリティが相対的に下がってしまうので、このへんで勘弁していただきたい。

20日に出せちゃったわ―。やっぱり俺ておくれてねーなー。

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