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Last active March 31, 2025 11:56
ラムダノート執筆の手引き

ラムダノート執筆の手引き

ラムダノートでの執筆を検討いただき、ありがとうございます。 執筆に際して当社からのお願いをまとめます。

執筆を始める前に

まずは企画の方向性を編集者と共有しましょう。 内容案書名案のほかに、以下の4点の言語化をお願いしています。

  1. この本や記事を理解するために、読者が最低限できてほしいこと(〇〇は理解していてほしい、△△を使った経験がほしい、など)
  2. この本や記事を読むと、どうなれるか(〇〇の論文が読めるようになる、△△を作れるようになる、□□で話ができるようになる、など)
  3. この本や記事に対する執筆者自身の専門性(研究者である、職務で〇年間利用している、実装を開発した、など)
  4. この本や記事に近い内容の既刊書や記事(参考文献を含む)

info@lambdanote.com 宛に企画案をお送りいただくときも、この4点を明記していただけると助かります。 ともすれば失礼な質問もあり恐縮ですが、これらの情報をうまく共有できると執筆と編集がうまく進むと考えています。

執筆する

原稿の書式にはMarkdownを推奨しています。詳細は「ラムダノートでの原稿の書き方」を参照してください。 LaTeXなどでの執筆を希望される場合は個別にご相談ください。

執筆中は、日本語にはあまりこだわらず、まずは「書きたかったことを一通り文章にする」を目指してください。 文章としての完成度は、「口頭で補足すれば編集者には伝わるだろう」くらいで十分です。 そこから「読者向けの日本語」へと推敲していく作業は編集でもお手伝いできます。

「書きたかったことを一通り文章にする」までは、編集でお手伝いできることはあまりありません。 そのため、編集者から書き途中(と思われる)草稿に意見を出すことは原則としていたしません。 書き途中の草稿に対する感想や提案が必要な場合は、明示的にお申し付けください。

編集を受ける

執筆者の方が「一通り文章にした」と判断された時点で、編集に入ります。

編集者は下記のような作業をします。

  • 対象読者に合わせて文脈を補完したり、構成を変更したりする
  • 読者が迷子になったり誤読したりしないよう、段落を調整する
  • 日本語の書き言葉として一般的な慣例(後述)に合わせる

これらの作業は、「コメントとして修正をお願いする」という形ではなく、「書き直し案」という形で提案します。 編集からの書き直し案は、決定稿ではありません。 さらに書き直していただく前提です。 このイテレーションを繰り返して完成に近づけていきます。

日本語の書き言葉として一般的な慣例とは

編集では「日本語の書き言葉として一般的な慣例」に従って日本語の表現を書き換えます。 絶対の基準はないのですが、典型的な基準をいくつか挙げておきます。 執筆時に意識してもらってもかまいません。

  • 送り仮名は、原則として文化庁で公開されている「送り仮名の付け方」(答申)の本則に従います
  • 口語では違和感がないけれど書き言葉では避けたい表現がいくつかあります。基本的にはすべて取り除きます
    • 「多いです」のような「イ形容詞+です」は、別の表現に置き換えます
    • 「ことができます」や「行う」のような冗長表現は、なるべく簡素に言い換えます
    • 「非常に」や「かなり」のような形骸化した強調表現は、できるだけ取り除きます
    • 目的でなく根拠を示すときの「~のため」を「~なので」にするなど、なるべく文脈に依存しにくい表現に置き換えます
  • ひらがなを使う傾向が多い語句がいくつかあります(「毎」「全く」「無い」「1つ目」など)

プロジェクト管理

書籍や記事の原稿は、すべてGitHubで管理します。そのためのプライベートリポジトリをラムダノートでご用意いたします。

リポジトリの使い方に厳密な規定はありませんが、書籍の場合は章ごとに1ファイル、記事の場合は全体を1つのファイルに書いていただけると助かります(絶対ではありません)。 画像ファイルは images というディレクトリに配置してください。

/ -+- ch01.md
   +- ch02.md
   :
   +- images -+- fig00.png
              +- fig01.png

上記とまったく異なる構成を検討されている場合は、個別にご相談ください。

編集者は、書き換え案をPull Requestとして提案します。 コメントで議論や修正を重ねてからapproveしても、ノールックでマージしてから上書きしても、どちらでもかまいません。

共同作業がうまく進むようになったら、トリビアルな修正は直接コミットしていきます。 ただし、編集者による変更が絶対ではないので、差分を確認して必要に応じてrevertなどをしてください。

編集の意図は、なるべくcommitメッセージやPull Requestのコメントで明確にします。 しかし、すべての修正箇所に対して個別に理由を明記するのは非現実的なので、大局的な方針のみをお伝えします。 同じ理由により、GitHubのissueを立ててから編集というフローは原則としてとりません。 GitHubのリポジトリとは別に、フリーのSlackスペースを用意するので、編集意図などの疑問点はそこでもコミュニケーションできればと思います。

GitHubでの日本語文章の共同作業の進め方に対する編集者の方針については、下記のブログ記事もご参照ください。

ライセンスや契約について

書籍については、著作物に対する利用契約を個別に結ばせていただきます。 原則として当社から事前に契約案をお見せし、印税率と印刷部数に基づいて著作物利用料が算出できるようになった時点で契約の手続きを個別にお願いします。

「n月刊ラムダノート」への寄稿には、原則としてCC BY-NC-SAライセンス(https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja )を適用します。 その際、ラムダノートも共同Creatorとして併記させてください。

  • Creative CommonsのBYライセンスなので、当社が発行する書籍など以外の場でも、商業媒体でなければ執筆者の方が自由に公開可能です。ご自身のブログ、Webサービス、論文誌、同人出版などでご利用ください。その際には、共同Creatorであるラムダノートの名称についても表示をお願いします。
  • Creative CommonsのSAライセンスなので、他の媒体で利用の際は、CC BY-NC-SAライセンスであることの表示をお願いします。
  • Creative CommonsのNCライセンスなので、商業誌などへの転用の際は当社にもお声がけください(特に理由がなければ許可させていただく方針です)。
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