自宅でビデオ会議をしていると、空調とか屋外のノイズなどをマイクが拾いがちなので、Voice Meeter Bananaを使ってノイズを軽減するための工夫をあれこれ試してみたメモ。
Voice Meeter BananaはWindowsで使えるミキサーアプリ。MacだとSoundflowerみたいな感じ?
Voice Meeter Bananaを起動すると次のような画面が表示される。
Voice Meeter Bananaは次の入出力デバイスが用意されている。
- Hardware Input 1~3 : 自由に入力デバイスを割り当て可能
- Virtual Inputs : Windowsアプリが出力する音を入力できる仮想デバイス (Voicemeeter AUX Input)
- 出力A1~A3 : 自由に出力デバイスを割り当て可能
- 出力 B1~B2 : Voide Meeter Bananaで加工した音を仮想マイクデバイスとして出力できる
Voice Meeter Bananaのインストール直後や設定リセット直後など、何も設定していない場合は、出力A1の設定を行っておく。画面右上のA1のボタンをクリックすると音声出力デバイスの一覧が表示されるので、この中から実際に音を出力するデバイスを選択する。ASIOやWDMデバイスを選択しておいた方が遅延が少ない。
フェーダなどのアナログ量を操作するUIは、ダブルクリックするとデフォルト値へ戻すことができる。
マイク音声をVoice Meeter Bananaで加工してビデオ会議アプリへ入力する場合、次のようにルーティング設定を行う。
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(1) マイク入力をHardware Input 1に割り当てる
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(2) Hardware Input 1の音をB2のVoicemeeter AUX Outputへ出力するように設定する
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(3) Zoomなどのビデオ会議アプリの音声入力デイバスとしてVoicemeeter AUX Outputを選択すると、Voice Meeter Bananaを通してマイク入力の音を取得できる
マイク入力をHardware Inputに割り当てる場合は、"Select Input Device"と書かれている部分をクリックすると、音声入力デイバスの一覧が表示されるので、この中からマイクの音が実際に入るデイバスを選択する。
入力のフェーダの右側にあるA1~B2のボタンが出力先の選択。Hardware Input 1の出力先はデフォルトではA1とB1に割り当てられている。 現状でA1は実際に音を出すデバイスに割り当てているため、(1)を設定するとマイク入力の音がそのままスピーカへ出力される状態になる。
Hardware Input 1の出力先をA1~3:非アクティブ、B1, B2:アクティブに設定すると、マイクの音がB2のVoicemeeter AUX Outputへ出力されるようになる。(A1~B2の部分をクリックすると、アクティブ・非アクティブを設定可能)
出力先B1は、Zoomから出力される会話の音声とマイク入力の音をミックスして、ストリーミングしたり録音する際に使用したいので、そのままアクティブにしておく。
マイク音声を加工した結果を直接聞きたい場合は、一時的にHardware Input 1のA1をアクティブにすると、加工した音をモニターすることができる。
(2)が設定できている状態で、Zoomなどの音声入力デバイスとしてVoicemeeter AUX Outputを選択すると、Voice Meeter Bananaを通したマイク音声をビデオ会議アプリへ入力することができる。
Gateはある一定の音量以上にならないと入力をカットする機能。 会話をしていないときに入る空調の音のような、常に小さく鳴り続けている音に対しては、Gateを調整することで軽減することができる。
Gateは小さい音をカットする機能なので、喋っている声に対して乗るノイズに対してはまったく効果がないので要注意。
Voice Meeter Banana内蔵のイコライザーを使ってある程度ノイズ軽減を行うことも可能。 出力A1~B2のEQボタンを左クリックすると、その出力に対してイコライザが有効になる。 また、EQボタンを右クリックすると、イコライザ設定ウインドウが表示される。
イコライザウインドウで音声以外の周波数帯域を抑えることで、空調などのノイズをある程度軽減することができる。 ただし、帯域を絞りすぎるとこもったような声になるので注意。
まず、外部アプリからVoice Meeter Bananaの入力音声を加工できるように、次の設定を行う。
- Voice Meeter BananaのMenu→System Setting/Optionsを選択
- 設定画面が表示されるので、画面下側のin1 Left, in1 RIghtをクリックして有効にする
設定するとVoice Meeter Insert Virtual ASIOというデバイスが見えるようになる。 これは、Voice Meeter BananaがHardware Input 1に対して外部から音声を加工できるようにするための仮想ASIOデバイス。
ReaPlugs VST FX Suiteの64bit版と Cantabile Liteインストールしておく。
Cantabileは初回起動時にどのライセンスで使用するか?を質問されるが、とりあえず無料で利用可能なCantabile Liteを選択しておく。
Cantabile LIteは次のように設定しておく。
- Audio Driver : ASIO - Voicemeeter Insert Virtual ASIO
- VST Plugin Folders : C:\Program Files\VstPlugins
Cantabile LIteのメインウインドウには何も表示されていない状態。
Main Mic → reafir_standalone → Main Speakersを接続する
reafir_standaloneをダブルクリックすると、設定画面が表示される。
ModeをSubtractに設定し、Automatically build noise profile(enable during nose)を有効にしてしばらく放置する。 しばらくノイズ音声を入力していると、自動的にノイズプロファイルが作成される。(赤い折れ線) だいたいノイズプロファイルが落ち着いたら、Automatically build noise profile(enable during nose)を無効にする。 (ずっとenableにしていると、必要な音までノイズ判定されてしまうので要注意)
reafir_standaloneのノイズプロファイルが作成された状態で、再生ボタンを押すと、ノイズキャンセリング処理が実行される。