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捏造の設計図 : 中野区平和の森公園再整備工事(第二工区)に係る排水設備図面の研究(初版: 2019年2月17日。最終更新日: 2019年7月1日)

捏造の設計図 : 中野区平和の森公園再整備工事(第二工区)に係る排水設備図面の研究

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(草地広場 2019年3月10日 友人撮影)

本稿では、中野区平和の森公園再整備工事(第二工区)に関して情報公開された排水設備図面から、次の2点を読み取ります。

  • 現況の草地広場(正確には下水処理施設の覆蓋部)には板状排水材(旭化成アドバンスのパブリック®ドレーン、あるいはその類似品)がジグザグ模様を描くように埋まっている
  • 計画では、軽量化のため発泡スチロール(EPSブロック)を盛土に入れる。そのために草地広場の全面を掘り返すが、既設の板状排水材を壊してしまうため、その部分に板状排水材互換品の前田工繊のモノドレン(合成樹脂系暗渠管)を埋める

図面の説明途中の議論と上の結論から、中野区と小林(ぜ)区議(公明)の補助金詐欺の疑いについても最後に触れます。

本稿の構成

  • はじめに
  • よく似た2つの計画図面
  • 現況の草地広場にもジグザグがある
  • 計画されている草地広場のジグザグの正体
  • スポンジのチューブを "塩ビのパイプ" のように見せる
  • うまく排水されていないという印象操作
  • 下水に繋がらない、"排水機能付き"発泡スチロールDF16
  • まとめと考察

追記(4/1): 2019年3月30日(土)ごろ、覆蓋まで掘り返された草地広場の部分に「モノドレン」が入れられ、多孔質軽量人工土壌で埋め戻されました。以下で論証する内容が現場で確認されたということです。

@nakanocitizens モノドレンって、これですか?

モノドレン モノドレン

(Galbraithian (@galbraithian999) さんのツイートより)

モノドレン 「標準タイプ」

(モノドレン 標準タイプ。前田工繊サイトより)

はじめに

中野区が2018年12月28日付で情報開示した平和の森公園再整備工事実施設計報告書、同工事契約書は "公園の維持管理の安全確保のため" という理由でその一部分が非開示でした。この一部非開示に対し行政不服審査を中野区に申し立てたところ、2019年2月13日、当該文書の隠蔽部分が追加開示されました。隠蔽部分が明確にわかるように別のファイルにして、すでに上のリンク先に全量をアップしてあります。

次節以降では、追加開示された隠蔽部分

  • 報告書1(隠蔽されていた部分): 2018年12月28日付で隠蔽、2019年2月13日付で追加開示の報告書1.pdf(差分)
  • 報告書2(隠蔽されていた部分): 2018年12月28日付で隠蔽、2019年2月13日付で追加開示の報告書2.pdf(差分)

を手がかりに、以前から謎であった、よく似た2つの設計図

を精査していきます。

よく似た2つの計画図面

2018年11月12日、中野区議会建設委員会で小林(ぜ)区議(公明)が草地広場の全面掘り返しというのは発泡スチロール(EPSブロック)の埋設をするのだと初めて公式に言明しました。この日、小林(ぜ)区議(公明)がさらなる関連資料の提出を要求したため、次の12月6日の同委員会で以下の図面(以下、中野区議会建設委員会図面と呼ぶ)が提出されました。

中野区議会建設委員会図面

(中野区議会建設委員会図面: 「平和の森公園再整備(第二工区)に係る排水設備工事設計図」(図面2枚中2枚目))

この図面は、平和の森公園再整備実施設計報告書や同工事契約書に含まれる「図面番号149 造成平面図ー4」(以下、図面番号149と呼ぶ)にそっくりです。

図面番号149

(図面番号149: 136-260第2工区公園工事.pdf(10枚目))

これら2つの図面は草地広場に描かれたジグザグ模様が特徴的で、凡例として次のような表と、表の下には※印で但書が付されています。(ただし、但書が付されているのは図面番号149だけです。)

記号 表示 名称 合計数量 国費数量 区費数量 単位 備考
GJA-1 合成樹脂系暗渠管1 1531.2 1531.2 m t35×w170 (M-3)
GJA-2 合成樹脂系暗渠管2 278.9 278.9 m t55×w230 (L-3)
 
 
※既設の板状排水材の位置を確認し、監督員の承認を受けた上で施工すること。

それにしても、計画されている、この草地広場のジグザグはいったい何なんでしょう?

現況の草地広場にもジグザグがある

計画されているジグザグの謎を解く鍵は、報告書1(隠蔽されていた部分)の p.4 現況排水設備平面図〈現況流域図〉I-3-7-4 にあります。

現況排水設備平面図〈現況流域図〉I-3-7-4

報告書1.pdf (差分)(4枚目)現況排水設備平面図〈現況流域図〉I-3-7-4)

これは、降った雨水が地表を流れるときの "分水嶺"(緑色#00ff00)を側溝や排水管(存置: 水色実線#00bfff、撤去: 青色実線#0000ff、青色点線は雨水浸透管)とともに記した図面です。草地広場のジグザグは淡青色#6495edの点線で記され、どこを見ても側溝や排水管とは繋がっていません

ここで、図面番号149の凡例に付された但書「※既設の板状排水材の位置を確認し、監督員の承認を受けた上で施工すること」を思い出すと、現況の草地広場の淡青色#6495edのジグザグは板状排水材ではないかと思い至ります。板状排水材は、例えば旭化成アドバンスのパブリック®ドレーン(下の画像2枚)がそれで、要するに "透水層" の役割を果たす地層を盛土中に作り出し、雨水を地下水として一時的に貯め、地層の端からゆっくり浸み出させる役割を果たします。上の〈現況流域図〉で、雨水浸透管(土管や塩ビ管の側面にたくさんの穴があいたもの)が青色点線で表されていることも、問題の水色点線のジグザグがちゃんとした管ではなく多孔質のものであるということを裏付けています。

盛り土内排水工事 グラウンド排水設計

人工的とはいえ透水層なのですから、かなりいいかげんに埋設しても充分に働いてくれます。また、下水処理施設の屋根(覆蓋部)には、中野区議会建設委員会図面あるいは図面番号149でわかるように、北側が海抜41.0m(スラブ天端高 TP+41.0)、南側が海抜41.6m(スラブ天端高 TP+41.6)と 60cm の段差がありますが、板状排水材は、上の写真でわかるように素材がフレキシブルであり、段差を無視して草地広場全体にジグザグを描くように埋設することが容易です。さらに、複数の板状排水材の交点は隣接しているだけでよく、例えば塩ビのパイプや雨水浸透管のように継手や桝を用いて接続する必要がありません。

小林(ぜ)区議(公明)や区職員が、『草地広場の雨水が東側道路に流れている状況がある』と言っていたのは、板状排水材のなす透水層の露頭が新体育館用地(建設工事が始まる前、そこには穴が空いていました)の側にもあって、湧き水が浸み出しているということです。これは、その設計からいえば仕様であって、下水道局はまったく問題にしていなかったはずです。それを問題にする中野区はバカであると断言できますね。

計画されている草地広場のジグザグの正体

前節で草地広場の現況を表す図面に記載された淡青色#6495edのジグザグが板状排水材(例えば旭化成アドバンスのパブリック®ドレーン)であることが分かりました。

では、今回の平和の森公園再整備工事(第二工区)で草地広場を掘り返した後の設計図面(中野区議会建設委員会図面、あるいは図面番号149)に記載された、草地広場のジグザグは何でしょう?

図面の凡例には「合成樹脂暗渠管」と記されていますが、その敷設の状況から板状排水材と同様、"透水層" として機能する建設資材であろうと推測されます。そこで、凡例の備考欄を見ましょう。"t35×w170 (M-3)" とか "t55×w230 (L-3)" と書いてあります。ネットで調べると、前田工繊にモノドレンという製品があることが分かり、品番に M-3 と L-3があり、厚さ(t)×幅(w)(参考値)(mm)がそれぞれ 35×170 と 55×230 で一致します。この、スポンジのチューブ3本を不織布で包んだ、モノドレンという製品で間違いないと思われます。

追記(4/1):冒頭に追記して写真が上がってますが、埋設されつつある現物はまさにモノドレンの「標準タイプ」 M-3 と L-3 でした。スクショにあるように「標準タイプ」の外装は灰色の不織布です。)

モノドレン M-3, L-3

(前田工繊サイトのスクショ)

注意しなければならないのは、報告書1(隠蔽されていた部分)の p.4 現況排水設備平面図〈現況流域図〉I-3-7-4 で淡青色#6495edの点線で記された板状排水材の配置と、中野区議会建設委員会図面(あるいは図面番号149)で草地広場のジグザグとして記された合成樹脂暗渠管の配置は、草地広場の周辺部などで異なっていることです。

草地広場の周辺部で異なっている

(たとえば、紫色で囲んだ部分の板状排水材の位置には、掘り返した後の設計図面で合成樹脂暗渠管の記載がない。)

これは、草地広場を掘り返す際にフレキシブルな軽い素材でできた既設板状排水材は重機で簡単に撤去できてしまい、しかも、埋め戻しの施工は板状排水材が撤去された位置にだいたい元のように合成樹脂暗渠管を設置すればよいためだと思われます。簡単な工事ですから図面はわりといいかげんなのです。但書の「※既設の板状排水材の位置を確認し、監督員の承認を受けた上で施工すること」あるいは図上の注意書き「既存板状水材誤植ママに接続」からも、図面には掘り返しの範囲外に関しては全く書かれていないことと、草地広場のジグザグの位置はいいかげんであることが推察されます。

また、上で『下水処理施設の屋根(覆蓋部)には段差があるが板状排水材なら段差を無視して敷設できる』というように書きましたが、合成樹脂系暗渠管が段差を無視して敷設できるようなフレキシブルな素材であることは、中野区が公開した図面からも読み取れることです。

スポンジのチューブを "塩ビのパイプ" のように見せる

さて、合成樹脂暗渠管として実際に使う建設資材がスポンジのチューブ3本を不織布で包んだ "モノドレン" であると特定されたので、中野区議会建設委員会図面をもう一度見ます。図面番号149で欠けている、中野区議会建設委員会図面にだけ記載のある断面図の部分を拡大すると次のようになります。

断面図

(中野区議会建設委員会図面。断面図の部分を拡大)

追記 2019年2月24日。この断面図は「図面番号210 施設構造図ー1」の右上の図であるというご指摘を頂きました。本稿初版ではここに捏造が集中しているような記述をしましたが、すでに訂正してあります。

赤色で記された "合成樹脂暗渠管" の絵は、スポンジのチューブ3本を不織布で包んだ "モノドレン" の断面(下図。前田工繊のカタログから引用)の絵としても忠実とはいえません。

モノドレン断面図

(モノドレンの品番M-3、L-3に共通の断面。スポンジのチューブ3本を横に並べ不織布で包み込んでいる)

合成樹脂暗渠管ではなく "合成樹脂暗渠管" というのはコピペ元の図面「図面番号210 施設構造図ー1」にもともとあった誤植のようです。注意深く見ると、引出し線を用い "合成樹脂暗渠管" として指し示されているものは、赤色で描かれた並んだチューブを囲む外側の黒い長方形ではなく、長方形の内側の黒色で描かれた一つのチューブだけになっています。この誤植と引出し線は、スポンジのチューブ3本を不織布で包んだモノドレンを "塩ビのパイプ" かなにかのように誤認させるために都合よく利用されました。

そして、上ですでに注意した、図上での合成樹脂暗渠管の配置がとくに草地広場周辺部できわめて不正確である(つまり、斜めのジグザグだけがあるように描かれ、ジグザグの分枝や外周の長方形が削除されている)ことと、周辺部の既設板状排水材との接続がいいかげんにしか記載されていないことも、ジグザグが "塩ビのパイプ" の配管ネットワークであると誤認させるために利用されました。中野区議会建設委員会図面では但書も削除され、図面の名称が造成平面図から排水設備工事設計図に変更されていますが、おかげで図面が意味不明のものになっています。

うまく排水されていないという印象操作

上で述べた、スポンジのチューブを "塩ビのパイプ" に誤認しがちなこと以外にも、中野区議会建設委員会図面には都合の良い点がありました。図面番号149(および、それを改変した中野区議会建設委員会図面)は敷地造成工の直前の時点を描いた図面です。それ以前の工程で草地広場の北東側の雨水浸透管の一部は撤去済であり、雨水浸透管の先がどこにも繋がっていないように描かれています(下図。紫色で囲んだ部分)。図面番号149のこの記述自体は造成平面図として正しいのですが、図面の名称がすでに造成平面図ではなくなっている中野区議会建設委員会図面だけを見せたときには、草地広場の東側の排水が下水に繋がってないために、うまくいってないという印象操作に利用されました。

図面番号149。北東の雨水浸透管は撤去済

(図面番号149。紫色で囲んだ部分の雨水浸透管は敷地造成工より前の工程で撤去済なので記載されていない。下の撤去平面図ー4を参照)

撤去平面図ー4(排水施設)

報告書2.pdf(差分)(3枚目)「撤去平面図ー4(排水施設)」。雨水浸透管 "T250 透水管 ∅250 50.6m" は撤去)

塩ビのパイプと誤解させたり排水不良と印象操作したりといった邪悪な目的ででっちあげられた中野区議会建設委員会図面の、その断面図には、同じような目的に利用できるものがもう一つ記載されています。"排水機能付きEPSブロックDF16" (厚み450〜0mm)と記されたものについて次節で扱います。

下水に繋がらない、"排水機能付き"発泡スチロールDF16

品番DF16をもつ発泡スチロール(EPSブロック)は、セキスイのソイレンブロックDFのシリーズにあり、末尾数字の 16 は単位体積あたりの重量が 0.16kN/㎥ の製品であることを表します。セキスイのカタログには「発泡スチロール製の軽量嵩上げ材で暗渠機能があります。人工地盤上や屋上での軽量嵩上げ材として築山形成やアンジュレーション地形形成に使用します」とあり、軽量嵩上げ材であって暗渠機能は付け足しであると分かります。実際、ソイレンブロックDFの暗渠機能というのは、この写真の発泡スチロールの直方体に付いている溝のことです。

ソイレンブロックDF

(ソイレンブロックDF。セキスイのカタログより引用。)

中野区は、発泡スチロールには "排水機能" がある(つまり、発泡スチロールの直方体には溝が付いている)から、新体育館ができたりして草地広場の排水の環境が悪化しても、将来にわたって安心であると言っています。これは本当でしょうか?


それでは、報告書1(隠蔽されていた部分)の p.5〈計画流域図〉I-3-7-5 を見ましょう。

〈計画流域図〉I-3-7-5

報告書1.pdf(差分)(5枚目)〈計画流域図〉I-3-7-5)

一目で、現況と比べて青色#0000ff(実線: 新設、点線: 既設/更新)がずいぶん増えたと分かります。

〈現況流域図〉:

ちなみに現況は、板状排水材による保水と園路に沿ったU字溝だけで草地広場の雨水はたいへんエレガントに排水されています。つまり、草地広場の地表を流れた雨水はどこかでU字溝に入り、そしてU字溝を北に流れ下ると草地広場北側の東西に設置された雨水浸透管に導かれ、下水道に全く負担をかけません(青色の点線で示された雨水浸透管は先端の桝で青色の実線(下水管)に繋がっていますが、ここには雨水浸透管が溢れるような時だけしか水が流れません)。ですから、たとえば、現況の草地広場の園路内には、排水管や雨水のマンホールは一つもないのです!中野区は『草地広場には排水管がたくさん埋まっていて経年劣化しているから更新が必要だ』という説明をしたこともありますが、それは真っ赤な嘘です。(参考: 草地広場の暗渠の「最終桝」とは?

〈計画流域図〉:

ところが計画では、300m陸上トラックと100m直線コースの走路部分の水平化のために、草地広場の水はけが非常に悪くなり、300m陸上トラックに沿って新たなU字溝の設置が必要になりました。このU字溝を流れる雨水は雨水桝から塩ビ排水管に入り、東は下水へ、西は妙正寺川に流れる設計になっています。中野区議会建設委員会で区が何度も説明していた、『新体育館のせいで排水が悪化するので、妙正寺川や下水道管へ繋ぐ排水管を新設する』というのは、300m陸上トラックのU字溝で集められた雨水だけのためなのです。


つまり、新体育館ができたとしても、300m陸上トラックと100m直線コースの走路部分の水平化をしなければ排水状況の改善は必要がないわけで、下水処理場に負担をかけたり、妙正寺川が氾濫する恐れもないのです。なんと、中野区はミスリーディングな説明をしているのでしょうか!

また、上述の排水の話で発泡スチロールは関係なかったことに注意します。一般的に、雨水の排水の方法として考えられるのは、

  1. 地面に浸透させ保水する
  2. 地表を流れる水をU字溝などで回収した上で
    • 雨水浸透管などで土中に浸み込ませる
    • 下水や川に流す

がありますが、発泡スチロールは 1. でしかも地面に浸透するプロセスにしか関与せず、保水力の向上には寄与しません(発泡スチロールに溝があるため "透水層" の働きをしますが、直下が割石(多孔質軽量人工土壌)で水を通すため水は貯まりません)。つまり、走路部分の水平化をした草地広場に発泡スチロールを入れたからといって保水力は高まらないのです。もちろん、2. 地表を流れる水をU字溝などで回収する方に、地下の発泡スチロールは全く関係ありません。また、新体育館側のモノドレンの露頭から水が浸み出せなくなってもどこか別の場所から浸み出しますので問題は起こりませんが、この話も発泡スチロールとは関係がない話です。

まとめと考察

以上により、次のことがわかりました。

  • 現況の草地広場(正確には下水処理施設の覆蓋部)には板状排水材(旭化成アドバンスのパブリック®ドレーン、あるいはその類似品)がジグザグ模様を描くように埋まっている
  • 計画では、軽量化のため発泡スチロール(EPSブロック)を盛土に入れる。そのために草地広場の全面を掘り返すが、既設の板状排水材を壊してしまうため、その部分に板状排水材互換品の前田工繊のモノドレン(合成樹脂系暗渠管)を埋める

真実はたったこれだけのことです。つまり、発泡スチロール埋設の理由は軽量化のためだけで、他に理由はありません。また、合成樹脂系暗渠管を埋める理由は、既設の板状排水材を壊してしまうためで、他に理由はありません。


中野区は草地広場の掘り返しに関して、非常に不合理な説明を繰り返してきました。全部を列挙することが不可能なくらい大量の嘘が今までに吐かれていますが、本稿で扱った点に限り、いくつかを列挙しておきます。

  • 排水設備に関する公文書を一時期、理由なく非公開にしていた
  • 似たような図面2種類で、内容が捏造されている
  • スポンジのチューブ3本を不織布で包んだ "モノドレン" を塩ビのパイプと誤認させる意図がある
  • "モノドレン" のジグザグを下水道に繋がる排水管のネットワークであると誤認させる意図がある
  • 草地広場の北東側の雨水浸透管の先が現況ではどこにも繋がってないと誤認させるような説明
  • 草地広場には排水管が一つも埋まっていないのに、たくさん埋まっていて経年劣化しているから更新が必要だという嘘の説明
  • 発泡スチロールを、雨水を地面に浸透させ保水させる盛土のシステムに位置付けない説明
  • 300m陸上トラックと100m直線コースの走路部分の水平化が原因で排水が悪化することを認めない説明

上記のような虚偽の説明が中野区議会でなされる場合としては、中野区公園担当が自発的に嘘を吐く場合も多くありましたが、それよりも小林(ぜ)区議(公明)が誘導質問の形式で嘘の解説をする場合のほうが多かったようです。会議録からその代表的な例を一つ引用しておきます。

小林(ぜ)区議(公明): そうすると、排水ですから一段平らで行うということではないので、先ほど言いましたように、全面ここはスラグ原文ママまで1回出して、その上で排水管を敷き直して、そして水勾配をきちっととって、そして先ほどありました、体育館側ではない北西側というんでしょうか、妙正寺川へ排水をとっていくということ
...(略)...
公園担当: 工事の施工の方法は委員おっしゃるとおりでございます。

2018年(平成30年)11月12日中野区議会建設委員会の会議録より)

もう一つだけ参考までに、中野区議会建設委員会図面に関し会議録に永遠に残る、中野区公園担当と小林(ぜ)区議(公明)の欺瞞に満ちた質疑も次に載せておきます。

公園担当: 赤い線で引っ張ってあるところが、私たちでこの間御説明させていただいていた排水設備ということで、管が入っていくというところでございます。このような形で、斜め、斜め、じぐざぐにたくさん入っていくというところでございます。
これは "合成樹脂暗渠管" ということでございまして、図面の左側に断面図っぽいところがございます。その断面図の下のほうに横長に赤い十字で表示をしたところがございますが、こんなような形で板状の透水管のことでございます。地面、表面からしみ込んだ水をここから抜き取って、妙正寺川並びに下水道施設のほうへ流していくというところでございます。
断面図のところをもう一度ごらんいただいて、若干説明を加えさせていただきますと、上から盛り土があって、その下には不織布というのがございます。不織布というのはやわらかい素材のフェルトのことでございまして、土がその下には、ちょっと丸っぽい、違う柄になっているところが、不織布の下は、排水機能付きEPSブロックというふうに言うんですが、EPSブロックは発泡スチロールのことでございます。軽量化をするとともに排水状況をよくするためにこんなものを埋めているんですが、EPSブロックを押さえるために上の不織布をここに設置しています。その上で排水管を設置し、下のまたさらに押さえのコンクリートがあるという、こんな状況でございます。断面図はこんな形で、管が通っているところは右側の赤い線のところ、こんな形でございます
...(略)...
小林(ぜ)区議(公明): まず、いただいた図面の2枚目といいますか、赤いラインで入っている排水設備を今回敷設し直すために、表面の盛り土やそれまでに至るさまざまな設備等を排除して、一回コンクリートの床まで戻してから平らにして、この設備を設けていく

2018年(平成30年)12月06日中野区議会建設委員会(第4回定例会)の会議録より)


中野区職員や小林(ぜ)区議(公明)がこのような嘘を吐く理由を統一的に説明するのはきわめて簡単で、補助金詐欺ということだと思います。

下水道施設の覆蓋部は上載荷重制限があり、そしてトップライト(天窓)が突き出していることもあり、走路部分の水平化のためには盛土の軽量化が不可欠でした。発泡スチロールを使えば軽量化が実現されるわけですが、中野区にとって課題が2つありました。

  • 盛土材料としての発泡スチロールはとても高価なため、補助金が貰えない限り買えなかった
  • 草地広場を掘り返して発泡スチロールを埋設する際、どうしても既存の板状排水材を壊してしまうことになるので、同機能の建設資材で再設置する必要があった

これらの課題を解決するために中野区が編み出した素晴らしいアイディアが「本来は敷地造成のための盛土材料のはずのEPSブロック(発泡スチロール)とモノドレンを排水設備という名目に偽って国の補助金で賄う」という補助金詐欺だったのです。中野区職員らは、これらの盛土材料を下水道に繋ぐための配管等の設備と思い込んだふりをし、教唆する小林(ぜ)区議(公明)の質問に応え、図面を捏造し、説明をねじ曲げたのです。

(2019年2月17日 by @orangkucing)


他の資料へのリンク

発泡スチロール関連

関連するまとめなど

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