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平和の森公園再整備工事の "変更契約書(第5回目)" (本稿作成日: 2019年8月19日。最終更新日: 2019年8月22日)

平和の森公園再整備工事の "変更契約書(第5回目)"

2019年7月11日に中野区議会で平和の森公園再整備工事契約変更議案が可決後、 本稿執筆時点(2019年8月19日)で有効な、 最新の「平和の森公園再整備工事契約書」が中野区から情報公開されました(区政情報公開決定通知書)。

文書はA4用紙321枚、A3用紙39枚で開示されましたので、スキャンしたものをアップロードしてあります。ご自由にお使いください。

請求情報の内容: 平和の森公園再整備工事契約書。 ただし、中野区議会で2019年7月11日に議決され効力が発生した契約変更後のものであって、請負業者の印影はマスキングすること。

以下、この文書からすぐに読み取れることを書きます。なにか他に気が付いたことがあれば、ご自分で発表するなり、こちらに知らせるなり、お願いします。

中止期間の不思議

変更契約書(第5回目)_A4.pdf(p.3 左)にこんな記述があります。

中止期間中の現場維持費等に要する費用の算出

②中止期間中の現場維持費等に要する費用の算出
  (算出根拠)
    「工事請負契約設計変更ガイドライン(土木工事編)平成29年4月 東京都」、「平成30年度積算基準(共通編I)」
  (中止期間)
    ①10月1日〜10月31日(31日間)平成30年9月19日付け 30中都公第306号
    ②11月1日〜11月14日(14日間)平成30年10月17日付け 30中都公第641号
    ③2月15日〜3月15日(29日間)平成31年2月15日付け 30中都公第1048号
    ④3月16日〜3月19日(4日間)平成31年3月15日付け 30中都公第1119号
  (中止期間中の現場維持費等の費用)
    ¥45,073,000- (消費税相当額を含む)※受発注者協議による積上げ積算

中野区の見解による工事中止期間は、要するに以下の2つの期間です(下表は筆者の別記事平和の森 Part 2記載の時系列のダイジェスト版。論拠へのリンク等、詳しくはそちらを参照のこと)。

月日 区見解 できごと
2018年
8/30木 建設委でA-E案提示。区は最短10月中に第2工区着工予定と表明。どの案も草地広場全面掘返しを含む
9/6木 区と下水道局が初協議。使用重機の重量制限に区の計算ミスが発覚。トップライト閉塞は工法に関し下水道局と協議不調
9/19水 業者へ『10月1日〜10月31日工事中止』(30中都公第306号)
10/1月 中止開始 当初契約での第2工区着工日
10/8月 中止 語る会(区民向け意見交換会)開催。区民は全面掘返しを望まない
10/10水 中止 語る会(区民向け意見交換会)開催。区民は全面掘返しを望まない
10/17水 中止 白土副区長就任。下水道局へ全面掘返しに関する照会(30中都公第647号)。業者へ『11月1日〜11月14日工事中止』(30中都公第641号)
10/25木 中止 10/17照会に下水道局から回答があり、全面掘返しを『下水道局の要望』とする論理が破綻(30下西一落第58号)
11/8木 中止 建設委で "E案+ゴムチップで園路拡幅"、"11月15日第2工区着工"、"4定で契約変更議案提出予定" と報告。全面掘返しの理由は "埋設管の更新"、"平坦化" など細かい理由多数。この理由に納得できない区民がネットで炎上
11/10土 中止 変更に関する区民説明会開催。トラック建設が阻止されたことを喜ぶ区民も中には居た
11/12月 中止 11/8建設委質疑続き。小林ぜんいち区議(公明)は全面掘返しの理由を初めて "排水設備" である発泡スチロール埋設のためとし、今まで公式に説明されたことがないのだから設計図を出すべきと主張し図面提出を区に要求。今後の審議は、建設委での報告が終わった後で子文教委、厚生委でも報告が必要とされた。変更に関する区民説明会開催
11/14水 中止終了 下水道局へ着工通知(30中都公第742号)
11/15木 第2工区着工
11/22木 11/14通知に下水道局から回答『(まだ計算ミスが直ってないので)覆蓋上工事は協議願います』(30下西一落第62号の2)
11/30金 区議会4定開会。小林ぜんいち区議(公明)と区長は全面掘返しが始まっているという誤認識
12/6木 建設委で11/12要求の「全面掘返しが "排水設備" 発泡スチロール埋設のためと分かる」ための "捏造の設計図" を区が提出
12/7金 12/6建設委の続き。区は全面掘返しが始まっているという誤認識
12/14金 区議会4定閉会。(子文教委、厚生委で報告できなかったので)契約変更議案が提出されなかった
(この間、計算ミスとトップライト協議不調で草地広場の工事ができない)
2019年
2/1金 中野区から下水道局へ照会(30中都公第1023号)、下水道局から回答(30下西一落第79号の2)。計算ミスが直るトップライト閉塞工法の協議が調う
2/6水 建設委でトップライト閉塞工法の予算増額を説明。それに伴い工期が当初の7月から10月へ延長と報告
2/8金 議運委で契約変更議案の1定での先議が拒否される。区長は錯乱していた気配がある
2/13水 2/6建設委の続き。契約変更議案は1定の子文教委と厚生委で報告が必要であることが再確認される
2/15 中止開始 区議会1定開会。業者へ『2月15日〜3月15日工事中止』(30中都公第1048号)
3/7木 中止 学校教育担当が議案について子文教委で報告
3/8金 中止 文化・スポーツ担当が議案について厚生委で報告
3/15 中止 1定最終日、白土副区長が契約変更議案緊急上程。本会議で否決。本会議に先立つ総務委員会で白土副区長は『(議案が否決された場合、検討期間をとるかどうか)答弁をさしひかえさせていただきます』と言った。業者へ『3月16日〜3月19日工事中止』(30中都公第1119号)
3/18月 中止 区長がウェブサイトで "当初計画を進める" とコメント
3/19火 中止終了

以上の中野区の2回の工事中止(2018年10月1日〜11月14日、2019年2月15日〜3月19日)があったとする見解に反し、実際には、測量調査工、仮設工、トイレ改修工以外では次のような工事が行われています。

月日 工事の様子
2019年
1/11金 構造物取壊工で北側園路(白フェンス沿い)撤去開始
1/18ごろ 1月21日に区長が平和の森公園視察。その数日前に平和の森小側石垣が一部撤去、草地広場にコーンとバーと木杭とトラロープ(発泡スチロール埋設範囲を示す)出現、中央のトップライトが鉄板で閉塞
1/22火〜2/2土 のちに2本が枯死するケヤキ3本の移植
1/28月〜1/30水 作業ヤード(未開園区域の第1ゲート付近)で給水工
2/28木〜3/2土 南西側の児童遊具、標識、電灯が撤去
3/5火 草地広場周囲の園路の撤去開始
3/6水 作業ヤードで貯水槽を埋める工事(池・流れ工)が開始
3/12火 樹木大量伐採開始
3/15金 区議会最終日に緊急上程された契約変更議案が審議されている最中に、草地広場南側の中高木が伐採された
3/16土 草地広場に造成搬入路掘削開始
3/18月 (いろいろな工事が始まる)

(参考: @nakanocitizens さんの工事写真のモーメント

中野区の見解による中止期間2019年2月15日〜3月19日と実際の工事の様子は、ほとんど何の関係も無いということがわかりますね。

中野区、やっぱり業者に弱みでも握られてますか?中止命令、ほんとうに発出したのですか?すくなくとも、業者は聞いてくれてないですよ。


公開された文書のおかげで区から業者へ工事中止が発せられたタイミングが判明したので、時系列をその観点からもう少し詳しく見てみましょう。

  • 2018年10月8日、10日の区民との語る会ではほぼ全ての参加者の意見が草地広場の全面掘返し反対でした。10月17日に就任した白土副区長はこれに苦慮したのか、就任したその日のうちに下水道局へ「下水道局が要望していたよね」という照会を出しています(豊川都市基盤部長名義)。9月6日の区と下水道局の協議で、下水道局はトップライト(天窓)の改修に全く乗り気でないのが分かっていたはずなのに、無駄な照会をしたものです。実際、下水道局は「うちは要望していない。中野区には何も期待していない」という回答をよこしています(10月25日)。

  • "E案+ゴムチップ舗装" が報告された11月8日の建設委で区は草地広場の全面掘返しに関し区民が納得する理由を用意できませんでした。傍聴に詰め掛けた区民からその知らせをSNSなどで受け取った区民を含め、炎上しました。これに対処するためか、11月12日、小林ぜんいち区議(公明)が、発泡スチロールを排水設備として埋めるためだという屁理屈を用意しました。

以上の経緯から、区民の強力な反対の声がボディーブローのように白土副区長と小林ぜんいち区議(公明)に効いていることがわかります。

  • 第2工区着工が11月15日と公表されたのは、11月8日の建設委員会(とそれに続いて2回開催された区民説明会)においてです。ところが、白土副区長就任日10月17日付の業者への公文書で工事中止期間が11月1日〜11月14日となっており、実はこの時点で11月15日着工が決まっていました。

  • 中野区議会4定(11/30〜12/14)で契約変更議案が提出されなかったのは、小林ぜんいち区議(公明)が4定前の閉会中の11/12建設委で、発泡スチロールを設置するための図面(筆者が "捏造の設計図" と呼ぶ図面)の提出を要求したからです。ちなみに、24日後に開催された4定の12/6建設委に豊川都市基盤部長が提出した図面は、通常14日で情報開示され得る2枚の図面を1枚に合成して一部の文字を改竄したものに過ぎません。ところで、同じ建設委(11/12)で、区の公園担当は「議案が通ったあとで子文教委と厚生委へは報告する」と主張しましたが、要求した図面を使っての建設委への報告、子文教委と厚生委への報告、議案提出の順でやるのが必須だという風に要求され、豊川都市基盤部長がそれを呑みました。定例会の常任委員会は同日並行開催のため、建設委で報告してから同日の他の2委員会へ報告するということは普通できません。つまり、4定で議案が提出されないことは11/12建設委の時点で決まりました。

  • 2019年2月1日まで工事が何も進んでいなかったのは、重機の使用可否を判定する重量の計算とトップライト閉塞工法に問題があったため、下水道局が覆蓋上(草地広場)の工事を拒否していたからでした。工事が何も進んでいないことを区長や小林ぜんいち区議(公明)や一部の区職員は最後まで認識しませんでした。 2月1日に下水道局と区の協議がようやく調ったとはいえ、業者にもいろいろ準備の都合があるでしょうから、実際に下水処理施設の覆蓋上に大きな重機が入ったのは3月5日の草地広場東側園路撤去作業が着工後初めてでした。

しかし、2月1日以降の実際の工事は業者主導で進んでいるように見えます。中野区は業者を制御できてないのではないでしょうか。中野区議会1定最終日3/15に契約変更議案が緊急上程される直前3/12からものすごい勢いで樹木大量伐採開始、3/15議決当日の審議中に草地広場南側の中高木伐採、否決翌日3/16に全面掘返し開始というのは、いかにも業者から区役所、区議会、区民へのパワハラという感じがします。

そしてパワハラ業者の手先として小林ぜんいち区議(公明)や一部の区職員がいます。小林ぜんいち区議(公明)は、全面掘返しが必要だとする主要理由『下水道局の要請』が下水道局からの10/25回答で破綻し、11/8建設委で理由がないために炎上した後、11/12に新しい屁理屈『"排水設備"発泡スチロール』を捏ねました。また、豊川都市基盤部長や白土副区長は、報告や議案を提出したりしなかったりして時期を調節し自公にとって望ましい議決を誘導した… まさかそういうことではないんだと思いたいんですけど、それが一番確実でシンプルな推測のように思えます。


さて、2019年8月16日、間ひとみ区議(無所属)を含む立憲会派新人区議3名が平和の森公園の工事現場を視察しました。間ひとみ区議によると説明にあたった住友林業緑化の関係者が「地中に配線配管がある」と説明したそうです。ほほう、小林ぜんいち区議(公明)が11月頃に強弁していた『地下にいろんな管がたくさん埋まっていて老朽化していて、それを更新すると同時に"排水設備"の発泡スチロールを埋設する』という例の詭弁を彷彿とさせる説明ですね。毎日、@nakanocitizens さんが工事写真を綿密に記録したおかげで、その詭弁は完全に覆されています。此の期に及んでその詭弁が再び聞けるとは思いませんでしたよ。

すみません、電気工事会社二人の作業というのは
どこからの情報でしたか?

電気工事は見ておりません。私のある質問に対して、地中に配線配管がある旨を教えていただきました。(最初の投稿の書き方が分かりづらくて勘違いさせてしまったら申し訳ありません)

— 中野区議会議員 間ひとみ (@HitomiHazama) August 18, 2019

トップライト閉塞の工法

2019年2月1日に区と下水道局はトップライト閉塞の工法でようやく合意に到達しました。その合意の図面(旧)と、今回開示された図面(新)では微妙に違いがあります。

下水道局開示図面

(旧: 2(中野区資料その2).pdf p.57)

最新のトップライト閉塞の図面

(新: 変更契約書(第5回目)_A3図面.pdf p.33)

トップライト(天窓)の穴の周りから鉄筋を出すために削るコンクリートの幅(削りしろ)が 64cm から 81cm に拡大されています。また、重ね継手(鉄筋を平行にくっつけて並べてコンクリートを流し込み、鉄筋が繋がるようにする方式)の代わりに機械式継手を用いることも可能になり、その場合は削りしろが 15cm でもよいとされました。

おそらく、既存の配筋方向が一般の向きだとして重ね継手の重なり長 520mm (40d = 40 x 13 mm)を確保するためには削りしろが 64cm では足りず、81cm が必要となったのでしょう。また、実際のトップライトはスラブの真ん中にあるとは限らず、スラブを支える柱や梁に接している場合があります。その場合、柱や梁の上面を幅 81cm (厚さは 20cm または 30cm)も削るわけにはいかないので、機械式継手の採用が許容されたのでしょう。

本稿執筆日現在、未開園区域のトップライト2つの間に仮設進入路が鉄板を敷いて設置されています(下の画像。トップライトは既に破壊され窓穴だけになっている)。トップライト2つの間は鉄板1枚の幅約 3m の狭隘部になっており、両側の穴の周りを 81cm も削って古い鉄筋を出して新しい鉄筋も敷いてコンクリートを流すわけです(詳しく言うと、削った部分のさらに外側 30cm も防水施工をやり直します)。その工程で新しく打設したコンクリートが固まるまでの1か月半〜2か月の間、222cm (= (81cm + 30cm) x 2) ぐらいは現在より狭くなった狭隘部が、仮設進入路として使えなくならないか、という声が区民からあがっています。ずいぶん親切にアドバイスする区民たちですね。業者はこの指摘に感謝するべきではないでしょうか。

狭隘部

(2019年8月6日撮影。未開園区域のトップライトの穴と仮設進入路。@nakanocitizens さんのツイートより

(2019年8月19日 by @orangkucing)


他の資料へのリンク

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