今回のアップデートでは、Delivery Plansに複数の改善点を盛り込みました。色を使ってタグを強調したり、ブーリアン型のフィールドに基づいてカードをフィルタリングできるようになりました。また、ワークアイテムのタイトルがカード内に常に表示されるように変更しました。
詳しくは、以下の機能説明をご覧ください。
- Delivery Plansのタグを色で強調できるようになりました
- Delivery Plansでブーリアン型のフィールドをフィルター条件として指定できるようになりました
- Delivery Planのカードにワークアイテムのタイトルが表示されるようになりました
- 依存関係において、問題のないワークアイテムには、薄緑色の依存関係アイコンが表示されます
- macOS-latestラベルを指定すると、まもなくmacOS-11イメージが使用されます
- Microsoft-hostedエージェントからUbuntu 16.04イメージの削除スケジュールを更新しました
Azure DevOpsでは、project collection administrators(PCA)がOrganization Settingsセクション内で、組織の接続を1つのAzure ADディレクトリから別のディレクトリへ切り替え可能となっています。これまでは、とくに組織の規模が大きい場合、テナント切り替えをトリガーしようとするとタイムアウトになってしまうことがありました。このような場合、ジョブがすでに開始されていても、あるいは裏で完了していても、リクエストタイムアウトとなることがありました。
今回実装された変更では、スイッチタスクを非同期で実行することにより、テナントスイッチの信頼性を向上させています。UIリクエストがタイムアウトしたり、切断されたりしても、スイッチタスクは継続され、データが一貫して更新されることが保証されます。
Delivery Plansでは、スタイリングルールを使って、対応するワークアイテムが設定したルールを満たすとカードの変更が可能となっています。今回の更新では、Tag colorsが追加され、選択したタグを色で強調することができるようになりました。
タグの色を設定する前に、まず色をつけて強調したいバックログアイテムにタグを追加します。SettingsダイアログでTag colorsを選択し、プラスのアイコンを選択します。そして、カードに表示させたいタグと色を選択します。チャネリングが終わったら、設定を保存します。なお、タグに適用される色は、一度に1つしかありません。
ブーリアン型のフィールドタイプに基づいて表示されるカードをフィルタリングできるようになりました。Delivery Plansでは、プラン設定のStylesおよびFieldセクションで、ブーリアン型のフィールドタイプをサポートしています。
Delivery Plansを利用しているお客様の悩みの種は、作業項目のタイトルがカードに表示されないことでした。これにより、作業内容の確認が困難になるというご意見をいただきました。お客様のご意見をもとに、作業項目のタイトルがカード内に常に表示されるように変更しました。
Delivery Plansでは、ワークアイテムに追加された依存関係を追跡できます。依存関係のあるワークアイテムには、カード内にリンクアイコンが表示されます。今回のアップデートでは、このリンクアイコンに色を付けました。問題のある依存関係には赤のリンクアイコンが、問題のない依存関係には薄緑のリンクアイコンが表示されます。
macOS-11
は、Microsoft-hostedエージェントのmacos-latest
ラベルのデフォルトバージョンとなる準備ができています。これまでは、このラベルはmacOS-10.15
のエージェントを指していました。この変更は、9月15日から数週間かけてロールアウトされます。11月3日までに移行を完了させる予定です。
Azure Pipelinesは、数カ月前からmacOS-11をサポートしています。この間、お客様からのフィードバックをモニターしてmacOS-11イメージの安定性を向上させ、今回、最新のものとして設定する準備ができました。
macOS-11イメージには、macOS-10.15とは異なるソフトウェアのセットが含まれています。パイプラインでmacos-latestラベルを使用している場合や、アプリケーションがこれらの違いを考慮して書かれていない場合は、パイプラインに障害が発生するかもしれません。macOS-10.15とmacOS-11の違いの全リストは、このロールアウトを追跡しているGitHub issueをご覧ください。障害が発生した場合、macos-latestではなくパイプラインで明示的にmacos-10.15を使用するように変更し、障害に対処するための時間を確保してください。
前回のリリースノートでは、Ubuntu 16.04イメージを使用したパイプラインのブラウンアウト(訳注:意図的に失敗させること)と、最終的なイメージの削除に関するスケジュールをお知らせしました。そのスケジュールにしたがって、9月7日に最初のブラウンアウトを実施しました。しかし、Azure Pipelinesのubuntu-latest
イメージ・ラベルは依然としてubuntu-16.04
を指していたため、残念ながらブラウンアウトはパイプラインでプールを明示的に設定していないお客様やubuntu-latestを使用しているお客様に影響を与えました。その結果、そのブラウンアウトを停止しなければなりませんでした。その後、私たちはこの問題の解決に取り組んでいます。
現在、2回目のブラウンアウトは2021年10月11日16:00 UTC - 22:00 UTCに予定されています。また、イメージの削除は10月18日を予定しています。最新のスケジュールをご確認ください。
注意事項
ここで議論されている機能は今後二~三週にわたって順次展開されます。
これらの新機能を読んだ後、次のリンクからぜひご自身でAzure DevOpsサービスを体験してみてください。
これらの機能についてどう思っているかお聞きしたいと思います。 フィードバックメニューを使用して問題を報告するか、提案を提出してください。
アドバイスや回答を必要とする質問がある場合、Stack Overflowコミュニティで聞いてください。
ありがとうございました。
Vijay Machiraju