Azure DevOps ServicesのSprint 140アップデートでは、Azureパイプラインでのコンテナジョブの導入により、特定の要件に対するビルドの依存関係をカスタマイズする新しい方法を提供します。Wikiでは、ビデオを追加したり、名前を変更したり、ワンクリックで目次を追加することができます。
詳しい機能は以下のリストから確認してください。
Azure Pipelines:
Azure Boards:
Azure Artifacts:
- NuGetの新しいクロスプラットフォーム認証プロバイダー(Credential Provider)を使って簡単に認証する
- Universal Packagesを使って成果物を保存する
- ファイル共有に発行するシンボルを圧縮する
Wiki:
Administration:
注意事項
ここで議論されている機能は今後二~三週にわたって順次展開されます。
これらの新機能を読んだ後、次のリンクからぜひご自身でAzure DevOpsサービスを体験してみてください。
デフォルトでは、ジョブはエージェントがインストールされているホストマシン上で実行されます。コンテナージョブは、コンテナが提供するホストオペレーティングシステムに対する軽量な抽象層を使用することで、ホストオペレーティングシステムとコンテナー内のツールとの依存関係が分離できます。エージェントは指定されたコンテナのインスタンスを起動し、その中でビルドステップを実行します。ビルドに必要なオペレーティングシステム、ツール、および依存関係の正確なバージョンを選択できます。詳細については、コンテナージョブのドキュメントを参照してください。
Azure Pipelinesの**.NET Core**タスクは、コードカバレッジをサポートしており、.NET Coreプロジェクトで単体テストのコードカバレッジを採取できます。.NET Coreタスクの "test"コマンドに、引数--collect "Code coverage"
を渡して、コードカバレッジコレクションを有効にできます。現在、Windowsプラットフォームを対象とした.NET Coreプロジェクトのみ使用可能です。
REST APIバージョン5.1(プレビュー)では、いくつかのInherited Process関連APIを単一のドメインに統一しました。今回の更新で、正しいエンドポイントを見つけての使用が容易になります。詳細については、Process Behaviorsのドキュメントを参照してください。また、C#クライアントライブラリを使用していくつかのサンプルを作成しました。
認証されたNuGetフィードとのやりとりが、ずっと便利になりました。新しい.NET CoreベースのAzure Artifacts Credential Providerは、Windows、MacOS、およびLinux上でmsbuild、dotnet、およびnuget(.exe)で動作します。Azure Artifactsフィードのパッケージを使用したい場合、Credential Providerがいつでも使用しているNuGetクライアントの代わりにトークンを自動的に取得して保存します。構成ファイルにトークンを手動で格納して管理する必要がなくなりました。
新しいプロバイダを入手するには、GitHubにアクセスし、それぞれのクライアントとプラットフォームの手順に従ってください。
Universal Packagesは、Azure Artifactsがサポートする新しい種類のパッケージです。パッケージの名前とパッケージのバージョンを持つフィードにファイルのコレクションを格納する簡単なメカニズムを提供します。コマンドラインツールは、クライアントとサービスのコンテンツを効率的に転送するように設計されています。
Universal Packagesを使って保存するような成果物はこんなものがあります。
- 構成用スクリプトと、テンプレート(例えばARMテンプレート)
- 結合テストで使用するデータベーススナップショット
- 機械学習のトレーニングデータおよび、学習モデル
- 開発ツールおよび、SDK
- 3D モデルやテクスチャー
- ビルド結果
詳細は私たちのquickstart guide to get started with Universal Packagesをみてください
ファイル共有に発行されたシンボルの圧縮をサポートするために、index & Publish Symbols taskタスクを更新しました。
また、ファイルサーバーの設定と管理を行う代わりに、Azure DevOps Servicesにシンボルを公開することもできます。
今回の更新で、Microsoft StreamやYouTubeなどのオンラインサービスからwikiページにビデオの埋め込みができます。次の構文を使用して、埋め込みビデオURLを追加できます。
markdownの例
::: video
<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/7DbslbKsQSk" frameborder="0" allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen></iframe>
:::
この機能は提案に基づいて優先順位がつけられました。
今回の更新で、wikiのユーザーインターフェイスでREST APIを使用して、Wikiの名前を変更できます。MoreメニューからRename wikiをクリックすると、wikiに思い通りの名前が付けられます。この機能は、提案に基づいて優先順位が付けられました。
直近のスプリントで、wikiページで目次を作成する機能を提供しました。ページを編集するときに、書式ペインの適切なボタンをクリックして目次を挿入できるようになりました。
Azure DevOpsの新しいナビゲーションに気づいたように、私たちはサービス全体でより一貫性のあるエクスペリエンスを提供することに重点を置いています。私たちはこの機会にあなたのパーソナルアクセストークン(PAT)をより便利に管理できるようにしました。新しい機能には、すべてのPATを表示するときのフィルタとページングコントロール、スコープのグループ化と説明付きの新しいPATの作成時のよりクリーンな操作、既存のPATの有効期限の編集と拡張が含まれます。
これらの機能についてどう思っているかお聞きしたいと思います。 フィードバックメニューを使用して問題を報告するか、提案を提出してください。
アドバイスや回答が必要な質問がある場合、Stack Overflowコミュニティで聞いてください。
ありがとうございました。
Biju Venugopal