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@neon-izm
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VRoid Studioモデル発注参考資料 ver0.1 (2019/1/19)

概要

この文書は、まだ世の中に出て間もないVRoid Studioを使ったキャラクターモデリング制作を依頼する際の参考にするための発注資料のテンプレートです。

発注者が発注前にチェックする為の資料として使うことを前提としていますが、受注者(以下、モデラーと呼ぶ)が発注者ヒアリング時に使うことも想定しています。

以下の点について、発注者とモデラーで合意を取ってから契約、発注を行うと、スムーズに仕事が進むんじゃないか、と言うチェックリストみたいな文書です。

作業内容

以下のように依頼する作業を確認しましょう。大きく分けるとVRoid Studioでキャラクターを作って貰う、というのは以下の3点のお仕事を依頼することになります。

  • キャラクターデザイン(もしくはイメージラフ、方向性確認)
  • キャラクターモデリング
  • キャラクターセットアップ(髪揺れなどの設定)

※表情差分については、VRoid Studioから逸脱した表現は難しいため、受けない。という事にしておくと良いです。
※キャラクターデザイン(例:イラスト)が発注者側で既にある場合はキャラクターデザイン作成は不要です。しかしその場合も「VRoid Studioで出来る範囲でのイメージ解釈を行う」と言う調整作業が発生します。これは場合によってはキャラクターデザイン相当のお仕事になります。
※キャラクターセットアップの髪揺れはVRoid Studio上で設定できる範囲には限界があるため、骨を適当に入れて大雑把に揺れる確認だけに留めておいた方が良いです。その後Unityに持って行ってVRMSpringBoneの詳細セットアップを行う方が、結果的に工数が少なくて済むと思います。

納品形態

VRoid Studioプロジェクトファイル(.vroid )での納品か、VRMファイル出力での納品か。
前者で納品する方が、お勧めです。なぜならVRoid Studioはまだ活発に開発が進んでいて、バージョンアップに伴う便利機能が追加された時に、vrmファイルを最新状態で出力できるためです (後段、納品後の権利を併せて確認ください)

納品後の権利

両者間で合意を取っておいた方が良い事は

  • モデラーはポートフォリオに載せて良い、案件の内容を公言して良いか、良いなら開始日付はいつか。
  • モデラー側が改変したモデルの二次販売することを認めるか
  • 発注者側が改変したモデルの二次販売することを認めるか
  • 発注者側の使用用途に制限があるか(暴力表現、政治的表現、性的表現など。特別条項を設けることが多い)
  • 発注者側がモデル改変を行って良いか(髪色の調整や表情パターンの調整などを行う為、許可推奨)

などです。
上の様な個別事項ではなく、一番発注者側にとって安心なのは、「全ての著作権(著作権法第27条及び第28条の権利を含む)を譲渡する」「著作者人格権不行使」です。が、結構ちゃんと契約書が必要になります。

https://www.weblio.jp/content/%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E3%81%AE%E8%AD%B2%E6%B8%A1
https://kigyobengo.com/media/useful/837.html#i-6

これは提案ですが、著作権譲渡契約を結ぶ場合もVRoidStudioのソフトウェア制約的に、モデラーがパーツや髪やテクスチャを素材として別案件に使い回すことについて、発注者は許可しておいた方が双方にハッピーだと思います。つまり以下の項目については著作権譲渡契約から除くようにしておきましょう。

  1. もともとモデラー又は第三者が従前から保有していた著作権、汎用可能な素材
  2. 新規にモデリングしたが、他の案件でも使用する可能性がある汎用可能な素材

予算

基本的に、お互いに合意した上記「作業内容」それぞれにかかる制作費が必要です。
また、それらひとつひとつの作業工程に発生する可能性のある発注者側からのリテイクについては、お互いにその制作費で対応可能な範囲(回数やボリューム感)のキャップを決めておきましょう。
※例えばひとつのやり方として、追加のリテイクが発生する場合は作業時間実費、としておくと会計が明朗です。無限にリテイクするのは止めましょう。
(リテイクを減らす為の指針として、ラフ時点までは色んな意見や要望、発注者の性癖を出した方が良いですが、モデリングに入ったらモデラーを信頼してください)

そこから値引きできる要素としては

  • 他のモデルからパーツを流用出来るか
  • ここで作ったモデルを他のモデル制作にパーツを流用して良いか
  • モデラーのクレジット表記をサイトに載せて宣伝する

などが値引き提案時の代替条件として発注者が提示出来る物になります。

あるいはモデラーの作業時間自体を短縮するため「髪など揺れモノの設定は発注者側が行う」なども視野に入れると良いかも知れません。

上で書いた作業内容を全て(キャラデザからお願いしてモデルを作ってもらう)お願いすると、2週間じゃ効かないくらいの時間が掛かります。 数万円で頼んじゃダメですよ!

利用目的

発注時に利用目的をモデラーさんに伝えておくと、デザインやモデリング時に気配りをしてくれますし、納品後も楽しく遊べます。

例えばゲーム用のキャラクターモデルとしてではなく、「アバターモデル」として使いたい(つまり、他の人の公開している服に着替えて遊んだり、お化粧をしたい)場合は、発注時にモデラーにお伝えすることおすすめします。

「ゲーム実況に使いたい」と分かれば、顔のアップが多くなる事を加味して、モデラーから顔に特徴を加えるなどのアイデアを貰えるかもしれません。

あるいは「踊らせたい」と分かれば動きが映えるリボンなどの追加意匠提案をもらえるかもしれません。

スマホ上で動かしたい、と分かれば髪の毛を太めにして本数を減らしてローポリ気味に出来るかもしれません。

キャラクターデザイン未決定時の必要事項

キャラクターデザインから一貫してお願いする場合に、発注者側がイメージをモデラーに伝えるための資料は用意した方が良いです。 丸投げして 「なんか良い感じに可愛い子を作って」と言うのは、避けましょう。 以下は用意する資料の参考例です。

キャラクターイメージ(髪型)

版権キャラの画像でも良いので「この髪型が好き」「なぜなら○○だから」という文書を添えておきましょう。

キャラクターイメージ(顔、体格)

版権キャラの画像でも良いので「この顔や体格が好き」「なぜなら○○だから」という文書を添えておきましょう。 もし顔の雰囲気がお任せ、という場合は「キャラクターの想定する性格」だけでも伝えましょう。

キャラクターイメージ(服装)

版権キャラの画像でも良いので「こういう服が好き」という参考を載せておきましょう。
VRoid Studioで一番制約を受ける部分でもあるので、参考例は多めに用意してください。5枚以上推奨です。
また、あくまで服装はイメージとした方が無難です。

最後に余談とライセンス

VRoid Studioモデル発注参考資料はCC-BY-SAライセンスです。 なので、この文書を改変しても元のurlは記載してください。 出来れば、「こんな記載を追加してるよ」等の利用例も教えて貰えると嬉しいです。

クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 国際 ライセンス(4.0) を適用し、元の文書は neon-izm が書きました。 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/deed.ja

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