昭和39年1月26日
大平大臣は、第3回日米貿易経済合同委員会ため来日したラスク長官と要旨次のごとき会談を行った。
日 時 1月26日(日)午後3時~4時50分
場 所 白金公邸
陪 席
この問題を契機として、日華関係をノーマルな関係に持って行きたい。
台湾が中国本土をも支配しているとのフィクションを持っているので、いろいろな問題がでてくる。
しかし、台湾と大陸はこの段階では別個の性格を帯びてきているので、これをチャンスとして日華関係をノーマライズしたいと思っている。
日本は、国府が民主的な繁栄をした国として、台灣で立派な発展を遂げることを望むものであり、中共に吸収されるのだけは絶対に反対である。
いろいろとトラブルが起こるのは、国府が中国全体に対する正当な政府であるとの考えに基づくものである