更新: | 2015-05-25 |
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作者: | @voluntas |
バージョン: | 0.3.1 |
URL: | http://voluntas.github.io/ |
時雨堂がどんな戦略で会社を経営していたり自社製品を作っているか、 毎回打ち合わせのたびに伝えているのが面倒になってきたので公開しておくことにする。
リソースには限りがある
- 市場を作るところからやる
- 自分 (@voluntas) が興味を持つかどうか
- 目先の利益に走らない
- 仕事を選ぶ
ファウンダーである自分 (@voluntas) が作りたいものを作る 以上だけだと微妙なので ...
ステートフル Proxy
- 特定顧客をターゲットにした製品を開発しない
- オープンなプロトコルをベースに製品を開発する
- 点になる製品を作る、線になる製品は作らない
- 起点となる技術を選定し、そこから派生させる
- WebRTC であれば シグナリングサーバから TURN サーバ、そして SFU など
- MQTT であれば Broker から、Gateway など
- 利益を後回しにし、安定性や品質を重視する
- 小さな会社なので利益を優先するとどうしても品質が犠牲になるため
- 継続的開発を重視するため、積極的にバージョンを上げていく
- テスト自動化を重視する
試して貰うまでの距離を縮める
- 法人が気軽に自社製品を無償で触れるサービスを提供する
- 個人が気軽に自社製品を有償で触れるサービスを提供する
- 利益を追求しない
- 運用保証をしない
製品までの距離を縮める
- 積極的に fork して使って貰えるようにシンプルな仕組みにする
- オープンソース製品で利益を考えない
時雨堂の宣伝戦略はとてもシンプルだ。イベントに出たりすることはせず、ネット上でのアピールのみ。 イベントは時間の無駄。技術者はぐぐって、開発者ログを見つけてくれるはず。
営業がいないので、営業をしたりもしない。
後、既存顧客へのメールでのお知らせとかもやらない。自分がもらったらううざいので。
技術者以外をターゲットにする唯一の場所
新しい製品やサービスなどを公開した時には常に打つようにしている。
実はプレスリリースを作る事は、とても勉強になるし、どう製品を見せるかをしっかり考える事になる。
また、自社サイト以外で、自社製品がアピールされる固定的な場所を確保するのはとても良い。
必要な情報をできるだけ
製品サイトは問い合わせしなくてもサイトで一通りの事がわかるようにするのが良いと考えている。
情報を少なめにして問い合わせを待つのは小さい会社ではコストが高いからだ。
またお問い合わせフォームも基本的にはやめている。 本当に必要があればメールアドレスさえ公開しておけば連絡してきてくれる。
サイトを定期的に更新していくのも大事。
ノーガード戦法
これが他社とは違う。基本的に開発前からどんなものを作るかを公開しておく。 定期的に実際にどこまで開発したかを公開することで、興味ある人が完成前に声をかけてきてくれる可能性もあるからだ。
この開発ログは GitHub の Gist ベースで書いているのだが、実際にここを見て連絡をしてきてくれた人は多い。
- 時雨堂 MQTT as a Service Sango 開発ログ
- 時雨堂 MQTT ブローカー Akane 開発ログ
- 時雨堂 MQTT ゲートウェイ Fuji 開発ログ
- 時雨堂 TURN/STUN サーバー開発ログ
- 時雨堂 WebRTC サーバー開発ログ
- 時雨堂 WebRTC as a Service 開発ログ
一番最初に確認するのがこれ。製品がそこそこ大きめをターゲットとしていることから、顧客とっての競合がいる場合が多い。顧客の競合にも販売するし提携もするという話をする。
基本的に採用実績は隠さない。隠すメリットが弊社的に一切無い。
基本的に採用事例を貰えない場合は製品のお値段を高めに。
担当技術者との意思疎通が難しい場合はサポートコストが跳ね上がる可能性があることを意識する。
売り上げ優先すると、この罠が待ってる。
そのため、担当技術者のスキルを確認し、契約時の条件として盛り込む。
事前に製品とは別である事を伝えておく。
何かしらあった場合のソースコード提供は契約に盛り込む事を受け入れる考えは提示する。
値段がよくわからなくて、不便なので。