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@blank71
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AlmaLinux Day: Tokyo 2023 に参加してきた

法政大学情報科学部 Advent Calendar 2023」 1 日目の記事になる。と言っても書いているのは 10 日だったりする。テーマは技術系に限らず何でも良いので何かを書きたい人はゆるり自由に書いてください。

AlmaLinux Day: Tokyo に参加した

AlmaLinux Day: Tokyo に参加した。AlmaLinux だけのイベントは世界初らしい。

Almalinux は RHEL 系の Linux ディストリビューションの一つである。RHEL 系ディストリビューションは RHEL と呼ばれる Red Hat 社が提供する商用の Linux ディストリビューションをベースに互換性を保ったディストリビューションである。RHEL はサポート期間が長く、セキュリティ性が高い。その恩恵を受けた無償ディストリビューションが Almalinux を始めとした RHEL 系 Linux になる。

今回、このイベントが日本で行われたのは RHEL 系の MIRACLE LINUX を提供しているサイバートラストが AlmaLinux 10 から共同で AlmaLinux 10 を開発していくことに関連しているからだろう。

開催地は IIJ の本社だった。初めて訪れたため迷って遅刻してしまった。都心のオフィス、どこもキラキラで圧倒される。

プログラムは下記の内容になっている。

image

会場の様子は https://twitter.com/miraclelinux/status/1733047693017334192 にまとめられているので、詳細を知りたかったら参照すると良い。

AlmaLinux って何が良いのよ

  • AlmaLinux Built to Last
  • エンタープライズLinuxコミュニティの本当の裏話
  • AlmaLinux コミュニティの日本での活動

についてはまとめて紹介する。

  • コミュニティと中立性を重要視していて 501(c)(6) という非営利団体で運営している
  • RHEL への追従の速さには実績がある
    • CentOS Stream 8 EOL 後でも RHEL に対して ABI 互換で新しいバージョンをリリースできる体制はできている!
    • CentOS Stream 8 EOL 後でも追従できるかが RHEL 系 Linux としての大きな分かれ目になる
  • OpenELA には参加しない
    • Almalinux としては Red Hat 社と協調したい姿勢
    • OpenELA はソースコードを開示させるための紛争であり、Almalinux としてのポリシーに反しているしディストリビューションを公開することに注力したいため参加しない
  • MIRACLE LINUX は日本で 24 年の運用実績がある
    • 組み込み領域

という感じで、Almalinux のリリースは RHEL のリリースから最速という過去の実績からしても対応力の強さには相当自信がある様子だった。

iLO

  • The Forefront of AlmaLinux on ARM Server Infrastructure

HPE が提供する Arm サーバーを中心とした紹介だった。NTTデータが、Armベースプロセッサー搭載のHPE ProLiant RL300 Gen11サーバーを検証し、システムグリーン化への効果を確認 という事例の紹介があった。ある実施したベンチマーク下では Intel より Arm の方が電力効率が良かったという内容だった。iLO (HPE Integrated Lights-Out) という独立したチップによって遠隔からサーバーを管理することができる、ということに大きく説明が割かれた。便利やなー、と思うと共に他のベンダーとの比較がないので何が優位的なのか謎になった。x86 と Arm 混在環境でも管理ができるのは優位性があるのかな。Arm の話が詳しく聞けるのかと期待して方向性が違ったのは残念だったが、エンタープライズの人たちが普段どのようにサーバーを管理しているのか知ることができて良かった。

ABI 互換の実現方法

  • Building AlmaLinux OS

後半を少しだけ聞いたので、内容は把握していない。RHEL 互換を ABI 単位で実現するために何をしているのかという紹介。Secured Boot 対応もなされているとのことなので、うぉぉぉー、となった。(でもあれはもう使わないから、関係ないか…という誰にも伝わらない小言)

SBOM

  • The Evolution of SBOMs in AlmaLinux

今回のイベントで節々で言及があった SBOM についてのセッションだった。SBOM (Software Bill of Materials) については認知していなかった。Almalinux の Wiki に下記のような記載がある。

SBOM (Software Bill of Materials) is a list of all open-source and third-party components used in a codebase, along with their > licensing information, version numbers, and any known vulnerabilities.

AlmaLinux Build System (opens new window) has implemented SBOM into its pipeline for security purposes, such as tracing the build process, ensuring that only trusted sources are used, and reducing the risk of data corruption.

環境に入っているパッケージと適用されたパッチとその説明が一覧として得られるらしい。米政府に対してサービスを提供するといった際に SBOM の提出が必要になるとのこと。SBOM については、最近の取り組みなので発展途上な感じであった。

もっと詳しく知りたかったら OSSマネジメントフォーラム2022 とか良さそうな気がする。何も確認していないけれど。

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