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@yujiorama
Created April 14, 2021 23:56
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執筆ガイドメモ

日本語スタイルガイド(第3版)から気を付けたほうがよさそうなポイントをピックアップ。

品詞の使い方

名詞

むやみに合成語は作らないほうがいい

動詞

  • 自動詞と他動詞を意識する
  • 述語としての他動詞には「~を」のような目的語を伴う(無意識に省略するのはよくない)

助動詞

助動詞 意味
れる、られる 受け身、可能、自発、尊敬
せる、さえる 使役
ない(ぬ) 打ち消し
た(だ) 過去、完了
う、よう 推量、意思
らしい 推定
たい、たがる 希望
ます 丁寧
た、だ 過去、完了、存続
だ、です 断定
ようだ、みたいだ 推定、例示
そうだ 伝聞、様態

「れる、られる」は意味が多いので、不明確な文にならないように気を付ける。

助詞

  • 格助詞:活用のない名詞、代名詞などに接続する
    • 文節と分節の関係を示す
    • が、や、の、を、に、へ、と、で、から、より
  • 副助詞:いろいろな品詞に接続する
    • いろいろな意味を付け加える
    • は、も、さえ、でも、しか、まで、ばかり、だけ、ほど、くらい(ぐらい)、など、こそ、か
  • 接続助詞:動詞、形容詞、形容動詞、助動詞に接続する
    • 前後の文節(連文節)をつなぐ
    • ても(でも)、て(で)、ながら、たり(だり)、から、が、けれど(けれども)、し、t、のに、ので、ば
  • 終助詞:文の終わりの語に接続する
    • 疑問、禁止などの意味を加える
    • か、な、の、よ、ね、さ

格助詞「に」:場所、時、結果、動作、受け身、使役の相手、帰着点、並立など 格助詞「で」:場所、時、手段、原因、理由、限度など

文中に同じ助詞が複数回出てくるとわかりにくい

形式名詞・補助動詞・補助形容詞

形式名詞:「故障したとき」の「とき」 補助動詞:「基本である」の「ある」

文の構造

できるだけ複雑な文は避けよう

  • 短文
    • 主語・述語の関係が1つで成り立っている
    • AはBだ
  • 重文
    • 主語・述語の関係が2つ以上、並立の関係になっている
    • AはBで、CはDだ
  • 複文
    • 主語・述語の関係が2つ以上、並立の関係になって いない
    • AがBなのでCがDだった
    • AはBをCします

接続

意味 具体例
順接 したがって、それで、すると、そこで、よって
逆接 しかし、ところが、だが、とはいえ
並立 また、および
添加 なお、それから、そして、しかも、それに
説明 ただし、なぜなら、つまり、いわば
対比・選択 あるいは、それとも、または
転換 ところで、さて、では

算用数字と漢数字の使い分け

  • 数えられるものや任意の数に置き換えられるものは算用数字を使う
  • 熟語、成句、概数、固有名詞などには漢数字を使う

第1四半期、みたいな使い方もあるという

能動態、受動態を使い分けて、視点に一貫性を持たせる

  • 主体から見て自動的に行われる動作は受動的に表現する
    • なんらかの行為の結果は受動態にする

使役形を使わない

○○をさせます、じゃなくて、○○をします

1つの文は1つの事柄を書く

文を接続助詞(ば、ので、が、と)でつなぐと複数の内容になりやすいので注意

「~し、」、「~り、」を使って文を長くしない

「〇〇し、」や「○○しており、」みたいに前後の文をつなぐと長くなりやすい。

主語と述語を近づける

主語と述語を近づけると何がどうしたのか明確になる。

主語と述語を対応させる

主語と述語が対応していない文は意味がわからなくなる

修飾語は修飾する語句に近づける

入れ子にして日本語のパースを難しくするのはよくない。 意味の切れ目に当店「、」を入れてもいい。

🆖 目立つ赤い色のスイッチ 🆗 赤い色をした、目立つスイッチ 🆗 目立つ赤い色をした、スイッチ

複数の修飾語・修飾部がある場合は、長い修飾語・修飾部から順に記載する

  • 長い修飾語・修飾部は前にする
  • 時を示す修飾語・修飾部は短くても前に出す
  • (状況を俯瞰してより広い範囲を示す言葉を前に出すといいみたい)

🆖 コンパクトな多くの編集機能を搭載した複合機 🆗 多くの編集機能を搭載した、コンパクトな複合機

🆖 価格が約1/2の、先週発売された新製品 🆗 先週発売された、価格が約1/2の新製品

修飾語はできるだけ短い表現にする

文を2つにしてもいい

「は」と「が」を区別して使う

  • 「が」は格助詞、「は」は副助詞
    • 「AはBである」なら同等であることを示す
      • このシステムは、セキュリティ機能が充実している
    • 「AがBである」なら行為や動作の主体を示す
      • 🆖 利用者は変更を行う
      • 🆗 利用者が変更を行う

「の」と「で」を多用しない

  • 「で」には場所や時や道具や手段を示す以外に、限定の意味を示すこともある
  • 3つ以上続く場合は言い換えたほうがいい

「に」と「へ」を区別して使う

  • 「に」は動作の目標や到着店を示すときに使う
  • 「へ」は方向を示すときに使う

「より」と「から」を区別して使う

  • 「より」は比較を示す場合に使うようにして、起点を示す場合には使わないほうがいい

「の」を注意して使う

  • 「の」は所有を示す
    • AのB
  • 所有以外で「の」を使っている場合は別の表現にしたほうがいい
    • 🆖 弊社の推奨する専用用紙をご使用ください
    • 🆗 弊社が推奨する専用用紙をご使用ください

「接続助詞」を使って文を長くしない

「~ば、」「~ので、」「~が、」「~と、」で文をつなぐと長くなってしまうので分けたほうがいい

主題を示す語句の後に読点を打つ

「〇〇は」や「〇〇も」という主題の後に読点を打つと明確でリズムが出る

語句の係り受けをはっきりさせるために打つ

係り受け構造が曖昧なところに読点を打つとよい

同じ文字種が続くときに打つ

漢字が続くとか、平仮名が続くとか、そういうところの境目に打つ

語句を並列させたり、並列させた語句を等しく修飾したりするために、読点を打つ

読点が並列を示すことになる

文頭に置いた、副詞、接続詞、または副詞的な語句の後に、読点を打つ

🆗 実は、昨日も目標値をクリアできませんでした

1つの文に術部が2つ以上ある場合に、その間を区切るために、読点を打つ

「が」「と」「たり」などの後ろに打つ。

(「たり」は必ず「〇〇たり、〇〇たりする」という表現にする)

🆗 書式を設定したり、罫線を引いたりします 🆗 AをXの後ろに配置し、BをYの先頭に移動します

理由・条件・目的などの語句の後ろに、読点を打つ

意味をはっきりさせるため

挿入句の前後に読点を打つ

意味をはっきりさせるため

二重否定を使わない

「~しないと、~しない(できない)」が二重否定。

全体否定と部分否定を使い分ける

全体否定(全部を配布しない)、部分否定(全部ではないが一部を配布する)をはっきりさせる

🆖 新製品のサンプルは、全部配布しないでください 🆗 (全体否定)新製品のサンプルは、まったく配布しないでください 🆗 (部分否定)新製品のサンプルは、一度に全部を配布しないでください

全体否定(どれもできなかった)、部分否定(できないものがあった)をはっきりさせる

🆖 テストの問題は、全部できなかった 🆗 (全体否定)テストの問題は、全部ができなかった 🆗 (部分否定)テストの問題は、全部できたわけではなかった

可能表現に気を付ける

  • 一般動詞の可能表現は「~ことができる」を使用する
    • 🆖 見られる
    • 🆗 見ることができる
    • 🆖 読める
    • 🆗 読むことができる
  • 動作名詞(サ変名詞)は「~できる」を使用する
    • 🆖 利用することができる
    • 🆗 利用できる
    • 🆖 設定することができる
    • 🆗 設定できる

範囲、起点の明確な文章を書く

  • 「~ら」「~をはじめ」「以下」は「~を含む」にする
    • 🆖 監督ら12名
    • 🆖 監督をはじめとする12名
    • 🆗 監督を含む12名
    • 🆖 監督他12名
    • 🆗 監督を含む13名
  • 「未満」「~を超えて」は基準の数値を含む「以下」「以上」にする
    • 🆖 20人未満
    • 🆗 19人以下
    • 🆖 20人を超えた場合は
    • 🆗 21人以上の場合は
  • 「まで」と「までに」を使い分ける
    • (格助詞「に」が付くか付かないかで意味が変わる)
    • 「まで」は期間や場所の終端を示す
      • 来週まで書類を書く(意味:来週まで書き続ける)
    • 「までに」は許容範囲の終端を示す
      • 来週までに書類を書く(意味:来週までのどこかで終わらせる)
    • 「あいだ」「あいだに」も同様

指示語を単独で使用しない

「これ」「それ」「これら」「それら」などの指示語は使わない。 具体的な言葉で表現する。

1文内に「と」と「または」を併用しない

複数の解釈ができてしまうから使わない

🆖 AまたはBとCです(A or (B and C) あるいは (A or B) and C) 🆗 Aだけ、またはBとCです(A or (B and C)) 🆗 AまたはB、それにCです((A or B) and C)

並列の表現を正しく対応させる

「~たり、~たり」は必ず対応させる。 「~と、~を」ではなく「~と、~とを」にする

同じ意味の言葉を重ねない

  • まず初めに、電源を入れます
    • 「まず」と「初めに」
  • 必ず必要です
    • 「必ず」と「必要」
  • 各部署ごとに
    • 「各」と「ごとに」
  • あらかじめ予定していた
    • 「あらかじめ」と「予定」
  • 価格が値下がりした
    • 「価格」と「値」

矛盾する表現に注意する

🆖 不足の事態を予測して行動する

不足の事態は予測できない。予測するのではなく備える。

文語調の言い回しを使用しない

  • 「のみ」
    • 🆖 効率性のみを優先する
    • 🆗 効率性だけを有線する
  • 「すら」
    • 🆖 文字すら書けない
    • 🆗 文字も書けない
  • 「だに」
    • 🆖 微動だにしない
    • 🆗 まったく動かない
  • 「~せぬよう」
    • 🆖 スイッチを切断せぬよう
    • 🆗 スイッチを切断しないよう
  • 「いかなる」
    • 🆖 いかなる場合も
    • 🆗 どのような場合も

「場合」と「とき」とを使い分ける

大前提に「場合」を、さらに細分化した前提に「とき」を区別して使用する。

🆖 Aに以上があるとき、1年以内にBである場合は、自動的にCできます 🆗 Aに以上がある場合、1年以内にBであるときは、自動的にCできます

「する」を付けて動詞形にできる名詞に「行う」などを付けない

動作名詞(サ変名詞)には「行う」を付けない

🆖 初期化を行う 🆗 初期化する

🆖 設定を行う 🆗 設定する

動詞に「こと」や「方法」などを付けて安易に名詞化しない

🆖 Aを使用するという方法もある 🆗 Aも使用できる

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