Connectable Mirror (コネクタブル・ミラー)は、センサーやアクチュエータなどを容易に追加できるようにした小型の鏡面ディスプレイです。
- お店の受付等に置く小型サイネージ
- スマートミラー試作時のプラットフォーム
- 鏡面DisplayつきIoTハブ
- etc...
- ミラーに簡単にセンサーやアクチュエータを取り付けることができます。
- ミラーに取り付けたセンサーの制御は、Webアプリケーションから自由に行えます。
- 特定のIoTプラットフォームに依存せず機能します。ミラーから取得したデータなどを取り扱いたい場合は、サーバやクラウドとの連携も自由に作れます。
Connectable Mirrorを実現する方法として、大きく下記2つの実装方法が考えられますが、今回はB.パターンで実装予定です。
CPUを含めてミラー筐体に内蔵させることで、いわゆる「スマートミラー部分」を実現した実装方式です。スマートミラー自体を商品化するには、こちらを検討すべきでしょう。
試作としては、Raspberry Pi+Displayなどを用いて作ることで、比較的容易に実装できそうですが、以下のB.スマホケース版と比べて下記の点で不利なので、今回採用しませんでした。
- (-) CPUパワーが足りなさそう
- (-) 形的に薄型化が難しい
- (+) USB接続+GPIOが使える点は◯
- (+) 専用アプリの自動起動などはやりやすい
- (-) (スマホ代を加えない前提だと) コストが高い
上記 3.4.などのメリットもありますが、1.2.5.のデメリットから、今回は不採用としました。
ハーフミラー筐体の後ろにAndroidスマホを挟み込み、スマホのディスプレイを利用することで、いわゆる「スマートミラー部分」を実現します。
このため、スマホを外すと、ハーフミラー筐体のディスプレイは機能しなくなります。
スマホと連携したセンサー接続のために、ハーフミラー筐体にBLEマイコンが内蔵しています。
一見「スマホケース」タイプは、「手軽に作るための試作用」で、最終形ではないようにも思えますが、こうした「スマホから外しても使えるケース」「使わなくなったスマホを再利用したデバイス」があってもいいかな?とも思えるので、この形なりの最終形を追求していきたいです。
iOSを用いたスマートミラーの作例はいくつかネットで散見されますが、Androidを用いる理由は下記の通り。
- Android + Chromeにより Web Bluetooth APIが利用可能 (Webアプリ化に必要)。残念ながら、現時点のiOSではWeb Bluetooth APIをサポートしていません。
- USB接続を利用しない (BLE接続のみ)
- CHIRIMEN for TY51822r3が利用できる期待がある
こちらで制作日記を書きます。 (実際に書き始めたのは 5/6〜)
@morecat_labさんより、昨年に引き続き、Maker Faire Tokyo 2019共同出展チャレンジの打診!
何も考えてなかったけど!超ありがたい!嬉しい!
しかし、この後GWまで怒涛の仕事が続く.....ぜんぜん検討できず.....
ようやく連休に突入! なんとなく、昨年と同じ「缶たたき機」は、避けたい。というか、展示会というと「缶たたき機」的なものばかり出してる!そろそろ違うのやりたい!
- 「Maker Faire Tokyo 2015 「D.F.Mac.@TripArts Music / mi:muz(ミマーズ)でヘンテコノイズ遊び」 ※缶たたき機の原型「缶たたくやつ」を展示
- 「Interop Tokyo 2016 / W3C / Web Music Developers JP / 缶たたき機 (サスカッチさんのblog)」
- 「Maker Faire Tokyo 2017 「mi:muz Project by D.F.Mac. @TripArts Music / 缶たたき機2」
- 「Maker Faire Tokyo 2018 「@morecat_lab + @tadfmac / OSC on air(Open Sound Control) ※OSC経由で缶たたき機Ver.を展示」
缶たたき機以外の何か!? を作りたい!!!
というわけで、実は最近仕事でもやってる「スマートミラー」あたりで、ちょっと仕事ではやれない感じのがやれたらな?と。
スマートミラーだと、いろいろイメージ先行+固定されちゃうので、いろんな情報を繋いで取れそうなデバイス。というわけで、コネクテッド・ミラーに。
同時に、イメージを練る+試作のため下記を調達。
- ダイソーのミラー
- ダイソーの写真たて
どこにでも置けそうなものにしたいので、できるだけ小さなものにしたい。
買ったミラーは、さすがに小さすぎ。スマホが後ろで隠れない!→普通の鏡として使うことにw
ダイソーで買った写真たてくらいの大きさにしよう。ということで、写真たてサイズのアクリル版を探すも見つからず。
最近近くのホームセンターがことごとく閉店したのは痛い。
仕方ないので、ネットで透明アクリル版を注文 https://www.hazaiya.co.jp/
次に、ハーフミラーシートを探す。安いの発見! https://item.rakuten.co.jp/jcstyle/galssfilmsample
この2つを注文して待つことに。
..... GW中だから、明けまで届かないではないか....
この後、街のボランティア活動や部屋の掃除やキャンプや草刈りやらであっと言う間にGWが過ぎ去る
GW中の様々な用事も終わり、ようやくコネクテッドミラーの検討に復帰。(おいおい、GW最初と最後の日だけかよ。)
予想通り、まだ材料は届かないので、方式を検討。何度考えてもRaspiで作ったものの姿が思い浮かんではボツ、という感じなので、いろいろそっちはそっちでハードルあるけどスマホケースで作ることに決定。このノートを書き始める。
「コネクテッド・ミラー」より「コネクタブル」の方がしっくりくるので、名称変更!
つづく! (はず!)
ハーフミラーシートとアクリルが届いたが。。。。。
うまく貼れない。。デコボコになって、鏡にならない。。
ちょっと高いからいやだったんだけど、前に使ったことのあるコレ↓を使ってみることに。
また発注して到着待ち
ポリカハーフミラーが届いたので、プロトタイプ作成再開。
ダイソーのカラーボードを使って暫定の形を作ってみる。
まだセンサー入れるところは考えてない。
まずは、スマホを入れてみて、どのくらいの大きさにするか決めたい。(正直ちょっとこの枠は小さすぎるような気がしてる)
ガムテと両面テープで組み立ててみる。
スマホが入ってる感すごいが、まぁ、こんなモンかな。
組み立ててみて気づいた課題を書いておく。
- スマホの電源(充電)する部分を用意しておく必要がある。つまり、USBケーブルが刺せる口が必要。
- カラーボードの黒は、ちょっとグレーっぽくて、ハーフミラーを遮るための材質としては弱い。もっと真っ黒な紙とかを挟む必要がある
- アクリル版やハーフミラーポリカ版を挟んだ向こうからはとタッチパネル操作ができない。「アプリを起動してからミラーにセット」という運用が必要そうだ。
Androidの機種選定。手持ちの中で、四角くて薄いHuwaei P10 Liteを採用することに。 (もともとこれで試作してたのの流れ)
対するBLEボードは、CHIRIMEN for TY51822r3を使おうと思ってたけど、いくらがんばってもなんだか不安定で、下記のような症状に悩まされてうまく使えない。
- Androidだと最初にコネクトまで行ったあとに必ず失敗してるっぽい。
- Macbook Air "11 OS v10.13 (2014)や、 Macbook Pro 2018 (OS v10.14) だとなぜかアドバタイジングを見つけられない。
- Macbook Pro "13 OS v10.11 (2014) だけなぜか普通に使える
ちょっと深追いしてる時間がないので、ファームを書き換える必要があるけど、mBed今から覚えるのは時間がないなぁ。。。ということで、ボードを変えることに。
Arduinoが使いたいので、BLEが付いててArduinoで開発できるボードから選ぶことに。
持ってるボードはESP32とAdafruit Feather nRF52なんだけど、ESP32をBTペリフェラルのためだけに使うのはちょっとオーバースペック感があるので、Featherの方を使うことに。
なかなかクセのある環境で、環境構築に苦労したけどなんとか動かすことに成功。
スマホとBLEボードが決まったところで、ハコのカタチをようやく作り始める。
スマホの出し入れを前提としたケースなので、バックパネルを開けられるようにしないといけない。
できるだけワンタッチに開けたり閉めたりするにはどうすれば?
蝶番つけようかとか、いろいろ考えたけど、磁石でつけてみようということに。
早速、ネオジム磁石のサイズを決めるだめに、100均をハシゴ。
3日かけて、ケースと基板を設計。 (OSS化予定。MFT後かなぁ...) 基板はこんな感じ。
アクリルは4つのデザインを 6層で重ねてガワを作ることに。(めちゃめちゃ考えた)
これは、角R10mm 180mm x 180mm 、 3.4mm M3穴のサラザグリ加工で、はざいやで注文。
https://www.hazaiya.co.jp/estimate/board.php
アクリルハーフミラーはelecrowで頼めないので、こちらで注文。厚さは3mmにした。
薄くしたかったけど、アクリルにミラーを蒸着させる過程で反りが発生することが多いようだ。少しでも反りの影響を軽減するため3mmにしてみた。
2枚目は、4mmの厚さだとちょうどいい。
でもelecrowのアクリルカットサービスには、4mm というサイズが無い!
ので、2mm を 2枚重ねて頼むことに。
電源用のUSBコネクタ用の切り欠きの隣に、マイコンボード書き込み用の切り欠きも設けている。
そこは小さなパーツで分離することで取り外しも可能になっている。
最初は基板をアクリル板のベースの上に固定することも考えたけど、意外にマイコンボード (Adafruit Feather nRF52) や、電源分岐用のUSB Type Aの厚みがあるから、ベースレスでなんとかやってみることに。横のアクリルとのジョイントで支えて緩やかに固定する形に。(ちゃんとは固定できない)
次の層は、5mmの厚みが欲しいんだけど、
ぜんぜんリアルタイムに更新できてない。。7/7くらいまでの状況を更新。
次は先週くらいまでの状況をUpdate予定w