アプリケーションによっては,製品出荷時にユニークなIDを記憶させたり,キャリブレーション値を保持する時にMCU内蔵のEEPROMへデータを書き込む事があります.
しかしながら,STM32シリーズのチップにはEEPROMがありません.どうやらFlashメモリをEEPROMのように書き換えて使う想定のようです.
FLASHメモリと言えば書き換え可能な回数が限られており,頻繁な書き換えは信頼性の低下が懸念されます.
そこでデータシートを参照してみると,最低でも1万回の書き換えが保証されているようでした.
これならループを回して書き換えたりしない限り,メモリの劣化は考えなくても良さそうです.
懸念はそれだけではありません.Flashメモリは1バイトづつ書き込む事はできるものの,消去はセクタ単位での一括消去となります.故に,書き換える場合には以下の手順が必要です.