情報検索タスクに関するユーザ実験として,さまざまな評価指標が用いられている.実験を設計する度にどんな指標を用いるべきかを迷うことがあるので,代表的なものをここにまとめておく.
「情報アクセス評価方法論(酒井哲也(著))」にあたれば間違いありません.
- 適合率(precision)
- 再現率(recall)
- F値(F-measure)
- 平均適合率の平均(MAP: mean average precision)
情報検索タスクに関するユーザ実験として,さまざまな評価指標が用いられている.実験を設計する度にどんな指標を用いるべきかを迷うことがあるので,代表的なものをここにまとめておく.
「情報アクセス評価方法論(酒井哲也(著))」にあたれば間違いありません.
研究とは,未解決課題や未解明の事象に対して,その解決方法や理解に関する新しい主張(claim)を提示し,それを立証する行為.解決方法や理解の仕方を検討するために,研究では問いを立てる.この問いをリサーチ・クエスチョン(research question)と呼ぶ.リサーチ・クエスチョンに対する仮の回答が仮説(hypotheses)である.仮説は立証されて初めて主張となる.一般に,仮説の立証は,実験,シミュレーション,数学的論証,調査・観察などによって行われる.
現実と理想とのギャップを「問題(problem)」と呼ぶ.課題(issue)とは問題を解決するために,取り組むべき・議論すべき事柄を意味する.課題の中でも,特に取り組むべき/議論すべき,やりがいのある本質的な課題を,英語ではchallengeと呼ぶ.
今年も研究室配属の時期がやってきました.今年度はコロナ禍の影響もあり,対面で説明を行ったり質問を受けたりすることができません.後述するように,研究室は大学での学びを最大化させる上で非常に重要です.今日の状況では,対面で研究室の情報を集めることは難しいとは思いますが,この記事とオンラインでの研究室説明会でできる限りの情報を提供します.研究室選びという行為は,自分が一体何を学びたいのか,どうありたいのかを考えることでもあります.
コロナ禍によって,当たり前だと思っていた日常,社会のあり方が大きく変わっていくことでしょう.誰も答えは知りません.そういう世の中で生きる皆さんは,今後どうしていくのか.自分自身で考えるしかありません.不幸中の幸いか,今皆さんはゆっくりと物事を考える時間があります.学生の皆さんにとっては研究室選びは卒業のための通過点かもしれませんが,これを機会に「何が正しいか分からない世の中で,自分がどうありたいのか?」をじっくりこってり考えてみてはいかがでしょうか.答えがすぐに出る問題ではありませんが,考えようとすることに意味があると思います.
学生の多くは「論文は研究がある程度進んで,実験結果も揃ってから書くもの」と思っていることでしょう.その姿勢ではいつまで経っても論文を書き始められません.研究は常にon-goingなものですから,完成はありません.また,研究の経験が少ない学生の場合,ある程度の結果を出すための時間,論文を完成させるのかかる時間の見積もりがまだうまくできないため,論文を書き始めるタイミングが遅く,結果的に文章としての完成度が低い論文ができあがってしまうことが往々にしてあります.
学生の皆さん,論文を書く目的を改めましょう.卒業・修了するためには,卒業論文・修士論文を完成させる必要があります.卒業論文・修士論文を完成させるためには,研究を行う必要があります.論文を書く目的は研究を進めるためです.書くという作業は,頭の中にあるモヤモヤに言葉を与える作業です.書くことによって,考えていることを構築,発見,認識できるのです.考えるために論文を書く.書きながら考え,研究を進める — このように考えて,今日から論文を書き始めましょう.
やまもと研究室に所属している学生は,Google Driveの「共有ドライブ > Shared > Documents > 研究を始めた時点から書き始める論文フォルダ」に配置してある「研究を始めた時点から書き始める論文Template」を同じフォルダにコピーしてください.そして,ファイル名を「氏名」に変更してください.以後,そのファイルの中身を追記・修正していけばOKです.