microSDカードへ CHIRIMEN for Raspberry Pi 3 のイメージを構築し、初回起動時のセットアップまで実施します。
CHIRIMENコミュニティでCHIRIMEN for Raspberry Pi 3環境の提供方法は現在検討中です。
提供方法が決定されるまでの間、暫定的に開発途中版のSDカードイメージをダウンロード提供しています。
将来的に本書の手順は変更となる予定です。
CHIRIMEN for Raspberry Pi 3 は、Raspberry Pi 3(以下「Raspi3」)上に構築したIoTプログラミング環境です。
Web GPIO API (Draft)や、Web I2C API (Draft)といったAPIを活用したプログラミングにより、WebアプリからRaspi3に接続した電子パーツを直接制御することができます。
- Raspberry Pi 3 Model B × 1
- ACアダプタ + micro B USB電源ケーブル(例えばコレなど) × 1
- HDMIケーブル (モニタ側の端子と合うものを選んでください) × 1
- HDMI入力つきのモニタ(720Pの解像度に対応したもの) × 1
- USBマウス × 1
- USBキーボード (日本語入力に対応したもの) × 1
- micro SDカード (Class 10以上の性能を持ち、8Gbyte以上の容量を持つもの) × 1
上記に加え、下記を準備してください。
- microSDカードの書き込みに使うPCとインターネット接続環境 (ストレージに最低5Gbyte以上の空きスペースが必要です)
- microSDカードリーダ (PCにSDカードスロットがない場合)
- microSDカード・SDカード変換アダプタ (PC付属のSDカードスロット等で書き込みを行う場合)
SDカードの書き込みに使うPC下記リンクから、SDカードイメージをダウンロードしてください。
CHIRIMEN for Raspberry Pi 3 image ダウンロード
上記には複数の世代のSDカードimageが登録されています。日付を見て最新のイメージを選択しダウンロードしてください。
拡張子「.zip」となっているファイルはzip形式で圧縮されています。 ダウンロード後解凍してください。
SDカードへ先ほどダウンロード・解凍した .img ファイルを書き込んでください。 下記ツールを使えば簡単に書き込みができます。
下記を参考に、Raspi3と周辺機器の配線を行い起動を行なってください。
https://www.raspberrypi.org/learning/hardware-guide/
下記のようなデスクトップ画面が表示されたら起動成功です。
microSDカードに書き込まれたSDカードイメージは、書き込み速度短縮のために圧縮されています。 最初の起動時に、必ず下記手順でディスクパーテーションの拡張を行なってください。
まず、ターミナルを起動します。
ターミナルから下記コマンドを入力し、raspi-config
を起動します。
$ sudo raspi-config
raspi-config
の画面が表示されたら、7 Advanced Options
にカーソルを合わせてtab
キーを押して<Select>
にカーソルを移動後、エンターキーを押せば中のメニューに画面遷移します。
次の画面で、A1 Expand Filesystem
にカーソルを合わせ実行してください。
実行が終わると再起動の確認画面が出ますので、再起動してください。 これで、ディスクパーテーションの拡張は完了です。
次に、CHIRIMEN for Raspberry Pi 3
が正しく動作できているか確認をお願いします。
ブラウザを立ち上げて、https://localhost:33330
へアクセスしてみてください。
結果、下記のような表示になったら特に何もする必要はありません。正常にCHIRIMEN for Raspberry Pi 3
のバックエンドが動作していますので、ここまでで初回起動時のセットアップは終了です。
一方、下記のようなエラー画面が表示される場合には、詳細設定
をクリックしてください。
次の画面でlocalhostにアクセスする(安全ではありません)
をクリックしてください。(その後画面は変わりません)
以上で、CHIRIMEN for Raspberry Pi 3のSDカードのセットアップは終了です。
おつかれさまでした。
最新イメージのダウンロード先はこちら: http://download.chirimen.org/release/raspberry_pi_3/