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中野区の平和の森公園再整備工事(第二工区)の設計段階で初めて発泡スチロール埋設が提案された時の資料(本稿初版: 2019年2月24日。最終更新: 2019年7月1日)

中野区の平和の森公園再整備工事(第二工区)の設計段階で初めて発泡スチロール埋設が提案された時の資料

中野区の平和の森公園再整備工事(第二工区)の設計段階の、いったいどこで発泡スチロール埋設が入り込んだのでしょう?

草地広場の発泡スチロールに関する、設計段階での最古の資料

草地広場の発泡スチロール(EPSブロック)埋設が設計段階の記録に残るのは、次の会議の資料が初出です。

  • 日時: 2017年(平成29年)4月7日(金)10:30〜
  • 平和の森公園再整備実施設計 第5回定例会
  • 場所: 中野区役所8階
  • 発注者側: 中野区都市基盤部公園分野公園整備担当3名
  • 受注者側: 株式会社日本設計5名

この会議で日本設計は中野区に対してVE案を提案しました。その資料に「EPS」の文字が見え、これが現在知られている限りの初出です。

VE案

(この資料は、中野区が情報公開したものです。区政情報公開決定書はこちら

上の表の読み方は、左側が原案、右側がVE案です。

このVE案で、EPS は第2工区の「4. 造成工事」の項で、原案の購入土が減ったかわりとして導入されていることが読み取れます。排水設備として提案されたわけではないことにも注意しましょう。トラックのゴムチップの厚みを15mmから10mmにしたり、ゴムチップの下の舗装をアスファルト(AS)からコンクリート(Co)にしたりと涙ぐましい軽量化の提案がされていることも分かります。

また、その際、全体の金額が大幅に増加するのを防ぐために、第1工区の防球ネットやナイター照明塔を安物にすること、水景の滅菌濾過装置や擁壁をあきらめること、草地広場の草の種の吹き付けを安物にすること(あるいは減量?)なども同時に提案されています。

つまり、

  • 下水処理施設の覆蓋部に荷重制限があるため、発泡スチロールを埋設せずに陸上トラックは建設不可能だった
  • 高価な発泡スチロールを買うため、他の施設がみすぼらしいものになった

ということですね。なんとまあ、悲惨な話なのでしょうか。


†: VE案(Value Engineering 案)とは。 本来は、機能を損なわずに価格を下げる案(参考: 剣持, 小泉 "建設業へのVEの適用に関する提案", 土木学会論文集F4(建設マネジメント), Vol. 68, No. 1, 28-39, 2012.)のことですが、たんなる値引き案を意味する場合もあるようです。

‡: 中野区が情報公開した5,000ページに含まれる報告書4.pdfの68枚目から収録されている「打合せ記録簿」は、平和の森公園再整備工事の設計段階で中野区と日本設計が打合せをした会議録の要旨です。これを読むと、VE案が出る前は「購入土が必要」「ゴムチップは許容荷重超えてしまわないか」などの懸念が表明されていたのに、VE案の後は土量の話も許容荷重の話も出なくなります。また、VE案以降は下水道局との協議をした形跡もありません。

(2019年2月24日 by @orangkucing)


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