本記事では,学術雑誌や技術報告,卒業・修士論文など,学術分野における文書(以下,学術文書)の作文方法について記します。小説やエッセイとは異なり,学術文書は特定の分野に興味・関心のある人に対して,事実と意見を明快かつ簡潔に伝えることを目的としています。以下では,学術文書の中でも論文に焦点をあて,良い論文を作文するポイントに記します。取り上げるポイントは下記のとおりです。
- 前提
- 執筆のフロー
- 文章構成
- トピックセンテンス
- 文の表現方法
import pandas as pd | |
def cronbach_alpha(dataframe, columns): | |
''' dataframe: pandas dataframe | |
columns: list of the dataframe column names | |
''' | |
var_sum = 0 | |
tmp_df = pd.DataFrame(index=dataframe.index, columns=['total']) | |
tmp_df = tmp_df.fillna(0) |
import matplotlib.pyplot as plt | |
plt.rcParams['ps.useafm'] = True | |
plt.rcParams['pdf.use14corefonts'] = True | |
plt.rcParams['text.usetex'] = True |
いよいよ3年生のみなさんも卒業研究に着手することになります.大学における学修活動において,卒業研究は最も重要な活動です.これまでみなさんが履修されてきた講義や演習は正解が決まっており、そこにどのようにたどり着くかを学ぶものでした。しかし、卒業研究は「問いそのものを自力で設定し,自力で回答する」活動です.卒業研究をうまく進めるためには、これまで皆さんが採ってきた授業や演習に対するアプローチとはまったく異なるアプローチが必要となります.多くの人がそのことに戸惑いを感じることでしょう。しかし、その戸惑いを解消しようとするところに、大きな学びがあります.
卒業研究を開始するにあたって,みなさんに知っておいて欲しいことがあります.この文書はそれらを伝えるために作成しました.必ず一度目を通しておいてください.また,文書の末尾にアンケートを用意しました.各人の卒業研究のテーマおよび来年度の活動のあり方を検討するために活用しますので,必ずアンケートにご回答ください.
すでに述べたように,卒業研究は大学の学修活動におけるハイライトであり,教育的にも最も重要な活動です.研究室に入るまでの2年半,みなさんは約100単位に相当する講義や演習を履修してきたと思います.大抵の授業は(少なくとも教員は知っている)正解がある問題を扱っており,それらを解くための知識や技術を教授することを目的としていました。しかし,卒業研究は授業とは大きく異なります.卒業研究は研究活動です.研究は授業とは異なり,答えはありません.答えは教員すら知りません.それどころか問いすらも設定されていません。極言すれば、研究の本質は「問いを探す活動」という点にあります.そして,設定した問いに対して自分なりの主張(回答)をうち出すことが,研究の目的となります.このことは,研究経験ゼロの学部生が取り組む卒業研究であっても変わりません.
卒業研究にある程度真剣に取り組めば,いろいろなチカラが身につきます.例えば、研究テーマあるいはその周辺の専門知識です.設定したテーマを通じて実践的に学ぶことになるので,これまでの受け身の授業よりも活きた知識やスキルを学ぶことができるでしょう.しかし,卒業研究で身につけられる(身につけるべき)最重要のチカラは,[問いを設定し解決策を考えるチカラ(コンセプチュアル・
ここでは,大学研究室の中心活動である研究会の考え方を記します。この文書は山本の私見であるため,研究室によっては研究会に対する考え方がまったく異なる可能性があります。なお,研究分野や研究室主宰者によっては研究会のことをゼミと呼ぶ場合もあります。
大学研究室の存在意義は大きくは「研究」「教育」の2つに大別されます。
第1の存在意義は研究です。研究室に所属する教員および学生は,研究室がかかげるビジョンに沿った研究を行います。研究室で行われる研究プロジェクトは,個人型もあればグループ型もあります。どちらの場合でも,研究室に所属するメンバーは,研究室がかかげるビジョンを達成するための研究仲間です。研究の経験・スキルの差はあれ,学生も研究仲間ということになります。
第2の存在意義は教育です。大学は高い教養やスキルを持つ人材を育てることをミッションの一つとしており,そのミッションは大学研究室にも引き継がれます。
この文書は,山本祐輔の研究室におけるビジョン,ミッション,行動規範について記したものです. 不完全な部分もあるため,今後更新されることもありますが,ここに記したものが山本の研究室の活動哲学となります. 研究室内で行われるすべての活動は,このビジョン,ミッション,行動規範をもとに決定・評価されます.
未来の多様性を高める
情報技術の進歩によって,これまで時間のかかっていた様々なことを効率よく行えるようになりました.難しい字を書きたい時は,辞書を引かなくてもカナ変換システムが文脈に応じた漢字を教えてくれます.何か知りたいこと,分からないことがあれば,検索エンジンにキーワードを入力するだけで,知りたい情報を瞬時に得られます.SNSや知恵袋サイトに質問を投げれば,誰かが答えをくれます.最先端の機械学習技術(AI技術の1つ)を駆使したサービスには,私たちが気に入りそうな・必要となりそうな情報を予想し,必要なタイミングでお薦めしてくれるものもあります.
function RSSCategoryFilter($query) { | |
if ($query->is_feed) { | |
$query->set('cat', '-XXX'); // XXXは除外したいカテゴリID | |
} | |
return $query; | |
} | |
add_filter('pre_get_posts', 'RSSCategoryFilter'); |
読点が適切に使われていない文章は,大変読みづらいです. 以下は,「分かりやすい公用文の書き方(礒崎陽輔著)」をもとに,山本が注意したい(注意して欲しい)読点の打ち方についてまとめたものです.
読点の打ち方には,絶対のルールは存在しない.読みやすく分かりやすい文を書くために必要であれば,それに応じて読点を打つことができる.