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@yanagi0602
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チームにおけるデータの民主化について

気づけば1年も終わり、アドベントカレンダーの時期になってしまいましたね。

ということでこの記事はPTA Advent Calendar 2020 8日目の記事になります。

はじめに

みなさんこんにちは。CyberAgent Ameba事業本部に所属する柳と申します。普段はNode.jsやJS(TS/React)等をメインで扱っているWebエンジニアです。 普段はAmebaブログというサービスでwebフロントエンド開発を担当しています。

今回は所属するプロダクト内において データの民主化 という目標を掲げて様々な活動をしているのでそのお話について軽くお話したいと思います。 (まだ暗中模索で探っている段階なので過程のお話になります。)

データの民主化とは

どこかで耳にしたことがある方も居る言葉だと思いますが、僕は「マーケターやデータ分析者のような専門家だけではなく、デザイナーやエンジニア、ビジネス職等職種問わず必要な情報にアクセス出来る状態」と認識しています。

何故データの民主化が必要だと感じたのか

僕が所属するプロダクトはちょうど立ち上げたばかりで、分析用にDAUやその他数値動向、サービス状態を把握するためにエンジニアがクエリを書き色々なデータを出しており、エンジニアの稼働が割かれていました。

さらに、プロジェクトメンバーにデータ分析を専門とするメンバーが居なかったのですが、PMやプロデューサー的な立ち位置の人にその責任が寄ってしまうということも発生しており、そこに課題感を感じ一人でも多くのメンバーが議論に参加出来る状況を作り負担を軽減できないかと考えました。

理想状態

  • 必要な情報を個々人が手に入れられる状態
  • メンバーが主要KPIやOKR進捗を把握できる状態
  • 戦略・戦術(施策/案件)の妥当性をメンバーが理解出来る状態

やったこと

SQLクエリテンプレートの作成と使い方の共有

サイバーエージェントのメディア事業部ではPatriotというデータ解析基盤が存在するのですが、機能の一つに「テンプレート」と呼ばれる、特定のクエリの一部を変数化し、非エンジニアでも簡単に情報を取得できる仕組みが存在します。

そのテンプレートをいくつか作り、ドキュメントに纏めて誰でも簡単にクエリを回せるようにしました。 また、複数回回す可能性のあるクエリはどんどんテンプレート化する形を取りました。

BigQueryのデータを元にTableauでビジュアライズ

ただ単にEXCELデータを眺めても数値変化が追いづらいため、Tableauでのビジュアライズを行いました。

  • ユーザーのリテンション率
  • ユーザーセグメント別のKPI変化
  • 日別のKPI推移

等を視覚的に分かるようにし、定例等で追うようにしました。

クエリもデータビジュアライゼーションもずぶの素人でしたが、めちゃくちゃ優秀なビジネスの19卒の後輩に色々教えてもらいました。(感謝)

その結果

職種問わず、DAUやMAUといった基本的な指標に加えユーザーのリテンション率やユーザーをカテゴライズした上でのデータのような複雑な情報、プロダクトのKPI/KGIを知りたい時にすぐアクセスし確認できるようになり、議論の際にその数字を参考にアイディアを出すことが出来るようになりました。

さらに、データ抽出依頼もかなり特殊なもので無い限り用意したTableauやテンプレート実行での抽出を依頼者自身が行えるようになり、対応するケースが減りました。

Tableauで可視化したことにより、メンバー全員で施策後の数字推移を追う文化を定着させることが出来、数字に対する意識を高めることが出来ました。

今後について

この取組を推し進めたところ、チームメンバーの多くが振り返りの際に「必要な数字を見れるようになったので自分で行った施策をしっかりと振り返れるようになりたい」ということを話してくれたので、まずは興味を持ってもらうという第一歩を踏み出せたのではないかなと思います。

今後は「機能単位で小さなチームを作り責任を持たせる取り組み」であったり、「小さい課題に対してアイディア出しから仮説、実装、検証までのフローを行う」など、更に一歩踏み込んだこともやって行きたいと考えているのですが、色々他にも考慮する点があるので熟考していきたいです。

まとめ

  • 専門職の専任者が居ないので自動化/半自動化を頑張った
  • エンジニアの負担を減らすことに成功した
  • メンバー内の数字に対する意識を上げることが出来た
  • 今後はもう一歩発展させたことをやっていきたい

まだ探っている段階であったり、情報を絞るために詳細をややボカした形になりアウトプット等が伝わりづらいと思いますが、来年頃にはもっとちゃんとした記事に纏められるように頑張ります。

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