Sonic Piをプログラムから操作する

gistfile1.txt

Sonic Piは、Qtベースのクライアントと、Sonic Pi用の各種プリセットが施されたSuperColiderを中核とするサーバとからなる。
SuperColiderはOSCによるアクセスをサポートするため、Sonic Piのサーバに対してOSCでメッセージを送信することで演奏が可能である。

rubyでOSCを扱うにはosc-rubyを用いるのが簡単である。

$ gem install osc-ruby

Sonic Piによって/run-codeメソッドが定義されているのでこれを使用する。

以下はデフォルトの音色でC（ド）の音を鳴らすrubyスクリプトである。
（Sonic Piを起動した状態で実行すること。）

require 'osc-ruby'
include OSC
client = OSC::Client.new('localhost', 4557)
client.send(Message.new('/run-code', 'play :C'));

メッセージが到着する順に評価されるため、例えば以下のコードでは1秒毎にド、レ、ミが鳴る。
（osc-rubyの初期化部分は以下では省略。）

client.send(Message.new('/run-code', 'play :C'));
sleep 1
client.send(Message.new('/run-code', 'play :D'));
sleep 1
client.send(Message.new('/run-code', 'play :E'));

音色を切り替えるにはsampleコマンドを用いる。

client.send(Message.new('/run-code', 'sample :elec_bong'));
client.send(Message.new('/run-code', 'play :C'));

一つのメッセージで複数のコマンドをまとめて送ることもできる。

client.send(Message.new('/run-code', <<"EOS"
sample :elec_bong
play :C
EOS
));