というか、Visual Studioになるわけだが。 普通はCommunity Editionで問題ないと思うが、用途に応じてライセンスを選ぶこと。 インストールする際には、Windowsデスクトップ開発とかいうのを選ぶ。他はお好みで。 あー、確認してないけど、英語の言語パックは入れた方が多分いいです。入れないとだめかもしれない(thx hsbtさん)。
GitHubにあるので、READMEの手順に従えばいい。 この過程でgitも入ることになる。
最低限必要な気がするのは以下の通り。
- zlib
- openssl
- libffi
- libyaml
あとはお好みでreadlineくらいか。
すべて、(path to vcpkg)\vcpkg install (パッケージ名):x64-windows
でインストールすること。
その後、Windowsの[設定]→[システム]→[バージョン情報]→[システムの詳細設定]→[詳細設定]→[環境変数(N)...]にて、ユーザー環境変数(システム環境変数でもいいけど)に、
Path
:(path to vcpkg)\installed\x64-windows\bin
INCLUDE
:(path to vcpkg)\installed\x64-windows\include
LIB
:(path to vcpkg)\installed\x64-windows\lib
を、それぞれ[編集(E)...]して追加または[新規作成(N)...]して設定しておく。
※ここまでやればrubyの安定版リリースについてはビルド可能なので、それでいい人は次は飛ばしてよい。
なんでもいいと思うのだが、とりあえず原則としてGnuWin32で用意することにする。
- bison ※2023.06追記: masterでは不要
- sed
- libintl
- libiconv
- regex
- gzip
- touch ※2022.12追記: 最近のmasterはtouchを要求する
- patch ※2023.06追記: ruby 3.1まではpatchを要求する
とりあえずこんだけ必要。いずれもBinariesで拾ってきて、中身をどっかにぶちまける。
その上で、上記と同じ感じで環境変数Path
に(ぶちまけたフォルダ)\bin
を追加する。
適当な……というか、なるべく新しいruby安定版の配布物をRuby公式サイトから拾ってくる。
これを適当な場所に展開したら、[スタート]→[すべてのアプリ]→[Visual Studio XXXX]→[x64 Native Tools Command Prompt for VS XXXX]でコマンドプロンプトを開き、以下のように実行する。
(以下、「適当な場所」=C:\tekito
、「ruby安定版のバージョン」=3.1.1
、「rubyをインストールする場所」=C:\ruby-3.1.1
とするので、適宜読み替えること)
C:\tekito> cd ruby-3.1.1
C:\tekito\ruby-3.1.1> win32\configure.bat --prefix=C:/ruby-3.1.1
C:\tekito\ruby-3.1.1> nmake all install
これで、C:\ruby-3.1.1\bin\ruby.exe
で安定版のrubyを実行できるようになっているはずである。お好みでパスを通すとよい。
上述のコマンドプロンプト以下で実行するのが前提。フォルダ名などは適宜好きなように読み替えること
C:\> git clone https://github.com/ruby/ruby
C:\> cd ruby
C:\ruby> win32\configure.bat --prefix=C:/ruby-master --baseruby=C:/ruby-3.1.1/bin/ruby.exe
C:\ruby> nmake all install
C:\ruby> nmake up all install
これで、C:\ruby-master\bin\ruby.exe
で開発版最新のrubyを実行できるようになっているはずである。
開発版なので、時折失敗するが、まあそれはそういうことで。